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生駒山宝山寺「歓喜天根本霊場」~RX100M6 実写レビュー

2018年08月09日 06:57



昨年、日本最古のケーブルカー~近鉄生駒鋼索線
に乗った時、途中に宝山寺という乗り換え駅があった。
ケーブルは最初この宝山寺の参詣客向けに作られ、後ほど山上遊園地まで延長された。
建設当時近畿日本鉄道の前身、大阪電気軌道は資金繰りが苦しく宝山寺が賽銭を貸したといわれている。
大阪では宝山寺というより生駒の聖天さんで通っている商売繁盛の神さんである。


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駐車場を出ると直ぐ一の鳥居がある。
国内最大の石鳥居である。

寺に鳥居。ご丁寧に注連縄まである。
しかも異形の神、歓喜天を大々的に祀っている。
鳥居の扁額も歓喜天になっている。
明治初頭の神仏分離の嵐もここだけはパスしたかのようである。


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両側に献灯が並ぶ参道から麓の生駒市が一望にできる。
件のケーブルカーはこの参道の下をトンネルで通っている。


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この鳥居は、ケーブルカーの麓駅の駅名が鳥居前になっているように元は麓の参道の入口にあったが、
昭和50年に駅前の整備のため山上に上げられた。


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石段を上がって惣門から境内に入る。
生駒山の山号も真言律宗大本山もなく、歓喜天根本霊場とあるのがこの寺の立ち位置を如実に表している。


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鐘楼はあるが突いてはいけないとある。
永代浴油とあるのは永代供養の事であるが、その金額が只事ではない。
此処だけでなく至る所にこういう形の寄進が残されているが、これがこの寺の相場のようだ。
余程歓喜天様の現世ご利益があらたかなのだろう。


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鐘楼の向こうに場違いな西洋建築が見える。
明治時代に宮大工を横浜に3年修行にやって造らせた獅子閣で、国の重要文化財に指定されている。
寺に「迎賓館」が要ったのか?


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手水舎から振り返ると境内の建物を一望にできる。
山の中なのでさほど広くはないが、建物や仏像が所狭しと配されている。


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本堂。
「開祖」湛海が彫った不動明王を本尊としている。
開祖は役行者とされているが、江戸時代に入ると新しい寺の建立が禁じられた為、古い寺を「中興」するという形にしたのだろう。


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本尊の代わり?の不動明王


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五重塔の先にある水煙を形取っているのか


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牛と梅鉢と来れば菅原道真の天神様。
何でもありか。


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本堂の隣が歓喜天が祀られている拝殿だが、青銅の鳥居を配してこちらの方が格上であるかのような雰囲気がある。


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上から見ると、寺と神社の違いが際立っている。


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巾着袋の賽銭箱とは


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拝殿の屋根は実に複雑で、見ていて飽きない。



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境内の後ろの磨崖窟には弥勒菩薩。


ここから先は斜面にお堂が配されており、石段を上がって順々にお参りしていく。

扁額に大○○と書かれたお堂があった。
大師堂かと勘違いして般若心経をあげたのだが

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中を見ると十一面観音が祀られていた。

なんで聖天さんで十一面観音かというと、
ヒンドゥー教で、ゼウスや天照大神のような最高神シヴァの子のガネーシャは悪行を繰り返して民衆を困らせた。
日本神話の素戔嗚尊みたい。
民衆の願いを聞き入れた十一面観音はガネーシャに、悪いことを止めると約束するならセックスさせてあげると誘惑した。
歓喜に浸ったガネーシャは以後人の願いを聞き届ける神になったという。
因みに歓喜天は象頭人身の二体が和合した形となっているが、
相手の足を踏んでいる方が十一面観音で、「もう離さないわよ」という事らしい。

そう思ってこの十一面観音を見ると、チョット小首を傾けて何処か色っぽいポーズを取っているようにも見える。
(不謹慎な!❌)

こんな歓喜天を祀る宝山寺の門前町は生駒新地として栄えたが、参道沿いの旅館は今も現役の色街として機能しているという。
18歳未満お断りの旅館って・・・。


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多宝塔を過ぎると山道となり、両側に奉納されたお地蔵様、観音様、お大師様がズラリと並んでいる。


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漸く本物の大師堂にたどり着いた。


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参道は奥の院まで続いているが人気がなく、皆さん拝殿でのお参りで済まされてしまうようである。


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駐車場から出た所からは、奈良盆地が見渡せた。


[RX100M6]
RX100M6の初出陣だった。
初代以後初のRX100シリーズなので少し比較評価してみる。

・ファインダーはカメラの大きさから使い辛い。
しかし使わなかったら見当違いの写真が多かった。
・多宝塔は初代RX100の換算28mmからのズームでは入らなかった。
・観音像は換算69mmでF4.0で初代とほぼ同じ明るさなのではないか。F2.8/換算24mm始まりの高倍率ズームとしては優秀だろう。
SS1/6で手振れ防止も効いている。
・42.8mmの分厚さは気軽に胸ポケットには入れられず、かといってショルダーベルトは大げさ。
なんとも中途半端な持ち加減だった。
・M5かららしいが、写真番号の頭3文字を任意に変えられのは、ソニーのカメラを複数持っている者には有難い機能だ。
・バッテリーは思った以上に良くもった。





人生とは

2018年08月06日 06:56



家康は「人生とは重き荷物を背負って山道を登るようなもの」と言った。

若い頃は、至極当然の言葉のように思えた。

しかし、こんな言葉は大きな仕事をした人が言える事であって、
凡百の人間には「人生とは悔悟の山を築くこと」だと思うようになった。



やれやれあと僅かで60代ともお別れか。


坪田譲治の童話は難しい

2018年08月04日 06:59



坪田譲治は、良く知られているように小川未明、濱田廣介と並ぶ童話作家だ。
善太と三平という兄弟がよく主人公として登場する。
子供のころ、兄弟がいなかった私は羨ましく思いながら彼らの冒険譚を楽しんだ。

しかし私が小学生の頃、父は坪田譲治は難しいと言っていた。

あんな面白いお話の何処が?


もう一度、坪田譲治を読み返してみた。

坪田譲治は太宰や芥川よりずっと年上なのに、長生きしたので青空文庫のような著作権の切れた作品を集めたサイトで読む事ができない。
かといって全集は入手困難だし、結局新潮文庫の「坪田譲治童話集」「子供の四季」「風の中の子供」(「お化けの世界」を含む)位しか手にはいらなかった。
これ以外の作品集はどれもこれも同じような作品しか収録されていない。


「坪田譲治童話集」の巻頭の正太を描いた2編「正太樹をめぐる」「枝にかかった金輪」で、おやっと思った。
正太という子供が金輪で遊んだり母親に甘えている様子が描かれるのだが、
最後の節ではいきなり正太は死んでいて、母親が正太の事を回想するシーンに飛んでしまう。
これは子供に読ませる童話か?

語り口調は、善太と三平が 「ライオンと大蛇ではどちらが強い」と口論し、取っ組み合いになるのと全く同じ子供の言葉なのだが。

更に「風の中の子供」や「お化けの世界」、「子供の四季」の中長編になると、会社の倒産、詐欺事件といった大人の事件に善太と三平が巻き込まれる。


坪田譲治の作品は童話と小説の区別がなされていないのだ。
未明や廣介と違って読者は子供だけではなく、元子供だった大人も含まれる。
子供の時には?だった所が、大人になって読み返せば腑に落ちるかもしれない。
それでいて、今はもう心の中にしか残っていない、自然や社会、子供達が描かれている。


子供の時は子供の童話として読み、大人になれば大人の童話として昔懐かしい世界がある。
それが坪田譲治だった。


半世紀以上前の父の言葉がやっと分かった気がする。



雷鳴下の蒸気機関車~部屋の中に雨が降る

2018年07月27日 07:26



長岡鉄男氏がスピーカーマトリックスの効果絶大と絶賛していた音源だ。

大雨で雷が鳴っている最中に蒸気機関車の走行音を録っている。 
まかり間違えば命に関わるのに、マニアックな連中が居た。

スピーカーマトリックスで再生すると、部屋の中で雨が降っているように聞こえる。

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初めは輸入盤だったが後にキングレコードから国内盤が出た。
クラシックの基本的なライブラリーを整えていた頃で、このLPまで手がまわらなかった。

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17センチシングル盤しか残っていない。

チンチンという警笛が遠くから近づいてくる。
踏切の警笛が近づいてくるという事は列車内で録ったのか?と思ったが、
アメリカの機関車は汽笛の他にチンチンと鳴る警笛も備えていた。

落雷の回数は結構多くて、最後の雷鳴の後にパトカーのサイレンが遠くで鳴っているのが臨場感を盛り立てる。


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残念ながらCD化されていないが、ニコニコ動画で雷鳴下の蒸気機関車で検索すると聞くことができる。
イコライジングしてあるのか、低音に断続的なノイズが入っている。


後になって輸入盤LPを今は無きワルツ堂でも見かけた事がある。
スルーした事が今頃になって悔やまれる。





シングルレイヤーSACDの実力

2018年07月23日 07:27



シングルレイヤーSACDで再発される録音が多くなった。
カラヤンのグラムフォン録音ではブルーレイオーディオも無く、CD以外となると他に選択肢がない。
(バーンスタインのはバンバン、ブルーレイで出すのに何故?)


オイストラフとオボーリンが演った、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集のシングルレイヤーSACDを買ってみた。
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比較するのは1998年に出たCDで、LPのセットを処分した後で買ったものだ。
LPの時からヴァイオリンの音が柔らかくて美しい好きな演奏だった。
ただ1962年という録音時期から、高域が伸びていない為に受ける印象かもしれない思っていた。
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シングルレイヤーSACD化で高域が少し伸びて聞こえるのではと期待した。
確かに少し音がしっかりとして、見通しのよい音場を形成しているが、
基本的に違いはなく、高域がやや物足りないのは一緒だった。

別々に聴いていたら違いに気が付くことはない。
アナログ録音らしさ(音が良いという意味ではないが)を感じるのはむしろCDの方だった。

この程度で特別なプレイヤーが必要となり、1枚当たり3000円以上するのなら、普通のCDで充分だ。


OPPO UDP-205はSACDからアナログ信号を取り出すのに、PCM経由かDSDダイレクトかを選択できる。
音はDSDの方が少し柔らかく感じるが、「気のせい」レベルの差だった。
またDSDではNeo:6が働かず、リアチャンネルから音が出ない。



LPをハイレゾサラウンドで聴く その2

2018年07月20日 07:08



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ピュアオーディオレベルで使えるA/Dコンバーターは少ない。
愛和という静岡のメーカーが、192kHz/24bitのAX-WDというモデルを出していた。
隣がDCT-4Bなので大きく見えるが、幅奥行とも通常のアンプの1/2の大きさで、PCMとDSDのデジタル出力が選べる。

音は一聴して判る。
きめが細かくなって、滑らかな音になる。

ただデジタル出力が小さい。
フロント、リア共にCDの時よりアンプのボリュームを大分上げないといけなかった。
愛和はデジタル信号に消磁信号を重畳して、スピーカーまで消磁するシステムの一環としてこのADコンバーターを出している。
自社製のDAコンバーターとセットで使う分にはOKなのか。
価格で1/10以下のDCT-4BがCDと同レベルだっただけに残念だ。



かくして2000枚のLPがゴミになる寸前で甦る事になったのだが、
来月で60代ともお別れ、果たしてどれだけ聞き直せるのだろうか?


LPをハイレゾサラウンドで聴く その1

2018年07月18日 07:46



ずっとCDをNeo:6でサラウンド化して聴いている。
SACDはもちろんサラウンドが入っているものを買う。


LPはどうだろう。

昔、スピーカーマトリックスというのが流行った事がある。
長岡鉄男氏が仕掛けたもので、リアスピーカーのマイナスをアンプに戻さずにRLで直結してしまうというシンプルなものだった。
位相が反転した音の差分がリアスピーカーから出て、立体的な定位感が生まれる。
効果はあったが、針がレコード面をトレースするスクラッチノイズが天井に雲のように垂れ込めた。

その後サンスイからクォドラフォニック方式のプロセッサーQS1が出て、
後部スピーカー用のライン出力を出せるようになったが、位相的に違和感があって今一だった。

アナログの時代でS/Nが悪く、まもなくブームは去った。


Neo:6を使うにはアナログ→デジタルに変換しないといけない。
スピーカーマトリックスの経験があるので、ノイズがどんな出方をするのか、安いアダプターで実験してみた。


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ランサーリンクのDCT-4Bというモデルで、5000円程だった。
RCA端子の大きさから分かるように、5センチ角位の大きさの
1枚基板で、裏に小型コンデンサーが1個付いているだけだ。

意外とS/Nは良く、バチンという埃ノイズは前面スピーカーからしか出て来ない。
Neo:6の効果はCDと同じだった。
針音がしなかったらCDが鳴っているのかと錯覚する。

LPがCDと同じレベルのサラウンドで聴けた!


これでも充分使い物になるが、サンプリング周波数が48kHzなので、ハイレゾならどうかという思いが当然出てくる。

この項続く


Mclntosh MC152の音 その3 YAMAHA1000M を聴く ~人生が変わっていた

2018年07月16日 07:32



Mclntosh MC152とOPPO UDP-205を繋ぐケーブルを換えてみた。

久方振りの「電線音頭」。
以前のように切り売りのコードを買ってきて、端子を半田付けして完成という事はもう出来ない。

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比較的安価なACROLINKのA2050Ⅲ 1.5mにしたが、それでも2万近くする。


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我が家では、これまでACROTECのC-6010を使ったケーブルが最高だった。
まだ少し残っているが、RL2本取るには少し足りない。
ライン用という訳ではなくて、6N無酸素銅を使った5C2V仕様の同軸ケーブルだ。

ACROTECからACROLINKに名称は変わったが、同じ古川電工製の無酸素銅線を使用して、6N→7N へグレードアップしている。

これまでMclntosh MC152に使っていたMOGAMI2534は、
安くて素直な音という評価が多いが、平板で少し硬い音がする。
このケーブルは芯線を撚っている。
昔パイオニアが、4本の線を撚ったスピーカーコードをスターカッド線という名称で売っていた。
あれと同じ傾向の音だ。

それに比べると価格は何倍もするが、
硬さは感じられず、締まって滑らかな音がする。
C-6010と比べても、僅かにあったドンシャリ感(メリハリがあるという良い方向に働いていた)が消えて上品な音になった。

このケーブルを繋いだMclntosh MC152で、YAMAHA1000Mを鳴らしてみたら相性抜群だった。

1000Mはエージングが進んでいる、というより劣化が始まっている超古参選手だ。
ウーファーはエッジが緩んでいるし、高域はレスポンスが悪くなって音が丸くなっているはずだ。

ところがMclntosh MC152の締まったマッシブな音と組合わさると、高域は円やかに、低域は豊かに聴こえる。
円熟の極みというような音だ。


1000Mは現役復活決定。


最初から1000MにMclntoshのアンプを組み合わせていたら、オーディオへの欲求がそこで終わり、
真空管アンプを自作したり屋根裏リスニングルームを造るなんて事は無かったかもなあ。

時間の使い方が違って人生が変わっていた?




ブロードバンドルーターを変えて、回線速度が2倍になったのに

2018年07月13日 06:58



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ブロードバンドルーターをBuffaloのWZR-HP-G302HからWXR-1750DHP2に変えた。

お引っ越し機能でPCやタブレットの環境を読み込んで、設定変更せずに使えるというのがウリだったはずなのに、
結局、PCには初期IDとPASS WORDでプロバイダへログインが必要だったし、
タブレットやスマホ全部に13桁の暗号化キーをインプットさせられた。


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回線を光1Gに変更した時は100Mを少し越える程度の効果しかなかったが、
今度は下りで2倍の200M,上りは3倍になった。

タブレットもXperia Z3 Tablet Compactの下りが、40~60Mで不安定だったのが、90Mで安定したし、
ASUSのZenPad 3も下り上り共に40Mから90Mに回線速度があがった。

しかしZenPadでは、頻発していた画面のフリーズが頻度はやや改善されたものの依然として起こる。
回線のスピードではなくてキャッシュの大きさが充分でないのが原因のようだ。
これでは5年前のNexus7の方がスムースに使える。
中華タブレットは駄目か。
といって「本土」のはバックドアの心配がある。

おまけにZenPadでは、ルーターを設置してある部屋から廊下を隔てた向かいの部屋に移動してドアをしめると、
スピードが激減して繋がらなくなる。
到達距離重視の2.4GHzに変更して漸く40Mで繋がった。

電波の到達距離や強度はブロードバンドルーターにだけ責任が有るのではなくて、
スマホやタブレット側も考えないといけないようだ。



いきなり200オーバーの高血圧に (14)血圧測定の問題

2018年07月11日 07:12



血圧はメンタルそのもので、メンタルの状態によっては急激に上昇する。

家庭用の自動血圧計はなかなか正確で、落ち着いている時は何度測っても5mmHg以上変わる事はない。
10も20も変わる時はメンタルが係わっている。
例えば120位だろうと思っている時に140が出たりすると、「えっ」と思う。
もう一度と測ると今度は160に、更に次には180にと上昇する事もある。
一旦上がってしまうと何度測っても下がらない。

こういう時は少々深呼吸しても駄目なので、その回の測定は飛ばしてしまう。


自動血圧計の測定誤差は元々少ない。
回数を増やしても、有意な差はメンタルに起因している。

ならば測定は、深呼吸して1回勝負



最近、手首で測る血圧計が出回っている。
使い勝手が良さそうなので買ってみた。
しかし、上腕との測定値で20も30も変わる時がある。
心臓より上や下で測る事による誤差はこんなに大きくない。
あくまで一時的な測定として、同じ条件での相対値比較に留めておく方が良さそうだ。