ミニッツリピーター ケレック DK87-211A~時計三昧(3)

2017年03月27日 06:42



時計を懐中時計として外へ持ち歩きだした頃、夜の街は現在のように明るくなかった。
文字盤を見なくても時間を知りたいという要望に答えたのが、音で時間を知らせるミニッツリピーターだった。


現在では必要が無い機能だが、幸い今でも作られている。
パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ブレゲ、ウブロ、ユリスナルダン、ジャガールクルトと名だたる高級時計メーカーが手作りで作っている。
問題はそのお値段。2000万~6000万、中には1億を越える製品もある超高級品揃い。
中古でも1000万近くになる。


それでも、実物の音を聴いてみたい!




(1) リピーター機能を備えた当時の懐中時計が今でもアンティークとして売られている。

確かに値段はぐっと下がるが、100年近く前の複雑な設計の製品が時計として安定して機能するのか疑問である。
歯車が1個外れても、当時の部品なんて無いから修理のしようがない。



(2) シチズンがミニッツリピーター機能を持つムーヴメントを作っている。

但し、デジタル化された音源を再生する電子式である。
シチズン(輸出用モデル)、シチズンカンパノラ、シェルマン、天賞堂がこのムーヴメントを使った時計を出している。



シチズンの平行輸入品を楽天で買った。
8時35分なので、先ず時刻で8回。
次に15分ごとのクォーターが2回
最後に30分から35分までの分が5回鳴る。

1/1000の価格だが数千万の時計と全く同じ鳴り方をする。
「本物」は手巻きだが、こちらは太陽光発電のクォーツで100年間日付調整なしと手間がかからない。


一応物欲は収まった。
しかし、あちらは時計内で実際にハンマーがベルを打って音を出している。
音の響きに違いがあるのではないか?




(3) ケレックというムーヴメントを製造している会社が5ミニッツリピーターを作っている。

5ミニッツリピーターというのは分を5分毎に鳴らす簡易版である。
ケレックのはリピーターだけのムーヴメントで、時間を刻むムーヴメントが別途必要になる。
2段重ねになるが、他社のムーヴメントを使っている会社にも納入できるというメリットを視たのだろう。




8時で8回鳴り、25分なので5回鳴る。
29分までは同じで、30分になるともう一回多く鳴る。
ハンマーによる打鍵の震動が伝わってくるし、音も大きい。
懐中時計を思わせるデザインと相まって、往時の音を再現しているという気分を強く感じさせてくれる。

シチズンよりは高くついたがやっと満足できた。


ケレックのムーヴメントを使ってニブレル、エポスが5ミニッツリピーターを作っている。
特にエポスは両面スケルトンでハンマーの動きが見えるのだが、世界で200個の限定品で入手困難だった。

同じムーヴメントを使って更に簡易版のクォーターリピーターが多くのメーカーから出ているが、値段はケレックと変わらない。




パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-010~時計三昧(2)

2017年03月23日 06:01



世に世界三大時計とか、雲上時計と呼ばれるブランドがある。
ロレックスやオメガではない。
パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンをいう。

中でもパテックフィリップは「ロレパテ」という言葉があるように、ロレックスとは主力モデルの価格帯が違っても競合する人気ブランドになっている。


DSC07210s.jpg

パテックフィリップのノーチラスは1976年の登場以来、40年間デザインを替えていない。
文字盤は見る角度や光の当り具合で微妙に色が違って見える。
中でもこのブルーブラックは最も人気が高い。


普通、正規販売店というのは高級時計宝石店で値段も高い。
ところがこのモデルは平行輸入店の方が3割も高い。
正規販売店は定価でしか販売しない。高くても安くてもいけない。
人気モデルが品薄になると平行輸入店はプレミアを付けて、海外の正規販売店や在庫を持っている店で買い付ける。
正規販売店は国内では定価販売だから、相対的に安くなる。
なら正規販売店で買えば最も安いが、年に数個しか入ってこない。
客は何年待っても買えない状態が続いている。


元々定価が高いのに更にプレミア付きでないと入手できない。
しかも入荷してもすぐに右から左へと消えてしまって、いつ買えるかわからない。
日本なら一気に大量生産体制に入るところだが、すぐに希少価値がなくなって暴落してしまう。
欧州企業は巧みに市場をコントロールして、増産はしても造り過ぎることはしない。


クロノグラフやデュアルタイム等の多機能モデルもあるが、修理やメンテナンスの費用が高くつという理由で、結局最もシンプルなこのモデルになった。


P1110079s.jpg
裏蓋はバックスケルトンで、パテックフィリップの紋章の入ったローターが見られらる。
バックスケルトンでも120m耐水で、いまだにオイスターケースと呼ばれる金属の裏蓋に固執するロレックスの100mを凌駕している。

パワーリザーブは45時間とロレックスに比べると少ない。
土日はワインダーのお世話になる。


P1110084s.jpg

P1110066s.jpg

ノーチラスは、自動巻き機械式時計にも拘わらず薄くて装着感がいい。
ノギスでは8.6mmを指している。データとしては8.5とか8.3という数値が出ている。
もうすこしキッチリ計ればデータ通りの値になるかも知れないが、キズを付けたら元も子もない。

ブレスも本体に合わせて薄く作られている。
バックルが固くて外す時に力が入るので、華奢に見えるブレスが壊れないかと気になる。



P1110085s.jpg
何という箱の大きさ。
パテックフィリップの紋章が入っているから純正には違いないが、この悪趣味なケースは大きさを尊ぶチョンチャン向け仕様なのか。
ここだけはゲッソリした。



ロレックス デイトジャスト コンビ~時計三昧(1)

2017年03月19日 13:00



ロレックスの売上高はダントツの世界一で、2011年で約4500億円あった。
日本ではシチズン全体で1700億、セイコーは1300億程度でしかない。
因に、カルチェ、オメガがロレックスの1/2程度の売上で2位、3位につけていて、
4位にはあのパテックフィリップがセイコーと同程度の売上で入っている。
同じ時計でも数万と数百万という単価の違いが物を言う。
パテックが1個売る間にセイコーは100個売らないといけない。
スイスフランの高騰もあるが、商売としては機械式時計の圧勝になっている。


携帯やスマホがあるから時計なんて要らないというご時世、実用からファッションへと足場を移した腕時計だが、
世界の主流はクォーツから機械式に移っている。
そんな機械式時計に物欲が炸裂した。



コンビ

DSC04411s_20170319111812a5c.jpg

昔、バックパックで初めて海外旅行をした時、スチュワーデスが付けていた金とステンレスのコンビのブレスレットの時計に眼がいった。
それがロレックスだった。
免税で20万と言っていた。
この時の予算は30日で30万。往復の航空券とユーレイルパスで既に半分使っている。
とても手がでるシロモノではなかった。
安いと思われるかも知れないが、帰国後就職して貰った初任給が4万7千円、ボーナスをはたいても買えない値段だった。


タフ

DSC04416s_2017031911181548d.jpg

父が校長を退任した時にロレックスを譲り受けた。
しばらく使っていたが、ワイシャツの袖口が金属ベルトで擦れて痛むので、ナイロンベルトの安物のクォーツに替えた。
ずっと引出しに入れたままだったが、思い出して取り出すと、その動きでゼンマイが巻かれて動きだした。
父は質屋でこのロレックスを買ったと言っていた。
前所有者が5年、父が10年使ったとして55年も前のモノである。
とても動くまいと思っていたのに、何事も無かったように秒針が回っていく。
ロレックスはデザインだけのブランド時計ではなかった。



DSC04414s.jpg

父から貰ったモデルがジャストデイト。そのコンビブレスのモデルにした。

24時ピッタリに日付が変わる。
自動巻きとはいえ日差±2秒と凡庸のオートとは精度がワンオーダー違う。
パワーリザーブが70時間もあるので、土日腕に付けていなくても大丈夫。

最近はサブマリーナという回転ベゼルを持ったモデルが人気のようだが、昔からあるタグホイヤーとちっとも変わらないし、
デイトナのような多針多機能時計はカシオに任しておけばいい。

ロレックスといえばこれか12時の位置に曜日が出るデイデイトが最も「らしい」モデルだと思っている。




スマ電からの「初請求書」

2017年03月16日 06:13



2月分の電力料金請求書がマイページで見られるようになった。
関電、eo電気、スマ電の電力料金の実績値を同じような使用量で比較した。

[1] スマ電は関電に比べて年間で約70,000円のコストダウンになる。

denki201702d.jpg
*eo電気の2017/1は1/26まで。
*年間(¥)はkw当りの単価に2015年の年間使用量8563kwを掛けて算出した。

シミュレーションでは、申込み時のキャッシュバックキャンペーンを除外して、eo電気では関電より年間で39,866円安く、スマ電では52,011円安くなっていた。
(2年目の新電力選択 (2))

今回の結果では年間で、eo電気で62,598円、スマ電で70,867円安くなることになる。
シミュレーションより安くなった。
これだとeo電気でも充分安いように見えるが、2年目からは月々のキャッシュバックが無くなって年間で更に15,552円高くなる。


[2] スマ電はループ電気より安い。

前表の単価(¥/kw)の通り実績から計算したスマ電の単価は23円で、ループ電気の25円を下回った。

denki201702c.jpg

ただ、このスマ電の単価は最も安い土日祝日夜間の単価23.04円を下回っている。
これは電力料金中の燃料費調整と再生エネ発電賦課金の合計がマイナス1,312円になったためで、これをゼロとすると24.36円になる。



[3] 年間1万kw以下の使用量では、最も高い単価の領域に入る電力量は限られている

スマ電が安いカラクリ で、「使用量が最も大きい月でも単価が27.10円になるのは月使用量の1/5に過ぎない。」と書いた。

denki201702b.jpg

使用時間帯別料金から換算すると、年間で2番目に使用量の多い2月でも、965kwのうち118kw、12.2%が最も高い単価(平日昼間2段)の領域に入るにすぎない。




失われた風景 (5)

2017年03月08日 20:14




[女川駅/石巻線]
元記事→ 大人の休日倶楽部パスで中部・北関東・南東北7泊8日の旅 2009/11/09~16 第5日その2


P1030420s.jpg
午後4時過ぎだったが、既に陽は暮れかけていた。
列車は意外と多くの乗客を運んできた。


P1030414xs.jpg

P1030417s.jpg
外観は手直しされているが、古い駅舎の原型を残す木造駅舎だった。
女川の街の中だったが、2011年3月11日、東日本大震災の津波はこここまで来て駅を掠っていった。


[島越駅/三陸鉄道]
元記事→ みちのくフリー切符で行く北東北3県の旅2009/05/14~19第5日 

P1000862s.jpg

P1000860s.jpg
JR全線完乗の旅の中で、三陸鉄道の唯一途中下車したのがこの島越駅だった。


P1000861s.jpg
瀟洒なドーム屋根の駅は、3.11の津波で跡形も無くなった。
1時間程の待ち時間の間、駅を委託されている女性に話し相手になって貰った。
安否が気になっていたが、駅再建と共に元の職に復帰されていたのを知ってほっとした。


P1000845s.jpg

P1000823s.jpg
島越駅で降りたのは、北山崎の海岸を海から見たかったからだ。
晴れていても波は荒く、隆起した断崖を削って絶景を造りだしている。


P1000858s.jpg
駅まで押し流す津波に遭っては、観光船の船着き場や休憩所はひとたまりもなかった。



[岩泉線]
元記事上に同じ

岩泉線は2014年に廃線となったが、2010年7月から土砂崩れで不通になっていた。
私が乗ったのはその前年だった。

宇部線と山陽本線を結んでいる小野田線に、雀田から長門本山までの支線がある。
列車は朝2本夕方3本しかない。これに乗るのは至難の技だった。
折尾駅を目指して、中国・九州2泊3日の旅 2009/09第2日/10~12
岩泉線はそれと双璧をなす乗車困難路線だった。
岩泉駅から日本三大鍾乳洞の一つの龍泉洞に行けるが、1日3本しか走っていないJRに乗る人は殆どいなかっただろう。


P1000743xs.jpg
終点岩泉駅は超ローカル線にしては随分とモダンで立派な駅舎だった。


P1000745xs.jpg
ここも線路はまだ先に延びたがっているように見える。
三陸鉄道の小本駅に接続する予定であった。


P1000747xs.jpg
浅内駅に残る蒸気機関車時代の給水塔。


P1000742xs.jpg
押角峠を越えると小本川の渓谷沿いを走る。
こんな山の中まで渓流釣りに来る人がいる。



[大谷海岸駅/気仙沼線]
元記事→ 雪の東北冬の旅 2009/02/15~18 第4日

R0011354ys.jpg
2月だったが、日差しがよく差し込む車内はポカポカと春の陽気だった。
太平洋が青く拡がり、東北の海岸ではなくて南国の海岸を走っているような気分だった。


R0011353ys.jpg
大谷海岸は「駅から最も近い海水浴場」としてPRされていた。

津波で駅は流出し、線路も路盤が沈下して同じ位置を走る事は不可能になっている。


[三江線]
元記事→ 陰陽連絡線で中国山地縦断の旅 2009/03/01~03 第2日

三江線は2018年3月末をもって廃線になる。


R0011512xs.jpg
広島県三次と島根県江津を結ぶ陰陽連絡線の一つで、中国地方で最大の川、江の川に沿って走る。
江の川は最も上流の三次でも既にこんな川幅の広い大河となっているが、流域に平野はない。


R0011521xs.jpg
車窓から見える家の屋根は石州瓦でふかれている。


R0011554xs.jpg

R0011567xs.jpg
三江線は悠々と流れる江の川に沿ってのんびりと走る。
この心地良さは鉄道旅の醍醐味である。


R0011528xs.jpg
三江線は川の左岸を走るが、時々思い出したように河を渡る。


R0011546xs.jpg
川と線路がどこまでも並んで併走する。


R0011559xs.jpg
三次から江津まで直行列車はない。
必ずどこかで長時間の列車待ちを強要される。
10時に三次を出発して108キロ先の江津に着くのは15時になってしまう。

今日は石見川本で1時間40分の時間待ちがある。
こんなときは大抵近くの観光スポットに行くのだが、三江線の沿線にはそれが無い。
「江」に入れば「江」に従え。
このゆったりとした時間の流れに身を委ねるしかない。
江の川の土手に上がって散歩をした。



[糸魚川レンガ車庫]
元記事→紀勢線廻りで北信越周遊、各駅停車日本縦断の旅 2009/10/11~17第3日

P1020345xs.jpg
2015年3月から北陸本線がJRから三セク線になると共に、糸魚川に新幹線の駅が出来た。
在来線の列車の車庫は必要なくなる。

2010年春にこのレンガ車庫は解体された。
この旅の半年後だった。
今は入り口部分だけが切り取られて、新しい駅舎の壁に記念碑的に埋め込まれている。


[餘部鉄橋]
元記事→餘部鉄橋から城崎温泉へ

餘部鉄橋は2010年にトレッセル橋からPCコンクリート橋に掛け替えられた。
2008年に工事前の姿を写真に収める為に餘部までドライブした。
餘部橋梁を鉄道で渡ったのはその年の秋、JR全線完乗のきっかけとなった山陰本線各駅停車の旅 2008/11/3~5だった。


R0010512xs.jpg

R0010507a.jpg

R0010518b.jpg

明治45年に付けられた鉄橋が解体されたのは、強風で客車が墜落し、下の工場で働いていた人が亡くなるという事故の為である。
しかし、それは鉄橋の所為だろうか。

明治45年以降で最も強い風が吹いたわけではない。
橋の強度が不足して壊れたわけではない。
強風時の手順がキチンと伝達されていなかった人的ミスに依る所が大きい。

鉄橋はなんの「罪」もないのに解体されてしまった。
人間が作る食べ物の味を覚えた熊が射殺されてしまうのと同じような虚しさを覚える。


2008~2010年のJR全線完乗時に私が見た鉄道風景が、短時間にこんなにも沢山失われるとは予想外だった。
あの時旅に出る決心をしていなければ、あるいは出発がもう1年遅かったら、
二度と出会えぬ風景だった。

三江線には廃線になる前にもう一度乗ってみたいと思っている。



このシリーズはこれで終わります。


失われた風景 (4)

2017年03月04日 11:15



よい景色に巡り合った時はコンデジしかなくて、一眼カメラを持つようになると今度は出歩く機会が少なくなった。
記憶にはもっと鮮明なイメージが残っているのだが・・・

今回は廃線が予定されている「失われる風景」も含めて記事にした。

[稚内駅]

P1010278xs.jpg
稚内駅はガラス張りの綺麗な駅舎に建て替えられた。
ホームには、ここを起点として札幌は言うに及ばず西鹿児島まで、全国の駅へのキロ数が表示されていた。
「どうだここは北の出発点なのだ」という気概が感じられた。
その名物キロ標がなくなってしまった。



[留萌本線/留萌・増毛間]

P1010338xs.jpg
2016年12月に留萌本線の留萌・増毛間が廃線となった。
プラットホームと駅舎が離れているが、かっては沢山の引き込み線や蒸気機関車の転車台があった。


P1010340xs.jpg
駅舎内には名物のそば屋さんがあった。


P1010339xs.jpg
駅前の旅館や食堂は高倉健の映画「駅 STATION」でお馴染みだ。


P1010342xs.jpg

P1010332xs.jpg
板張りのホームや緩急車の駅舎は北海道でよく見受けられるが、そのすぐ向こうが海というのはここだけだ。

PS.追い打ちをかけるように、JR北海道は残った留萌-深川間の廃線を検討しているという。




[江差線]
2014年5月に江差線の江差-木古内間は廃線となり、
2016年3月、木古内-五稜郭間は北海道新幹線の開通に伴って3セク線の「いさりび鉄道」となった。
輸送密度からすれば江差-木古内間は「松前線」同様国鉄末期に廃線となっても良い区間だったが、
五稜郭までの区間が同一つの線として判断され、青函海門トンネルの開通まで命脈が保たれてきた。

P1010463xs.jpg

P1010462xs.jpg
駅の周りには何もなく、駅前の食堂すら開店していなかった。
(その食堂のあった所は、グーグルマップで見てみると空き地になっていた)

下の港周辺が街となっていおり、復元された開陽丸が展示されているが、
駅は高台にあり周りは住宅しかない。
なんでこんな所に駅をと思うし、何故駅が出来たのに周りが栄えなかったのか不思議な立地である。
駅のスピーカーから流れる「江差追分」が虚しかった印象が残っている。



[日高本線]
2015年1月8日に起きた高波による土砂流出の影響で鵡川・様似間がバス代行となっている。
JR北海道は廃止を正式提案している。
さらに現在列車が運行してる苫小牧-鵡川間についても廃線を検討している。

P1010382xs.jpg
海が見える広い牧場というのが日高線の風景である。


P1010358xs.jpg
その牧歌的風景は、沙流川河口のまるで海の上を走っているような長い橋を渡るころから変化してくる。


P1010359xs.jpg
大狩部駅に近づくと、風景が何やら陰惨で絶望的な様相を呈してくる。
梶芽衣子主演の「女囚さそり」シリーズでロケに使われた場所である。


P1010364xs.jpg
線路を波から守っているのは「板」!!


P1010369xs.jpg
様似には「もう一歩も先へは行けません、終点です」という雰囲気が薄い。
まだ先に伸びそうな様子である。
本当は襟裳岬まで進延して広尾線と接続する予定であったが、広尾線は一足先に廃線になっている。




[札沼線 新十津川駅]

P1010507xs.jpg

P1010506xs.jpg
ここも様似のように線路が先に延びて行くような終着駅だ。
「ような」ではなくて、かっては留萌本線の石狩沼田まで線路が続いていた。
札幌ー沼田なので札沼線である。
石狩沼田ー新十津川間34.9kmは1972年6月に廃止された。


P1010508xs.jpg
JR北海道は昨年11月に「単独では維持困難」として新十津川ー北海道医療大学間の廃止を提案しているが、
それに先立って3月に1日3往復あったダイヤを1往復に減便した。
「最も終発の早い駅」として話題になったが、列車でこの駅に来ても折り返しに乗らないと帰れないという事だ。
交通機関として機能していない。
JR北海道が「もう乗るな」と恫喝しているのだ。



[石勝線夕張支線  軒貸して母屋取られる]

2016年8月、夕張市が新夕張-夕張間をJR北海道に廃止を提案し、JR北海道が了承した。
JR北海道が市内バスなどの公共交通の整備に全面的に協力するという交換条件である。
2019年3月に「順調」に廃止される予定である。
財政破綻のツケがここまで廻ってきた。

horailmaps.jpg
石勝線の支線という地位に甘んじているが、かってはここが夕張線の本線だった。
夕張-新夕張(紅葉山)-追分から室蘭本線に入り、岩見沢-札幌-小樽と続く石炭搬出ルートだった。
ところが1981年に千歳線の南千歳-追分-新夕張-新得を結ぶ石勝線が完成し、
追分・新夕張間を石勝線に譲って、新夕張-夕張の区間に縮小され支線となった。


R0010488xs.jpg
新夕張駅にはかっての駅名標が残っている。


R0010486xs.jpg
僅かに残る炭住跡を細々走る単線だが、


R0010443xs.jpg
清水沢駅に見られるように、現ホームと駅舎の間を何本もの貨物線が走っていた。


P1010107s.jpg
終点夕張駅は3度場所を変え、その度に街の中から外へと移った。


R0010482xs.jpg
現在の駅はホテル「マウントレースイ」の玄関前にある。
夕張映画祭で賑わったこともあるが、国による財政破綻の「見せしめ」で夢の又夢となってしまった。





梅満開

2017年02月20日 16:36



先週、近所の梅を見に行った。

DSC07199s.jpg

DSC07197s.jpg
梅というのはこんな咲き方が普通だと思うけれど、


DSC07202s.jpg

DSC07204s.jpg
桜のお株を奪うように、木いっぱいに咲いている。
10年前の今頃、今川堤の桜という記事で、梅から桜に切り替わる寸前を撮ったが、
今年は少し早過ぎたようで桜の蕾は見られなかった。
気温は上がったが風はまだ冷たくて、代わりに風邪を貰ってきた・・・・・・


<α7R2+SEL90M28G>






杉田という街で暮らして (2)

2017年02月13日 16:46



あいつが杉田のマンションを後にしてから丁度3年が過ぎた。


P1010210s.jpg
2014年2月8日。
あの日は寒かった。
その上東京周辺が20年ぶりの「豪」雪で交通は陸も空も大混雑した。
我々の乗った便が羽田「脱出」の最終便となり、以降は全便欠航になった。

それから半年も経たないうちに死んでしまうとは・・・・・。


P1010209s.jpg
あの日の南太田駅。
黄金町の病院から杉田へ帰る時、この駅で何本も列車が通過するのを待った。


DSC00303s.jpg
カミさんが片付けてしまったが、玄関の靴箱の上には飲み干したオールドの瓶が並べられていた。


P1010795s_2017021316203657c.jpg
2月8日に「大阪に帰る」と最後の予定が書き残されている。
カレンダーはあの日のまま。
住人の帰りをいつまでも待っているかのようだ。



DSC01034s.jpg
一人暮らしを楽しんでいた頃は、会社から杉田に帰ってくると、


P1000949s_20170213154453757.jpg
このショッピングセンターで晩飯を買い整えていた。


P1000650s.jpg
シーズンになるとサンタが宙を舞う。


DSC01169s.jpg
週に2日一人で酔っ払うまで飲むというスタイルだったが、時には商店街の居酒屋へも足をのばした事だろう。


DSC00307s_20170213155448bda.jpg
マンションの前の道は緩い上り坂が続いている。
日当たりの良い斜面にはテッペンまで住宅が建ち並んでいる。


DSC01026s.jpg
「プロムナード」ならぬ「ぷらむろーど」は踏切を越えてここまで続いているが、
流石に賑わいは息切れして住宅街に変わっていく。

この辺りの住宅は我々団塊の世代より一回り上の人達が建てたようで、代替わりしつつある。


DSC01019s.jpg
マンションのすぐ近くにある、廃業した理髪店が周辺の世代交代を物語っている。


(3年前の「杉田という町で暮らして」 の続編というより姉妹編になってしまいました。)






スマ電が安いカラクリ

2017年02月06日 10:12



関西電力の料金システムにはデマンド電力に基づく基本料金や契約料金というものがない。
なので他の地域では契約料金制をとっていても、関西では使わない新電力も多い。

すると料金は電力単価で決まる。
その分単価は高くなる。実際関西電力の単価は高い。
Looopのような均一単価の所もあるが、使用量によって単価が変わる会社が多い。
スマ電はこの従量単価に加えて土日祝日と夜間の単価を安くしている。

土日祝日,夜間(22時~8時) 23.04円
平日昼間420kwまで 25.60円
平日昼間420kw以上 27.10円
の3段階。

Looopは25.00円だけである。
単価だけ見るとLooopの方が安くなるように思う、しかし

土日祝日の他に1/2,1/3等のそれに準ずる日も祝日に入れているので、年の1/3は23.0円になる。
夜間は10時間あるが、時間当りの使用量を昼間の1/2.5とすると平日1日の使用量の1/6は23.04円になる。
従って、月間使用量の(2/3)*(5/6)=5/9の更に420kwを越える分だけが最も高い27.10円の単価になる。


[我家の2015年の月別使用量 単位kw]
1月 1134 2月 932 3月 736 4月 675 5月 599 6月 473
7月 655 8月 778 9月 615 10月 494 11月 610 12月 862

12月から3月と8月以外の月の単価は、ほぼ23.04円~25.60円に収まってしまう。

使用量で最も大きいのは1月の1134kwだが、
1134*(5/9)-420=210
単価が27.10円になるのは月使用量の1/5に過ぎない。

これではLooopが東京圏より更に1円安い単価であっても年間トータルでは敵わない。

また洸陽電気も土日祝日と夜間に安い単価を設定しているが、
従量単価制が無いので、スマ電のような見かけの使用量を圧縮する効果がない。



我家よりもっと使用量が多いと「平日昼間420kw以上 27.10円」が効いてきてLooopの方が安くなるかもしれない。
我家の使用量が丁度スマ電の価格体系に合ったという事なのだろう。



「あいつ」からのダメだし

2017年02月02日 14:24



あいつの小説を本にしようと計画している。
学生時代に下宿していた先のお嬢さんのツテを頼っている。
打ち合わせを兼ねて4日に、下宿で相棒だった名大名誉教授と3人で
京都で昼食しようというお誘いがあった。
彼には、あいつのアカデミックポジションへの就職を依頼した事もある。
あいつは親の世話になるのは嫌だからと断った。
私には黙っていてくれと頼んだ事は後で知った。


約束した後で腰痛が出てきた。
今度のは冷やしても、温めてもダメ。
少し動けるようになって、可動範囲をひろげようと軽く動かすと痛みが更に増してくる。
ドタキャンで迷惑かけてはいけないので、早い目にキャンセルの連絡をした。


ところがその後ロキソニンを飲んで寝ると楽になってきた。
これならと思い始めていると、寺から電話があった。
都合で午前11時の予定を午後1時からにしてほしいという事だった。

ガーン!
4日は月命日のお参りがある日だった。
隔月なのでウッカリしていた。
元の時間なら何とかなったかも知れないが、これで完全にアウト。


腰痛は「俺のお参りの日を忘れるな」というあいつからのメッセージだったのか。
先ほどの電話は・・・ダメだし!
「ダメじゃん、おやじ」