終の棲家inヘーベル〜鉄旅三昧
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北海道フリーパスで一挙完乗 第7日 その2 室蘭本線
2009/06/13


北海道は広いけれど、複線電化区間は、函館本線の旭川−札幌、千歳線全線、室蘭本線の沼ノ端−長万部の3区間しかない。幹線区間なので特急列車が次々にやってくるから、途中下車がやりやすい。登別で降りて、第一滝本館で温泉に浸かろうと思う。


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北海道の木造駅には、分厚い一枚板の駅名標が多く残っている。
次の列車まで1時間40分有るが、温泉までのパスや乗り継ぎの時間、着替えの時間を差し引くと、実際に湯船に浸かっていられる時間は正味30分程しかない。それでも、花巻の大沢温泉で予想外にタクシー代が掛かった苦い経験があるから、バスを待つ。


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バスは登別温泉の入り口までしか行ってくれない。ここにも日帰り入浴の出来るホテルが並んでいるが、タクシーに乗った。坂を200メートルほど登ったところが第一滝本館だった。
宮脇作品で、第一滝本館が出てくるのは処女作の「時刻表2万キロ」だけだが、それ以前から何度も訪れているようである。入浴料金は500円から2000円に値上げされている。

とにかく広い。7種類の源泉を15の浴槽で楽しめる。各浴槽を別々の部屋に仕切っていないから、開放感がある。それでも「思ったより浴場は広くなく、泉質を異にした浴槽の数も前に来たときの方が多かったような気がする」と不満気である。一部を仕切って女湯にする前はどれだけ広かったのだろう。

次から次へと休む間もなく温泉を試すには30分で充分だった。露天風呂の熱の湯が最も気に入った。晴れていればここから地獄谷も見渡せたはずだが、宿の生け垣しか見えない。


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東室蘭−室蘭間の方が先輩なのだけれども、後から出来た東室蘭−長万部の方が本線となって、この区間は支線扱いになっている。もとは室蘭本線らしく複線電化だったが、現在は単線運用されている。使われなくなったトンネルが虚ろに口を開けている。



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レールは撤去されたが、架線は複線のままである。その電車も滅多に走らず、ディーゼル車が主力になっている。室蘭駅のホームに、鉄鉱石や石炭を運んできた長い貨物列車の面影は全くない。ローカル線の終点駅になってしまった。


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駅舎も近代的な建物に変わっている。コンパクトでお洒落な外観からは、治安が悪くて夜間は締め切られている実情は窺えない。



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東室蘭に戻って、長万部へ向かう。
長万部駅には初めて降りる。長万部や倶知安の名は子供の頃から馴染んでいる。日本語とは違うアイヌの響きから、どんな所なのだろうとずっと思ってきた。
駅前に特急停車駅の賑わいはなく、徒歩5分の長万部温泉は、普通の民家と温泉の区別が着かない。
記念にスタンプでもと、見回したが無い。窓口で尋ねると出してくれた。


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駅の斜め向かいに、有名な駅弁「かに飯弁当」を製造販売している「かなや」がある。
1人分包んで貰って、ふと見るとテーブルがある。ここで食べても良いかと聞くと、隣が食堂になっているので、そこでどうぞと云う。弁当は返して隣のビルに入った。


長いホームに、函館行きのディーゼルカーが1両だけでやって来た。
各停に乗るのは砂原線に乗るためだ。森に止まらない特急もあるので、ここから函館本線を3時間揺られて行く。


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北海道フリーパスで一挙完乗 第7日 その1 日高本線
2009/06/13

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今日も朝から雨。土曜日なので、浦河からの列車には高校生も乗っていない。
終着駅様似で降りたのは私1人だった。

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雲が架かっているのが日高山脈で、右端が襟裳岬なのだろうか。最近では人気をすっかり知床岬に奪われてしまって、様似も観光基地の雰囲気が無い。
駅前には客待ちのタクシーが1台だけ、手持ちぶさたに停まっていた。


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浜辺の少し高いところにネットが敷き詰めてある。晴天なら一面に昆布が干されているのだろう。


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日高本線の至る所に牧場がある。絵笛駅は線路の両側が牧場で、その真ん中に駅ある。
線路際に牧場が有る景色は他でも見られるかもしれないが、馬が走っている向こうが海というのは、北海道だけにしか無い。


北海道の海岸は、人家が無くて、砂利の浜に雑草が生い茂る荒れ地が、果てしなく続く。根室本線の釧路辺り、釧網本線の斜里から北浜、室蘭本線の長万部から八雲、皆似たような景色だ。
日高本線も概ねそうなのだが、大狩部駅の前後だけは例外的に、崖の下の波打ち際ギリギリの所を通り抜ける。

以下は昨日の写真なので方向が反対になっている。

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厚賀駅から大狩部駅に向かう。河口というより、海の上に鉄橋が架かっている。


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波打ち際に背の低いコンクリートの護岸が続いている。この護岸の上の狭い場所に線路が敷かれている。
海は荒れ気味で、波消しブロックは押し流されて頼りない。


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海面との高低差は僅かしかない。波がザンブと打ち寄せたら、車内は水浸しになりそうだ。
そうなる前に運休になるのだろうが。


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大狩部駅も波打ち際に造られている。
停車中に足下を波にすくわれては堪らないので、木杭を打ち込んで波よけが設けられている。しかし木杭と言うことは、その下はコンクリートではなくて土か砂。海に近い駅などと洒落ていられない。



長いローカル線の日高本線を往復して、再び苫小牧駅に舞い戻る。
今度も、3分と短い接続で室蘭本線に入る。



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北海道フリーパスで一挙完乗 第6日 留萌本線
2009/06/12

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今日も、宗谷本線は小雨が降り、結局、行き帰りのとも利尻富士は見られなかった。
皮肉なことに、旭川を過ぎ、然したる景観のない留萌本線の始発駅深川に着く頃には晴れ間が見えてきた。

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5分の接続で深川を発ち留萌に向かう。難読駅が連続する。北一已と書いて「きたいちやん」


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秩父別と書けば、ちちぶべつと読んでしまうが、「ちっぷべつ」。 読めてしまうだけに、間違って覚えやすい。


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穀倉地帯の中を1時間走って、留萌に到着。
かってこの駅から、8つ南へ下がった幌延まで羽幌線が出ていた。羽幌から内陸に少し入ったところには、ゴーストタウンとなった築別炭鉱の廃鉱跡がある。



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留萌駅を出て直ぐに河を渡る。単線の留萌線の鉄橋と同じ形のトラス鉄橋がもう一本有る。1987年に廃線となった羽幌線の鉄橋だろう。鉄橋を渡ると羽幌線の築堤は、右へカーブして海岸へ向かっていた。


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留萌線は、海蝕台の崖下をていねいに地形をなぞりながら走っていく。


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留萌から先の留萌本線は一段と鄙びてくる。日本海からの強い海風の所為か、ここの車掌車駅は相当痛んでいる。


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ホームの長さが列車一両分の半分以下しかない仮乗降場も全部停車する。



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増毛港が見えて、街の中へ突っ込んだと思ったら終点の増毛駅だった。
転車台も側線も総べて撤去された草むらの片隅にホームと駅舎がある。終着駅なのでスタンプを捜したが無い。留萌駅で増毛駅の入場券を売っていたから、留萌駅にあるのかもしれない。
改札の所にある、名物の蕎麦屋もシャッターを閉めている。


短い折り返し待ちの間に、駅周辺を見て回る。


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「終着駅へ行ってきます」では、駅前旅館は山形屋となっていたが、富田屋の看板が上がっている。
隣の風待食堂が山形屋だったのだろうか。


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駅前通りを左へ行くと、重文に指定されている丸一本間家があった。火事に備えて店舗全体が蔵になっている。
更に通りを先に進めば、古い造り酒屋が有るはずなのだけれど、時間が無いので駅へ戻る。



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折り返しは深川へ直通する。留萌から、来た時と反対側に座った。
恵比島駅は、古い立派な造りだ。しかし軒の駅名は別の名前になっている。


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「明日萌」と読める。読みは「あしもい」のようだ
帰宅後調べてみると、NHKの連続テレビ小説の舞台となり、新たに造られたものであった。本来の恵比島駅は「車掌車」で、一時撤去というわけには行かなかったらしく、木材で囲って駅に隣接した物置小屋に作り替えてある。



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深川到着。島ホームが2面ある。駅舎から最も離れた6番ホームの反対側から、深名線が発着していた。最近まで転車台などが残っていたらしいが、影も形もなく、駐車場になっていた。




スーパーカムイ、すずらんとJR北海道のL特急を乗り継いで苫小牧へ着いた頃には、天気が再び下り坂に向かっていた。苫小牧での乗り換え時間は2分しかなかったが、同じホームの反対側には2両のディゼールカーが帰宅の高校生を満載して待っていた。明日は様似まで行くが、今日は手前の浦河で泊まる。稚内から苫小牧まで一気に南下して浦河まで 597.7キロ、留萌本線往復を加えると今日は731.3キロも乗った。
静内で後ろ1両を切り離した後は、高校生も静かになった。浦河駅の手前で、今夜泊まる浦河インの明かりが国道沿いにチラリと見えた。長い1日がようやく終わる。


浦河インに投宿  2食付き9000円
部屋は広く、バスタブは身体を伸ばせるサイズでリラックスできる。国道沿いだが建物は少し奥まっているので問題なかった。どことなくアメリカ風だ。レキシントンで宿泊したラマダインを思い出した。レキシントンは競馬で有名なケンタッキーの州都だ。


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北海道フリーパスで一挙完乗 第5日  その2  宗谷本線
2009/06/11


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街の印象は季節や天気で変わるけれど、駅前から見た旭川の街は意外と小さいという印象を受けた。食事時だが、雨の中を探し歩くのも面倒なので駅でラーメンを食べた。真っ黒な色のスープだが、醤油味でもない独特の味がした。


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特急の先頭車両は皆、「らしい」特徴のあるデザインになっていると思っていたが、ここまで乗ってきた特急スーパーカムイはストンと切り落とされて快速のような顔をしている。ヘッドマークも、電光板を車内にひょいと置いてあるように見える。


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稚内行きの特急サロベツも似たような物だった。乗っている間は見える物ではないので、座席の座り心地がさえよければ文句はないが。


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美深駅の駅舎は、公民館か小ホールのような凝った造りになっている。


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駅舎から一番遠い島ホームからは美幸線の列車が発着していた。廃線になって四半世紀近く経つが、未だに名残を留めている。右手からディーゼル車から入線してきそうだ。


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音威子府という名前だけでどんな所か来てみたくなる。
黒い蕎麦で有名なホームの蕎麦屋は、停車位置から遙かに離れている。一分停車では持ち込みさえ不可能だ。


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初日に車で訪れた名寄を過ぎると、宗谷本線は天塩川に沿って走る。両岸に人工物が見られない。河に護岸壁や堤防が無いのは北海道では普通だが、いつもなら寄り添ってくる道路さえ無い。
原始林を切り開いて2本のレールが敷かれた。その時の風景がそっくりそのまま残っているのではないか。根室本線や釧網本線の海岸沿いも良いけれど、宗谷本線こそ最も北海道らしい路線だと思う。

名寄で創業以来99年の駅弁屋さんが廃業するという。宗谷本線以外にも、名寄本線、深名線と3本もの路線が交わっていた名寄だけれども、今は宗谷本線の1通過駅で、窓の開かない特急主体のダイヤでは客は激減していたのだろう。今年が百年目というのも何かの因果か。



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石油のボーリングで発見された豊富温泉のある豊富駅を過ぎ、台地の上へ登っていく。灌木も無く熊笹の中を終着駅稚内を目指して列車は走る。抜海駅の辺りに「利尻富士」の立て札が有ったが、小雨で島影さえ見えない。


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一つ手前の南稚内で殆どの人が降りた。稚内まで来るのは観光客だけのようだ。
「札幌駅より」に始まり「鹿児島駅より」まで営業距離が書かれて「最果て」を演出している。


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輪留めの向こうは直ぐに駐車場になっている。「日本最北端の駅」にしては素っ気ない。
唯一の高層ビル、全日空ホテルの左に防波堤ドームが見える。


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岸壁に近づくと雨ばかりか風が強くてまともに歩けない。しかし防波堤ドームの中へは風も吹き込まない。現在の物はオリジナルではなく戦後に再建されたものだが、ギリシャ建築のようなデザインは元のままだという。雨風を防ぐ性能もさることながら、よくぞ実用建造物にこれだけの装飾性を持ち込んだものだと感心する。


プチホテルジョイに投宿   朝食付き6800
木造2階建てで、1階の部屋には高い位置に縦長の窓がついている。独房を思わせる暗い部屋だった。稚内では比較的安い宿だが選択を誤った。稚内は観光地で、まともなビジネスホテルはない。南稚内で泊まるべきだった。


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北海道フリーパスで一挙完乗 第5日  その1 根室本線
2009/06/11

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朝から雨が降っている。抜海の空に浮かぶ利尻富士を期待していたが、難しそうだ。


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富良野というと、北海道の軽井沢のような「おしゃれ」のイメージが強い。
ホテルの窓から見える富良野駅も、三角屋根を持った山小屋風の瀟洒な姿をしている。


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根室本線の主要駅として特急も停車したが、道東への幹線の地位を石勝線に奪われて、富良野駅に停まるのは1〜2両編成の各停ばかりだ。
通学の高校生に混じって、新得に向かう。

金山駅を過ぎてトンネルを抜けると、直ぐに短い鉄橋でかなやま湖を渡る。鉄橋は短いけれど、かなやま湖は中々広い。無人駅を一つ過ぎて幌舞駅の幾寅駅に着く。
次の落合駅で列車交換してから狩勝峠越えに入る。一昨日通った石勝線と新狩勝トンネルで合流する。


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新得から引き返し、富良野を通り過ぎて滝川まで行く。駅前には、狩勝峠越えで苦労した機関助手をモチーフにした火夫の像が置かれていた。


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雨が降っているが、次の列車までの待ち時間を利用して「狩勝ポッポの道」へ行ってみる。
新得町が旧狩勝線の路床をJRから買い取って、旧新内駅までの区間を遊歩道にした。起点にはD51が保存されていてSL広場と呼ばれている。残念ながら駅から少し離れているので、訪れる人は少ない。


やってきた快速「狩勝」はヘッドマークも無く、単行の各停と何ら変わる所はない。違うのは走行区間で、5:40に釧路を出発し、帯広から快速となって滝川まで6時間55分走る。
幾つもの信号所を通り過ぎて、再び狩勝トンネルに入る。石勝線とはどこで分岐するのだろうと左窓をじっと見ていると、トンネル内に線路が現れた。トンネルを出ると左側に線路は見あたらない。トンネル内で分岐して、出口は別々になっていた。


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北海道の鉄道は開拓と石炭輸送の為に敷かれた。根室本線も例外ではなく、滝川に着くまでに芦別や赤平の炭鉱町を通る。昨年9月、赤平炭鉱跡へ行く予定をしていたが、暴風雨のため果たせなかった。車窓から何か遺構が見えないかと見渡していたら、赤平駅の手前で竪坑巻き取り機が見えた。こんなも鉄道に近いところで採掘していたのかと却って驚いた。
この立地条件の良さが、一般炭にも拘わらず赤平炭鉱の寿命を長らえさせたのだろう。住友赤平は最後までオーセンティックサンプルを供給していた。



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滝川到着。これで日本一長い根室本線の全線を走破したことになる。滝川駅は、広い構内に数え切れないほどの側線を抱えた大きな駅だった。古い跨線橋も残っており、鉄道旅の雰囲気が盛り上がる。函館本線と根室本線の2大幹線が合流し、煙を吐きながら蒸気機関車が構内を行き来していた昔日の栄華を偲びつつ、旭川へ向かう。


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大フィル第429回定期 ウォルトンのベルシャザールは空騒ぎ
モーツァルト/交響曲第35番ハフナー
  秋山和慶の指揮を久しぶりに聴く。朝比奈時代は客演指揮の常連で、朝比奈が余り振らなかった近現代ものをよくやった。そのせいか秋山=軽い音のイメージがあった。ところが、今日のオケは重い、ドイツ的(と日本人だけが思っている)な音がする。大植サウンドから一転、先祖返りして朝比奈時代を彷彿とさせる音だった。オーケストラが昔なじみの指揮者とやると、その頃の音になるのだろうか。

ディリアス/小管楽のための2つの小品
  ぬるーいメロディ、メリハリの無いオーストレーションのこの曲を最後まで聴いた記憶がない。今日も心地よい午睡への誘惑を断ち切ることができなかった。

ウォルトン/オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」
  「歳をとると声楽を好むようになる」と誰かが言っていた。それを信じて、何時か聴くだろうと声楽物も集めてきたが、その日が来る前にこの世からオサラバしそうだ。
長い曲だったら、聴かずに帰ろうと思っていたがプロク゜ラムに35分とある。「ステージの左右に配された2群のバンダ(イタリア語、金管楽器の別働隊)」とか、パイプオルガンも入るらしいので踏み留まることにした。
  
 合唱隊は大フィルと九州交響楽団の合唱団の混成で、約130人が舞台後方と後部座席に5列に並び、その上にはペット、ボーン、バスからなる金管隊が勢揃いしている。なかなか壮観である。マイクも指揮者の頭上に4本、合唱隊に3本、エンビエンスマイクが3本と気合いが入っている。

 いきなり合唱隊がアカペラでテクスト歌い出した。言葉が聞き取れそうで聞き取れない。対訳を見るとシェイクスピア英語(thou、thytとあるので)になっている。日本語でいえば文語調の歌詞というところだろうか。普通は直ぐさまオケが被さってくるのだが、なかなか入ってこない。オケが入ったと思ったら声楽隊は沈黙する。どうやらウォルトンはオケと声楽による音楽の相乗効果を狙ってはいないらしい。それぞれ別個に盛り上げる算段をしている。そう思うと急に音楽としての興味が失せた。

 舞台では中身のない空騒ぎが続いている。他の客は縦長のディスプレイに映し出されるテキストに目が行っていたが、私だけは反対方向のオルガン奏者の手をじっと見ていた。どこでパイプオルガンが出てくるんやろ。オケがウワッと盛り上がったピークに合わせて手が動いている。8本のコントラバスの更に下の音を補強しているようだ。

オーディオに40万の法則というのがある。高域と低域の再生能力をかけた数字で、例えば上を2万Hzとするには下は20Hzまで伸ばしておかないとバランスが悪い。上が2万まで出ていても下が40しか出ていなかったら、上も出ていないように聞こえるという。超高音を再生したかったら、それに見合う超低音も用意しておきなさいというものだ。
オケでも、金管の数を増やしたら、低音もそれ相応に増やしておきなさいと言うことになる。しかし、コントラバスを20台も並べるわけに訳にはいかないので、パイプオルガンにその代わりを務めさせている。ウォルトンの音楽を評価する事は出来ないが、少なくとも音の仕組みには通じていたようだ。

オーケストラのオルガニストは忍耐を要する仕事だ。1人だけ指揮者を見れないから、じっと耳を澄ませ、楽譜を追う。で、出番が来たと思ったら「ウー」とやるだけ。鳴らすだけなら誰でも出来るけど、どこで鳴らすかが問題だから、それ相応の訓練が要る。そして「ウー」は切ない。
来月はサンサーンスの3番だからやり甲斐があるはずと、プログラムをよく見たら、余所から女性奏者を連れてくるようだ。救われない。



帰ってテレビの番組欄を見たら、庄司紗耶香が先月の定演でやったのと同じリゲティのヴァイオリン協奏曲をやる。定演のを放映するのかと思ったら、6月にN響とやったとある。


北海道フリーパスで一挙完乗 第4日  その2 石北本線 富良野線
2009/06/10

常紋トンネルはあっという間に通り抜けてしまった。人柱や怪談話が有名になるほどの難工事だったが、長いトンネルが当たり前になってしまい、今では短く感じられる。
トンネルを出た後、右に分かれて行く退避線を目で追ったが、茂みの中へ消えていった。その先でスイッチパックになっているはずだ。


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山峡から開けたところへ出たなと思ったら、もう遠軽だった。跨線橋から町の象徴になっている瞰望岩がよく見える。
駅がスイッチバックになっている。名寄から宗谷本線と分かれてオホーツク海岸を南下し、中湧別から再び内陸に進んで、ここで石北本線と接続していた名寄本線と、北見から伸びてきた湧別線がここで合流した。名寄本線の中湧別から網走までは湧網線も走っていた。その後名寄本線は湧網線ともに廃線となりスイッチバックだけが残った。交通の要衝だったわけだが、今は一本の鉄道が走っているに過ぎない。それでも沢山の人が降りて、多くの人が乗ってきた。
鉄道の走っている所は道路も有る。鉄道が無くなった後も人の流れが変わっていないのだろう。JR北海道はパークアンドライドを進めている。駅まで車でやって来て、そこから鉄道に乗り換える。都市生活者には涎の出るような話だが、函館のような大きな駅でもやっている。遠軽駅にも大きな駐車場がある。



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遠軽を出ると、列車は湧別川の支流と共に瞰望岩をぐるりと右回りに巻き込みながら進む。
線路脇の灌木で、シャッターチャンスが厳しかった。ようやく撮れたけれど、てっぺんがチョット欠けてしまった。


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終点旭川に近づくと、高架線の大工事が行われている。北海道新幹線をもう造り始めているのかと思ったが、石北線の高架工事のようだ。旭川はリトル札幌である。札幌駅に続けと駅の高架化を進めているらしい。札幌は駅の北側にも低層階ながらも街が拡がっていたが、旭川駅の北端にある富良野線のホームの先は荒れ地が拡がっているばかりだった。



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日没寸前だが、中富良野駅で途中下車した。ラベンダーの季節。昨年は9月にいって紫サルビアに惑わされたが、今度は本物のハズ・・・・・。ところが中富良野町営ラベンダー園にラベンダーが無い。


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一番手前の黒々とした植え込みをよく見ると、小さな青い花が一面に咲いている。これもラベンダーなのだろうか。芝桜版ラベンダーという所だ。


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北海道の駅やその周辺では、どこでも半分自生のこんな花が沢山見られる。てっきりラベンダーだと
と思い、今や満開と期待してきたのだが。後で土地の人に聞くと、ノボリフジという別の植物だった。


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農園の端にようやくラベンダーを見つけた。一面のラベンダー畑にはほど遠いかったけれど。



富良野駅前のナチュルックス・ホテルに投宿  大浴場有り  朝食付き8000円
ちょっと高いけれど、モノトーンに統一されたデザインの新しいシティホテルだった。
部屋の浴室にはガラス窓が。その向きにも使われているのか?
まだ宵の口なのに、飲み屋以外に空いていそうな店がない。ホテルのレストランからは何やら良い臭いがしてくる。ラベンダー園で疲れたので、ここで夕食をとる事にした。丁寧に煮込まれたビーフカレーが美味かった。



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北海道フリーパスで一挙完乗 第4日  その1 釧網本線
2009/06/10

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表から見る釧路駅は堂々として東北海道の要に相応しい。
けれどホームに停まっているのは、ディーゼルカーの単行列車ばかりだ。
引き込み線の数も少なく、短くカットされてしまって用をなしていない。

跨線橋がない。高架駅になっていない駅では、跨線橋を廃して地下道でホームを結んでいる駅が多い。寒さや雪への対策なのだろうか。地下道への上り下りにはエスカレーターを使う。なかなか快適である。



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真ん中の島ホームには、柱の四方に方杖を取り付けた、懐かしい木造屋根が付いていた。


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釧網本線は釧路の次の駅東釧路が起点になっている。ゼロキロポストが車窓から見える。



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去年霧の中を彷徨った末に、やっと辿り着いた岩保木水門が見えると、列車は釧路湿原に突入する。


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左岸の湿原展望台から眺めると、道路からアクセスできない湿原の真っ直中を線路が走っている。車窓に期待したが、時々釧路川の河面が姿を見せるだけで、肝心の湿原は線路脇の灌木に邪魔されて見通しがきかない。ノロッコ号に乗るなら、木が枯れて見通しが良くなる冬だろう。


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標茶を過ぎるて太陽が顔を出すようになった。どこまでも続く草原の向こうに、トラクターが小さく見えた。



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斜里で殆どの乗客が降りた。知床へ行くのだろう。釧路からずっと乗ってきた新婚らしい韓国人カップルもここで降りた。かなり辺鄙な所でも韓国人観光客にお目に懸かるようになった。男性の方はイケメンだが、女性はブスというケースが多い。逆玉なのか、それとも向こうの基準では、あれが普通なのだろうか。

この列車は快速で一応ヘッドマークを付けているが、後で乗る狩勝のように何も無い快速もある。


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斜里を出るとオホーツク海の海岸縁を走る。冬になれば車窓から流氷が眺められる。その頃は、この区間だけ乗るツアー客でごった返すのだろうが、私以外の観光客は熟年夫婦が一組いるだけだった。


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このまま網走まで乗っていても、次の特急まで1時間以上待たねばならない。今の時期しか降りられない原生花園駅で途中下車した。今が見頃だが、元々野生の植物を集めてきただけなので、花々が咲き乱れている訳ではない。それでもハマナスやクロユリはすぐに見つかった。

さして広いところではないので、10分あれば一通り見て回われる。駅のベンチで時間を潰すしかない。男が1人で立ち寄る駅ではなさそうだ。

次の北浜駅から先ほどの熟年カップルが乗り込んできた。ここなら食事も出来る。



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北海道フリーパスで一挙完乗 第3日  その3 根室本線
2009/06/09

高架駅に変わってしまった帯広を通過し、厚内から海岸に出る。茫茫として何もない海岸だ。

釧路で根室行きに乗り換える。ディゼルカーがたった1両だけった。それでも特急に接続している為か、非常に混んでいた。指定席車両からユックリと乗り換えてきた乗客には座れない人も居た。


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北海道の列車の窓は2重になっている。窓が開いているように見えるが、外側の窓は閉まっている。冬になると、外側の窓の内側が凍ってしまう。宮脇さんは、氷を掻き落とすために亀の子タワシを持参していた。けれど、今はこのガラスに曇り止めのシートが張ってある。亀の子タワシでゴシゴシやると、シートがボロボロになってしまいそうだ。


北海道のローカル列車には、この他にも幾つか特徴がある。
1・エアコンが付いていない。天井に換気口がついているだけ。殆ど出番はないし、真夏でも窓を開ければ済むからなのだろう。
2.デッキが付いている。ドアを開けても、運転席と客席の間にもう一つドアがあるので、冷気が吹き込まない。その代わりなのか、運転席周りは立ち入り禁止になっている。運転席右から前方を眺めるという事ができないようになっている。
3ローカル線でお馴染みの「ドア開」のボタンが付いていない。これは意外だった。前乗り前降りになっていて、運転席横のドアしか開かない。2両、3両と繋いでも同じだ。
デッキ車でドアが2重になっている為だろうか。


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釧路と厚岸の間にある、無人駅。尾幌と書く。
JR北海道の無人駅には、駅舎として車掌車が置いてある。あんなに沢山の車掌車がどこから出てきたのかと思うが、多くの石炭列車が走っていた北海道ならではなのだろう。
煙突があるのが、いかにも北海道らしい。この駅のは非常に綺麗だが、ボロボロになって朽ち果てる寸前のものもある。


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厚岸湾の奥に厚岸湖がある。湾の奥が縊れて、海水の出入りが無くなったから湖なのだろうが、湿原のほうがピッタリする。


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落石岬が見えてくる頃、霧がかかってきた。ここでは霧は、海から風が運んでくる。太陽が出ると霧は晴れるものだが、その太陽さえ覆い隠してしまう。日照時間が短くて、作物が育たない。熊笹と背の低いエゾマツの林以外は何も見えない。


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根室の一つ手前、東根室が日本最東端の駅になっている。車掌車さえ置いていない無人駅だが、街が近いので私鉄の駅のようだ。


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根室本線終着根室駅。改札に面したホームが一面だけの淋しい終着駅だ。戦前は釧路と同じ程度の賑わいがあったという。農業に不向きな土地で、豊穣な漁場をロシアに不法占拠されて半世紀の時間が生み出した格差である。
乗客の多くは納沙布岬観光に出かけて、折り返して乗る客は私ともう1人だけだった。


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釧路ラスティングホテルに投宿  大浴場有り 朝食付き4980円
余りに安いのでどんなホテルかと心配していたが、淡いピンク色のビルだった。広い大浴場には、サウナと露天風呂も付いていた。フローリングの部屋にはいると、エアコンはあるのにリモコンがない。フロントに電話しようとして、ふと窓際を見ると強制排気式の温風暖房機が置いてある。釧路はまだ冬なのだ。
朝食も美味しかった。こんな事なら、昨晩外で食べてボラれるより、ここで食うのだった。




テーマ:60歳からのJR全線完乗 - ジャンル:旅行

北海道フリーパスで一挙完乗 第3日  その2 石勝線
2009/06/09

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トンネルを出ると直ぐに新夕張駅に着いた。実質的にはここから石勝線が始まる。特急は単線の高架線で次のトンネルへ入って行った。
5分の乗り換えで、夕張行きが出る。河面スレスレの鉄橋で夕張川を渡る。河底には流れに並行に地層の状痕が付いている。地層が90度近く傾いているのは、千鳥の滝の所だけではなく、この付近一帯のようだ。


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20分ほどで終点夕張到着。真横にホテルマウントレースイが聳えている。このホテルへ行くための駅のようだ。夕張駅は2度移転し、炭鉱からとうとう、このホテルの前まで来てしまった。
生憎と駅は改装工事中で、駅スタンプを押すことが出来なかった。

一両だけのディーゼルカーは直ぐに折り返しの、新夕張行きとなる。
来るときは反対側に乗っていたので気がつかなかったが、右窓からは放棄された単線トンネルや橋脚が見えた。かっての夕張線は複線だった!!


再び新夕張駅に降り立つ。夕張から乗ってきた人達は改札を出ていく。乗り換え客は私だけのようだ。

次に乗る特急「おおぞら」だが、何故こんな何処を走っているか分からないような名前になったのだろうか。札幌−釧路の区間を現す、もっと特徴的なネーミングは出来なかったのだろうかと思った。
帰ってから調べると、実は「おおぞら」は国鉄時代には、釧路−札幌−函館という長距離列車だった。札幌を挟むどちらの区間にも偏重しない為に、このように名前になったのだろう。




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在来線で最も駅間距離の長い新夕張 - 占冠間34.3kmを通過して、トマム駅に停車。
ここへは子供達を連れてスキーに来たことがある。帯広空港が開港した直後で、ツアー料金が安かった。帯広−トマム間を列車で移動した。ガラスで覆われた長い歩道橋が斬新だった。
北海道のパウダースノーを期待してきたが、信州と同様のベタ雪だった。
ツインタワーの写真を撮ろうとしたが、障害物が無くなるのを待っていたらスノーセットからトンネルに入ってしまった。昔来た時も同じような失敗をした気がする。人は歳を取っても同じ失敗を繰り返すようだ。


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新狩勝トンネルで根室本線と合流して、十勝に入る。パノラマ的な展望は期待できないが、果てしなく続く平原は、非日常の風景を楽しませてくれる。
旧線より緩い斜面だが、大きくS字型に蛇行して更に勾配を下げる。あまりにカーブの規模が大きすぎて、乗っているだけではカーブで有ることに気がつかない。
念を押すようなトンネルを通り抜けて新得到着。ここからは根室本線になる。



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