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隆慶一郎 「花と火の帝」
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「影武者徳川家康」の隆慶一郎の遺作である。
未完であったのと、主人公の「八瀬童子」というのが、いまくいちスケールが小さい気がして未読であった。
後水尾天皇と徳川秀忠、天皇VS幕府の歴史の裏の戦いがテーマになっていて、完成されていれば隆慶一郎の代表作になったかもしれない力作であった。

幕府が天皇の権威を「貶める」政策を採ったことは、歴史上明らかになっている事であるが、この小説で後水尾天皇という「異形」の天皇の存在を知った。

85才で亡くなるまで、4代の天皇の裏で院生を布いた驚くべき人物である。
昭和天皇に記録を破られるまでは、史上最長寿の天皇であった。
4人の内、最初に天皇位に就けたのは秀忠の娘との間に出来た内親王、すなわち女帝であった。
女帝は一代限りで、その皇位は別の系統に継がれる。これによって幕府は天皇家の外戚となる事、天皇家に将軍家の血統を入れさせない非常手段であった。

こうして見ると秀忠というのは、陰湿な権力者で、謂われるような「凡庸で実直」な人物とはとても思えない。

今度は、後水尾天皇について書かれた書籍を漁ってみよう。





図書館の本 | 15:39:43 | Trackback(0) | Comments(0)

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