投稿日:2008-03-04 Tue
JR鶴橋駅と玉造駅の中間、玉造筋を西へ入ると、一体が小高い丘になってる。真田山である。北側が宰相山公園、南側が真田山公園になっている。宰相山公園の東端に三光神社がある。

小松左京がよく小説に書いていた、真田の抜け穴が在る神社だ。

鳥居の脇にいきなり「国家安康」の文字が。徳川方の言いがかりで、大阪夏の陣に至ったあの熟語である。


境内は、思ったより広い。

本殿の下に真田幸村の像、その向こうに「抜け穴」蹟があった。抜け穴の奥は殆どなく、全く埋め立てられている。小松左京の小説のように、タイムスリップを思い浮かべる縁なぞない。

神社の裏手へ階段を上がっていくと、「陸軍省所轄地」の石柱がある。真田山陸軍墓地である。


その向こうは、夥しい数の墓石が並んでいる。明治時代のものが多く、兵卒ばかりで、将校はおろか下士官のものすらない。石柱付近は明治十年が多かった。西南の役の年だ。軍従夫とあるのは軍属のものだろう。出身も関西とは限らず、東京地方の軍団名が入っているものもある。徴兵制度維持の為に、故郷に墓を建てられなかった一兵卒・軍属をも手厚く葬ったということなのだろう。ここには、まだ「富国強兵」の空気が澱んでいるかのようだ。
花入れはあるが、お参りされている様子はない。無縁仏ばかりである。大都市の真ん中にこんな風景が残っているのは、異様と言うしかない。


墓地を南へ抜けると、石畳で舗装された明るい坂道に出てほっとした。
道の南側は真田山スポーツ公園で、テニスコートやプール、アイスホッケー場がある。
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