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宮脇俊三を偲んで。北海道廃線跡の旅 その3 「終着駅へ行ってきます」
ところで宮脇さんは、この辺りをどのように書いていたのだろうか。

「終着駅へ行ってきます」の北海道編に十勝三股・糠平(士幌線)が取り上げられている。

当時(昭和56年頃)すでに鉄道は糠平までで、そこから先は「代行バス」が国道を走っていた。


 10分あまり走ると、糠平湖が干上がるようにつきて泥土が現れる。ダム湖独特の湖岸風景であるが、そこを士幌線の鉄橋が斜めに横切っている。錆びたレールも見える。列車の走らない線路を見るのは胸が痛むが、見ずにはいられない。二人の青年も窓に額を押しつけるようにして見ている。
 バスは右折して幌加駅に立ち寄る。閉鎖された小さな駅舎のほかには何もなく、乗る客もいなかった、運転手は「二分間停車します」と言ってエンジンを切った。
私は、その運転手に、いったい何人の客がバスを利用しているのか、訊ねてみた。
「毎日乗るのは、三股から糠平へ通う小学生の女の子が一人、保育園の子と母親(略)」


とあり、最後で、この3人は実は運転手の家族だったというオチが付いている。
三股には、この田中運転手家族4人と、奥さんが簡易郵便局をやっている年金暮らしの堀田さんの2世帯、6人しか住んでいなかったのである。


徒然の旅紀行 | 20:18:55 | Trackback(0) | Comments(0)
宮脇俊三を偲んで。北海道廃線跡の旅 その3 タウシュベツ川橋(続編)
ここはアーチ橋の宝庫だ。
士幌線は、1955年に音更川を堰きとめて糠平湖を造った時に、路盤を対岸の高い場所に移動した。ダムに沈む鉄道、新線建設と街の移動、赤字で廃線。夕張と同じ軌跡を辿っている。


「新しい」アーチ橋は、柵を設けて通行可能になっている。
R0010792-2.jpg
三の沢橋


上流は元々高いところにあった為、古い橋が残っている。
R0010800.jpg

R0010802.jpg
第五音更橋梁。いかにも廃線跡っぽい。
橋の両端は、柵で進入できないようにしてある。


ダムの下流にも、水位が低くて沈まなかった橋が残っている。
R0010816.jpg
第三音更橋梁。
こことダムの間は、勾配調整のために線路がより山側へ掛け替えられている。
高いアーチを、更に上方にある国道から覗き込む。
絶景だが、高所恐怖症なので落ち着かない。

この二つの音更橋梁は登録有形文化財になっているが、美章園湯だって登録有形文化財だったのだ。

徒然の旅紀行 | 16:38:49 | Trackback(0) | Comments(0)
宮脇俊三を偲んで。北海道廃線跡の旅 その3 タウシュベツ川橋
先月に引き続いて、オフシーズンの北海道を3泊4日走りまくった。
襟裳岬+道東が予定だったが、時間的余裕がでてきたので追加。

273号線で糠平ダムを超えて市街地へ入ったが、看板等は見あたらない。
交番所へ入って道を尋ねると、地図入りのパンフレットをくれた。
ひがし大雪
交番に観光協会のパンフレットが置いてあるとは。廃線跡巡りで、道を尋ねに来る人が多いのだろうか。

タウシュベツ川橋へは、小さな地図が付いていた。
図

R0010796.jpg
林道の入り口はすぐ見つかる。砂利道であったが、レンタカーが4WDであったので躊躇無く突入。

しかし一回目のトライでは、林道は行き止まりで、何も発見できなかった。

R0010795.jpg
もう一度「駐車場」まで戻って、河原に降りて中程まで歩いて行った。林道とは人一人の背丈ぐらいの高低差しかない。小地図に赤で「A」と書き込んだ地点だ。


R0010806.jpg
湖底に沈める際に切った切り株が、半世紀以上経ってもきれいに残っている。不気味な雰囲気である。対岸との中間地点まで行くと、向こうに何やら見える。
R0010805.jpg
思いっきりズームしてみると、タウシュベツ川橋が見えた。


続いてもう一度行き止まり点まで、林道を進んだ。「B」と書き入れた地点だ。
R0010810.jpg
後ろ下方向に、今度はハッキリと橋が見えた。行けば向こうから目に入ってきて呉れる観光スポットとは違って、廃線跡は「在る」と確信を持って見ないと見過ごしてしまう。

R0010808.jpg
これは、「泥道歩き100m」(入り口を発見できなかった)した地点だが、橋の付け根が崩壊している。反対側も同様だ。鉄筋コンクリートならこう簡単に風化しない。またこんな短いスパンでアーチを組む必要がない。レンガか石をアーチに組んで、目地や表面をモルタルで覆っているのではなかろうか。

アーチは崩れ出すと、あっという間にバランスを失って崩壊する。このままでは渇水期だけ姿を現す「幻の橋」が、姿を消して本当に幻になる日はそう遠くないように思う。北海道遺産とはこんな程度の物か。「美章園湯」の事を笑っていられない。

徒然の旅紀行 | 13:22:43 | Trackback(0) | Comments(0)

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