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五條瑛 「赤い羊は肉を喰う」
計数屋(こんなビジネスが実在するのだろうか)の社員「内田偲」が主人公。作者が、自衛隊で情報分析を担当して得た知識を生かしているようだ。

東京の下町の雰囲気を色濃く残した街が舞台になる。
登場人物のキャラクターが穏和で、宮部ワールドの登場人物と雰囲気が似ている。
日常の出来事のレベルから、やがて小さい事件が起こり出すが目的が不明なまま終盤に向かう。

やがて情報で群衆をコントロールする実証実験のため、ナチのクリスタルナハト(水晶の夜)を水源することが犯人グループの目的であることが明らかになる。文字通りクリスタル(ガラス)が、大量に破壊されてパニックなるが、それ自体は大事件には至らない。

推理小説としてはカタルシスが削がれてしまって、燃焼不足に陥ってしまう。しかし読後、何とも気持ちの良い時間を過ごさせて貰った気分になる。シリーズとして続けて貰いたい。

図書館の本 | 15:45:25 | Trackback(0) | Comments(0)

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