投稿日:2007-10-17 Wed

直江兼続を主人公とし、秀吉の天下統一から関ヶ原にかけて、謙信以後の上杉家を描いた歴史小説である。人情時代物のイメージの強い藤沢周平が、こんな作品を残しているとは知らなかった。兼続への情報提供者として、創作の脇役達を配してあるモノの、ほぼ史実通りに物語は進んでいく。それでいて読み手を飽きさせない。さすがに「匠」の作である。
直江兼続ものとしては南原幹雄の「謀将 直江兼続」を読んだことがある。あちらは、関ヶ原後三〇万石に落とされてなお、宿敵伊達と組んで徳川と一戦を交えるという、歴史小説の枠を乗り越えようとする物語であった。
再来年の大河ドラマ「天地人」は、この直江兼続が主人公とのこと。風林火山のような見応えのあるドラマになってほしいものである。
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