もっとSACDで聴きたい~ヒューイットのファツィオリ

2018年06月21日 07:10



Hyperionは2009年でSACDの生産を中止した。
アンジェラ・ヒューイットがファツィオリを弾くSACDで、
簡単に入手できるのはベートーヴェンのピアノソナタ集の2枚だけしかない。

appasionatas.jpg

上のSACD盤のマルチチャンネル層と下のCD盤を比較試聴してみた。
CD盤はNeo:6でマルチチャンネル化している。

ちょっと聴いただけで違いは明らかである。
例えば有名なOp52、 ピアノソナタ第23番「熱情」の出だし。

ヒューイットは女性ピアニストにしては打鍵の強い人である。
高いキーが立て続けに打たれるが、SACDでは全く煩さを感じないし、
透明感があって綺麗に延びている。
同時に左手の低音部はファツィオリらしい豊潤な響きで対比を為す。

一方CD盤はまず録音レベルがSACD盤に比べて高くとられている。
それを合わせ、さらにサラウンドチャンネルの音を大きくするのだが、
それでも高音域の打鍵は硬質で煩い。
低音部はSACD盤に比べて貧弱で、ファツィオリらしさが無い。

一度SACDで聴いてしまうとCDは二度と聴く気がしない。

ファツィオリを保有し、ファツィオリでの録音を重ねているヒューイット自身は、自分の録音を再生して聴く事をしないのだろうか。


アマゾンにはショパンやバッハの中古SACDが並んでいるが、
どれもプレミアが付いてバカ高い値段になっている。
アメリカアマゾンで買ってみようか。




石アンプ復活なるか?~窪田式 出力段NO-NFB MOS-FET A級アンプ

2018年06月17日 07:06



「終の棲家」が出来てから一度も鳴らしたことのないアンプがある。
唯一の自作石アンプだ。
このアンプの事はブログに書いた事がないので、製作過程が不明だ。

石アンプは出力にトランスがないので、故障していて直流電流が流れるとスピーカーを飛ばしてしまう恐れがある。
造りっぱなしで、長い間灯を入れた事がないので余計にリスクがある。
このまま廃棄しようかとも思ったが、故障していないなら音をもう一度聴きたい。


DSC05470s.jpg

作ったのはかれこれ20年位前で、どんな回路なのかサッパリ記憶がない。
この本を見て作ったのだろう。
金田式は敷居が高くて、窪田式を選んだのだと思う。


DSC05471s_20180616090415f87.jpg

角を折ったページからするとこのアンプで、出力はA級15Wだった。
NFBを電圧増幅部だけに留めている。

記事では電力段と電力段は別シャーシ別電源になっているが、手持ちのシャーシに両方を詰め込んでいる。


DSC05459s_201806160900011e7.jpg

ケミコンは贅沢にも22000μを8本と15000μのオーディオ用を2本使っている。しかし±電源で左右には分けていない。

電圧増幅部はヒートシンクの間に、ユニバーサル基板で左右を上下2段に組みこんでいる。
温度安定性やメンテナンスからすると最悪のレイアウトだ。


DSC05463s.jpg

ラッシュカレントで石が飛ぶと面倒なので、スライダックで電源電圧を徐々に上げていった。


DSC05464s.jpg

出力段の電源電圧は設計値が33Vに対して37.7Vあった。
電源トランスは電圧段電力段を一緒にした特注品だが、
出力段電圧が設計AC25Vに対して30Vある所を見ると、別のアンプ用のを流用したのだろう。

大型のヒートシンクが結構熱くなる。
ずっと触ってはいられない位なので60℃はあるだろう。
A級だから仕方ないか。
本当はヒートシンクをケース外に置いた方が良いのだろう。


DSC05467s.jpg

まだタンノイやJBLには繋げないので、オンキョーのシスコンスピーカーで試聴した。

ヒートシンクが温まってからSP端子間の直流電圧を計ってみると、
無負荷では0mVだったが、SPを繋いだ状態では右chだけ30~40mVあったので、数mVに調整した。

時間が経つにつれてクリアーな音になっていく。
シッカリとした音だがFETなのでTrのような硬い音ではない。
しかし音の抜けは真空管に劣る。
さらに柔らかさも求めるとちょっと苦しい。
ま、長い間ほったらかしにしていた石アンプを、現役の直熱三極管と比べるのは無理な話なのだが。


面白い事にNeo:6モードでサラウンドにすると、
足下にあるシスコンのスピーカーではなくて壁面に並べたスピーカーが鳴っているように聞こえる。
実際のスピーカーの位置を無視して音場が形成されている!
音もリア用の300Bの音色が色濃く混じってくる。


結局廃棄は思い留まり、再調整とエージングを続けてみる事にした。



ターンテーブルが回らない~MICRO SX-1500FVG

2018年06月06日 07:15



micro1500s.jpg

久し振りにLPを聴こうとしたら、ターンテーブルが回らない。
手で回そうとしてもビクともしない。
砲金製のターンテーブルを浮かしている空気圧がかかっていないようだ。


DSC05446s_201806051304026da.jpg
カタログ写真は格好良いが、心臓部のポンプユニットは木製の箱。


DSC05442s.jpg
「ターンテープルを0.3mm浮かして」とあるから、どんな精密な機械かと思っていたが、
ボックスの底を開けてみると、薬瓶や瓶詰め瓶をタンクに流用した何とも貧相な中味。
左のポンプユニットはマイクロのプレイヤーの修理を行っているサイトに沢山出ているのとは全く違ったタイプだ。


DSC05444s.jpg
配管の塩ビチューブから可塑剤が滲み出して硬化し、ボロボロになっていた。

メーカーのマイクロ精機はとっくに無い。

外部のシリコンチューブは問題ないのに、何故内部だけ塩ビチューブを使ったのか?
ボックスを開けた時にボロボロになってどういう配管になっていたのか判らない。


System3.jpg
ネットで検索したらこんな図が出てきた。
タンクは2個で、吸排気のバッファータンクになっている。
図をよく見るとターンテーブルへの配管が一本しかない。
吸着システムを省略しているのか?

他に瓶が4個の場合もあり、機種毎に構造が違っているようだ。


DSC05439s.jpg
我が家のは図と違って瓶が3個あり、内1個は継ぎ手が1ヵ所しかない。
しかもそのチューブが途中でペシャンコになっていて、最初からタンクとして機能していなかったようだ。


DSC05445s.jpg
ノギスで計ってみると、チューブの内径は3.8mm、外径は6mmだった。
取りあえずヨドバシで4x6mmの耐水性ウレタンチューブを買った。


DSC05436s.jpg
アテになる文献がないので開けた時の写真を手掛かりに復元を試みる。

3つの瓶の内、継ぎ手が2つある瓶が吸排気のバッファータンクだろう。

ターンテーブルの下にAと印字されたチューブが行っているので、
ポンプの排気側を大きい方の瓶を通して、一番下(使用時は一番上)のAとある継ぎ手に繋ぐとターンテーブルが軽く回るようになった。

と言うことは、吸気側は小さい薬瓶がポンプ直結のバッファータンクになっている。
これをBかCに繋いで、残った継ぎ手に口が一つしかない瓶を繋げばOKだろう。
写真から継手が一つの瓶がBと繋がっていたようなので、Cが吸気という事になる。

LPを置いて試して見ると、ターンテーブルは快適に回るものの、吸着してくれなかった。
けれど15分程ポンプを回して置くと吸着も出来るようになった。

以前はLPがなかなか離れずに困る事があったが、今度はバルブを回すと直ぐ外れるようになった。
チューブが押し潰されていた所為だろう。
また、ポンプユニットから音が全くしなくなった。
これが、本来の仕様なのだろう。


DSC05443s.jpg
長い間使っていなかったので、イコライザーアンプやアーム、カートリッジも心配だったが無事LPから音が出た。
LPを聴くのは何年振りだろう。


修理完了。
費用はチューブ1巻(10m チヨダタッチチューブ TE-6)の代金945円(送料込)也。







フィメール・ボーカル

2018年06月04日 07:12



サンスイで長年アンプ設計に携わっていた平野紘一氏が、日本オーディオ史をWEBに連載されている。

その第58回に「フィメール・ボーカルCDを製作・販売する」という記事がある。
 
『東芝EMIの名ミクサー、行方洋一さん(4chステレオ開発時に知り合いになった)は、東芝EMI所属の渚ゆう子、奥村チヨ、オーヤン・フィフィ、由紀さおり等の、演歌でないポップス歌謡のレコーディングについては、ほとんど担当していた。
行方さんは、何とか、ピュア・オーディオジャンルにおいて、クラシック、それに続くジャズ音源だけでなく、ポップスジャンルでもピュアオーディオファンに聴いて貰いたいと思っていたと思う。

行方さんは、はじめ、オーディオ各社に非売品でオーディオチェックレコードを製作して配った。内容は、SL,花火大会,邦楽,コーラス,ピアノ(現代音楽),オーケストラ,ソウルでDレンジが広く、凄いサウンドが聴けた。

オーディオメーカーから大評判を呼び、是非、販売すべきとの声が上がった。そのような声に応えて、東芝EMIは、行方さんがネーミングした“プロユースレコード”と銘打って、これをオーディオファン向けに販売した。このレコードは評判を呼び、想定した売上をはるかに超えた。』

これはLPだが、その後ご自身の手でCD化されている。

『A面・B面分のマスターテープを76cmスピードで聴かされた。マスターテープの音質品位は素晴らしく、これならうまくいくと思った。岡崎さんから、“CD化にしますが、どうしますか?”と言われて、私は、“そのまま、何も通さずCD化して欲しい!”と言ったら、少し驚いたようだった。』

記事は5年前だが、話の中味は20年程前の事なので、ダメ元でHMVを覗いて見ると中古が1点あった。

femailvocals.jpg

femailvocal2s.jpg

錚々たるメンバーがラインナップされているが、最初のスサーナの「アドロ」以外は曲に馴染みがない。
音(声)そのものものが特段に優れていると感じなかったのは、その所為なのだろうか?

変に弄った所のない素直な録音で、名LP→名CDになっても良い筈なのだが。


“そのまま、何も通さずCD化して欲しい!”
に引っかかる。

音が良いと評判をとったLPは、特定箇所だけレベルを上がる等、カッティング時にエンジニアが何かしている事がある。
それはカッティングエンジニアの名人技に依るもので、マスターテープには残らない。

モラヴェッツがボールドウィンSD10で弾いたコニサーソサエティの録音は凄かったが、同じソースがCD化された時にはその輝きは失われていた。

マスターテープに頼らず、LPから復刻する板起こしにも通ずる処かもしれない。




Mclntosh MC152の音 その2 JBL、PIONEER を聴く

2018年05月29日 07:27



DSC05431s_201805251611500db.jpg

MC152は重くて、ラックから引き出して背面の入出力端子の配線を交換するのが厄介だ。
ライン入力は余っていた同軸ケーブルを使って、自作入力セレクター&ボリュームの所で差し替え、スピーカー用にはこんなものを作ってみた。
各スピーカーのバナナプラグをここで差し替える。


DSC05423s_20180525161148c9b.jpg

30~40年選手で、いつもは1000Mと一緒に万年ベンチウォーマーになっているJBL LE8TとPIONEER PE 101 。


DSC05420s.jpg

右側のLE8Tはオリジナルのウレタンエッジが溶けて無くなり、専用のロールエッジに換えてある。
白いダンプ材がエッジに沿って禿げたり変色しているのは、専用エッジが出る前に使っていた鹿革エッジを剥がした跡だ。
下に見えるホーントゥイーターの075と、ウーファーの2231AでオールJBLのマルチチャンネルアンプをやっていた事もある。

これ迄は、高域、低域ともマイルドで、JBLらしさは中域の音色だけという印象だった。
075と組み合わせると,高域が延びていない075の音がLE8Tの高域に被さって来てLE8Tの音が後退してしまう。
2231Aと組合せると、フルレンジという事もあって、200~300辺りの腰の強さがない。
名が売れている割には、帯に短し襷に長しで、使い方の難しいスピーカーだった。

MC512で聴くと印象が一変した。
MC152の重くて力強い音が、腰の弱さをカバーして余りある低音に変えた。
高域も、分解能の高い音で高域端まで伸びるようになった。
フルレンジ一発で定位は良いし、侮れないスピーカーに大変身した。



DSC05421s.jpg

左側のPE101は、PIONEERがまだスピーカーユニットを作っていた頃の10センチフルレンジで、初めてバックロードホーンを作った。
塗装がわりの壁紙が足らなくて、正面は青のサランネットで誤魔化してある。

2008年パイオニア創立70周年の年に、その30年前に発売したPE101の復刻版を出している

pe101s.jpg
メーカー推奨の設計図は結構複雑な音道だが、サブロクの12mmコンパネを使って一日で作った記憶がある。

10センチということもあって高域は軸上20kHzまで延びている。
長岡鉄男氏設計のスワンと比較すると、低域の量感では劣ったが音色はこちらの方が良かった。


今、MC152で改めて聴きなおした。
バックロードホーンの低域は40Hzまでだが、量感があり聴感上は更に下まで延びているように聞こえる。
部屋いっぱいに音を響かせ、Yorkminsterの上に置いて鳴らしたら、誰もがYorkminsteが鳴っていると思うだろう。


これが何故万年ベンチウォーマーだったのか?
PE101が凄い銘器だったという話は聞かない。
アンプが音を決めているのか。

そういえば長岡氏が当時愛用していた日立HMA-9500(1977年発売)の定価は23万だったが、今ならその何倍もするだろう。
スワンの音もアンプに拠る所大だったのではないだろうか。
一生懸命バックロードホーンを組み立てても、そんじょそこらのプリメインアンプと組合せていては真っ当な音は出ないのかもしれない。

MC512で試してみたいが、場所をとるスワンは既に手放してしまった。




Mclntosh MC152の音 その1 TANNOY Yorkminsterで管球アンプと比較

2018年05月26日 07:11



DSC05435bs.jpg

Yorkminsterは10年前に買ったが既にタンノイのカタログから消えている。
30センチクラスのスピーカーにしては箱が大きく、価格に割高感があったのだろう。
よく売れたArdenは38センチのユニットを同じような大きさの箱に入れていた。
Yorkminsterの再生下限は23Hzと、箱の容積が大きい分ユニットそのものの低域限界まで延びている。
Westminsterに比べるとスケールはやや小さくなるが朗々と鳴る。


DSC00898s.jpg
MC152に対するは自作 シングル・ユニバーサル・アンプ「New Big-One」 


DSC01094s.jpg
いつもはこれにRCA50を着けて聴いている。


RCA50は5wat程度しか出ない直熱3極管だが、MC152の出力メーターも1wを超える事はない。
しかし、スケール感ではMC152が圧倒的だ。
低音が重くて力強い。ピアノでもベースでも低音が前へ出てくる。
ジャズには持ってこいの音だ。
クラシックのオケでも、チェロ、コントラバスがキチンと聞こえてくる。
音の分解能も良い。


ただし、長い時間聴いていると疲れる。
中以下の音量では感じない音の硬さが、音量が大きくなると出てくる。
例えば、マーラーの交響曲第6番の最後、全楽器が動きを止めて静寂になった後で一音だけトッティでガーンと来て終わる。
MC152では本当に全奏者が渾身の力をこめてダーンとやったような大きさに聞こえる。
球だとそこまではいかず、普通の強奏のひとつになる。


格好いいのはMC152だが、いつもいつもでは疲れる。
だんだんとボリュームを下げるようになる。
一方RCA50の方は逆に、各楽器の音を聞き分けようとボリュームを上げるようになる。


それにしても、Mclntoshでクラシックがこれだけ聴けるとは思わなかった。
最悪、70Hz以下を受け持つJBL2231A用のアンプになる事も覚悟していた。




Mclntosh がやってきた

2018年05月21日 07:11



先週末は金曜、土曜と大学の同窓会の連チャンだった。
尤も学科内の同級生が主で関西在住限定の上、連絡が来たのが火曜日と間際だったので、2日とも5人しか来られなかった。
50年ぶりの再会だったが、変わったのは白くなった髪の毛だけで直ぐに判った。


その間にMclntosh mc152が送られて来た。
50年前、アルテック、JBL、マッキントッシュはアメリカンブランドの御三家、高嶺の花だった。
マッキントッシュといってもi-phoneのマックとは違う。あれはMackintosh。

JBLはカーステに進出してロープライスの物も多く、今もポピュラーだが、アルテックは活動を終えた。
マッキントッシュは資本こそ変わったが、デザインを変えずに続いている。

真空管アンプやプリメインアンプもあるが目当ては変わらぬ顔の石メインアンプ。
一部のプリメインを除いて伝統的にマッチングトランス付が付いている。
石アンプにOPTトランスは必要ないが、インピーダンスをマッチングする事でスピーカーのインピーダンスが変わっても出力の増減がない。
2ΩまであるからP610Aの16Ωなら8個パラに繋げられる!

上は出力1.25KWなんてバケモノもあるが、出力に応じて価格と重量が増えてくる。

最軽量のMC152でさえ34kgだ。
この時点で候補は決定してしまった。出力は150W。

DSC05399s_20180520160656462.jpg
3人がかりで階段を上げ、外箱、内箱をとると、底が木の板にネジ止めされていた。


DSC05401s.jpg
漸く御対面


DSC05402s.jpg
所定の場所まで移動するために、富嶽鉄道のレールを外して引きずっていった。


DSC05403s.jpg
ビニールの袋を破ると御守りみたいな物が入っていた。乾燥剤だった。
メイドインUSAにこんな細やかな気配りはない。
製品の多くが日本向けで、代理店からの指示が行き渡っているのだろう。


DSC05405s_20180520160703b23.jpg
タンノイや入力セレクターとの結線を済まして、
ラックの最下段に収めるのが最後のハードルだ。


DSC05404s_20180520160701c16.jpg
その前に音出しをして異常のない事を確認。
フロントパネルが汚れているように見えるのは、ガラス製のパネルに絨毯の模様が映りこんでいる為だ。


DSC05413s.jpg
やっと作業終了。
手前のターンテーブルは、重いアンプを回転させて背面の端子入れ替えをするために買ったのだが、MC152が大き過ぎて足がはみ出てしまう。


DSC05415s_20180520175808ba0.jpg
MC152に追い出された、100W級真空管アンプ「不死鳥」はセンターコンソールへ移動。ただし発熱が大きいのでここでの使用は、?。


幸い、組合せるタンノイヨークミンスターの最大入力が150Wで、過大入力でボイスコイルを焼き切る心配はない。
とはいえ94dB/wのスピーカーに150Wをぶち込んだらどんな大音量になる事やら。


50年前は購入対象から遠く離れていたので、仔細に聴いた事はないが、もっと図太い音だった印象がある。

さらっと聴いた限りでは、
1.細かい音をよく拾い上げ少音量でも輪郭が崩れない。
2.出力が大きいので大きな信号も余裕を持って再生され、聴感上のダイナミックレンジが広い。
3.少音量では滑らかで意外と聴きやすいが、真空管アンプばかり聴いてきた耳には大入力時は硬さを感じてしまう。
4.低域の量感はさすがにタップリとして分厚い。

冥途の土産にとマッキントッシュのメインアンプを買ってみたが、重量制限で最廉価機種になった。
(普通のブランドなら中高級ゾーンなのだが)

エージング後に果たしてどんな結論になることやら?


QUAD S2~ デジタルイコライザーで低域下限を拡張

2018年05月07日 08:35



寝室用のシステムには、ONKYO のミニコンスピーカーをOlasonicのDAC付きアンプUA1+CDトランスポーターのCD1という形で使っていた。

スピーカ部分(D-NFR9)は単体売りで1万を切る。
TV用には充分だが、CDまで入れると厳しいので替える事にした。

ただしオーディオ用に普通に使えるブックシェルフでは入れる場所がない。
小型といってもミニに類する大きさに限定される。

B&Wのスピーカーは使ってみたいと思っていた。使えそうなのは707シリーズだが新しくて情報が少ない。
ELACのBS403はリボントゥイータの音が決め手だという。

日本橋によほど足を運ぼうかと思った。
「CDを2~3枚持って河口無線の裏のガレージに車を入れば直ぐ済む。」
とささやく声が大きくなったが・・・

QUADのS2に決めた。
これもリボントゥイーターを使っている。
手放してしまったがQUAD ESL57と同様の澄んで柔らかい高音が聴けるのではというのが理由だ。

DSC05390s.jpg
ネットはマグネットで何時も同じ場所にキチンとくっ付く。


DSC05388s_201805031301403b7.jpg
背面バスレフだから壁から離して置く。
ラック内に押し込むより、スタンドで立てて使う事を想定しているのだろう。
小さいくせに、ターミナルはバイアンプ仕様になっている。

梱包の中には真っ白な手袋が入っていた。
スピーカーに指紋が付かないようにという配慮なのだろう。
しかし、手袋をはめると滑ってやりにくいし、この色は若干艶消しが入っているので素手で触っても大丈夫だ。


DSC05392s.jpg
これまでのオンキヨーのスピーカーより一回り大きい。
それでも18x33x29cmしかない。


DSC05395s.jpg
取りあえずこれまで同様、コーナンにあった足のついた簀の子に乗せている。

手前のULTRA CURVE PROとあるのがベリンガーDEQ2496で、
本来はライブ会場の音響特性をフラットにする為に使うものだが
光ケーブルでCD1→DEQ2496→UA1と繋いで
ベリンガーDEQ2496~Olasonic UA1 を活かす その(2)
にあるように、デジタルで信号の80Hz以下を好きなように持ち上げてUA1のDACへ送っている。

しまりの無い低音を撒き散らすサブウーファーより、
この方が当然ながら音の繋がり良く、スピーカーの周波数特性に合わせて、自在に20Hzまで低音を持ち上げる事ができる。
デジタルの状態で周波数特性を変えるので、アナログのグライコのような音の劣化もない。

まだエージング中だが、一回りエンクロージャーが大きくなった所為かこれまでより低い音が聞こえる。中低音が豊かで心地良い。
何よりファツィオリのピアノを聴いて、その音色が楽しめるようになった。
音そのものを楽しめると言うことは、オーディオ用のレベルに達しているという事になる。

高域は全くキツい所がない。ESL57に通じる透明で繊細感のある音だ。
高域のレベルを少し上げてもいい位だ。
低域を持ち上げているので、バランス的に不足を感じるのかもしれない。
エージングが済んだらDEQ2496で今度は高域も弄ってみようか。




打楽器だけでカルメンや第9!~ THE ALL STAR PERCUSSION ENSEMBLE

2018年04月27日 11:04



記事を書くのに探していたCDをやっと見つけた。
CDラックが4つにもなると、作曲者別、演奏者別に分類できないCDを見つけるのは骨が折れる。

allstar1s.jpg

久しぶりに聴いてみたが、ここまで澄んだ音でダイナミックレンジの広いCDは他に無い。

アメリカの主要オーケストラから選び抜かれた10人の打楽器奏者による演奏で、ハロルド・ファーバーマンが編曲と指揮を行っている。

曲目は
1.ビゼー:カルメン・ファンタジー
2.ベートーヴェン:交響曲第9番~スケルツォ
3.パッヘルベル:カノン ニ長調
4.ベルリオーズ:幻想交響曲~断頭台への行進

1982年のデジタルセッション

打楽器だけといってもヴィブラフォンのようなメロディを弾ける楽器も入っているが、それを主にすることはしていない。
他のいわゆるパーカッション楽器と同等に使われている。

最初の20分ほどあるカルメン・ファンタジーは、耳を澄まさないと聞こえないようなピアノピアニッシモに始まる。
音に集中させられてから、いきなりドラムやディンパニが出てくる。
そしてまた静寂と、静と動の巧みな変化に操られ、いつの間にかすっかり術中にはまってしまう。
他の曲も打楽器だけでこれほどの魅力的な音楽が出来るのかと感心させられた。


最初はLPを買ったのだが、2.の途中の静かなシーンで傷をつけてしまい、CDを探した。
VOXという今は活動していないレーベルで、探し出すのに苦労したが、10年程前にやっと見つけて買った。

その後も何度か再販されているようで、来月にも再発売がある。
ジャケットデザインはLP時代ものが使われている。
allstar2.jpg


LPと聞き比べた印象では、LPのほうが音が柔らかく、CDはLPに比べると強ばった平板な音に聞こえる。
それでも凡庸なメジャーレーベルのCDより遥に良い音だ。

ハイレゾにすればLPを越える音になるのではないか。
Blu-ray Audioのハイレゾ、サラウンドにもってこいの音源だと思うのだが、残念ながらどこも出していないようだ。




OPPOが「今後の新製品の企画・開発を終了する」って!

2018年04月06日 08:47



昨年末にudp205を買ったOPPOが、製品の新製品の企画・開発の終了 という衝撃的な発表をした。

205がマイルストーン的銘機となって、今後Blu-ray Audioが普及していくのではと期待していたのだが。

中国製の廉価なコピー機に市場を荒らされていくと判断したのだろうか。

ハイペリオンのようにSACDですら棄てていくレーベルが在るなか、Blu-ray Audio diskは更に厳しそうだ。
ユニバーサルプレイヤーを必要としない配信へと増々傾いていくのだろうか。


この発表後、注文が殺到して納品は数ヵ月待ちだという。
以前なら予備にもう1台という事も考えただろうが、
こちとらの人生というレールの先に、終着駅の車止めが大きく見えてきた。