外山啓介  ピアノ・リサイタル

2008年08月31日 19:20

前半はサティのジムノペティに始まり
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
フォーレ:ノクターン 第2番 ロ長調 op.33-2
ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー:「映像 第2集」葉ずえを渡る鐘の音
                 そして月は荒れた寺院に落ちる
                 金色の魚
とポピュラーな曲が続く。
月の光と亜麻色の髪の乙女を続けて演奏されたのは記憶にない。
ダイナミックで切れの良い演奏だ。
しかし、いまいち物足りない

後半はオールショパンプログラム
ノクターン 第1番 第2番 エチュード 第12番 ハ短調 「革命」
プレリュード 第13番 第14番 第15番 「雨だれ」
パンフレットをよく見ると、これら曲目は既発売のCDに収録されたものばかりだ。
演奏会自体がCDの販促ではないと勘ぐりたくなる。

ところが、ラスト2曲、舟歌とバラード第4番になって急にやる気満々。熱気溢れる演奏になった。なんだやれば出来るじゃん。

アンコールのフランクのプレリュードとラフマニノフの絵画的練習曲では更にテンションアップ。
持てる力をこれでもかとピアノに叩き付けるような演奏で、自分が本当にやりたいのはこれなんだと言わんばかりであった。

CDもコンサートのプログラムも、エイベックスの商業戦略が優先されたのは明らかである。
芸術家が自分の主張を曲げてどうする。
汚い商売にめげずに、自分のやりたい音楽を貫いて欲しい。

田辺温泉今昔物語

2008年08月29日 11:29

R0011318a.jpg
今でも少し通りから引っ込んでいますが、以前は黄色で描いた部分も田辺温泉へのアプローチになっていました。
道路として売った金で建て替えられたようです。冷泉を温めた温泉ですが、間違いなく天然です。

道路のこちら側、左側には映画館がありました。
小学校の時学校から映画鑑賞があって、女の人がヌードで泳ぐシーンがありました。
沖永良部島を描いたドキュメンタリー映画だったのですが、そのシーン(ロングのソフトフォーカスで全体がぼんやり映る程度)だけよく覚えて居ます。

tanabeonsena.jpg
田辺温泉の南側は焼け跡でした。金剛莊という料亭に大型爆弾が落ちました。
私達の恰好の遊び場で、放課後カバンを放り出すと、すぐここへ駆けつけて一日中遊んでおりました。
何もないところでどうやって一日中遊んでいられたのか、不思議な事ですが何をしていたのか思い出せません。

R0010107-2a.jpg
ところが最近になって、それが擬似原爆であることが明らかになり、付近に慰霊碑が建てられました。
数日前のNHKでも取り上げられていましたが、「死者80人」というアナウンスには違和感を覚えました。
この碑には死者6人と書かれています。擬似原爆全体での死者数だったのか。
映像が「先」に来ますから、あの場面で死者80人と言われると、ここでのことかと思ってしまいます。



R0011320-1a.jpg
また一軒、街の本屋さんが姿を消しました。「半世紀以上」とあります。金剛莊の焼け跡で遊んでいた頃からの本屋さんでした。



栃ノ木峠から安土城へ その2

2008年08月28日 09:37

R0011288a.jpg
安土城址というと、何となくうち捨てられて石垣が所々残っているいというイメージしかなかった。
ところが行ってみると、広大な駐車場があり、ちゃんと入場料を取る。
信長はこの城に総見寺という寺を造り、自身がご神体であると嘯いた。
その寺が現在も残っていて、全山この寺の私有物だという。
信長の末裔が江戸期にも小大名として存在していたはずで、彼らが城跡にある霊廟を管理してきている。
しかし、外様であるし領地からも離れていたので幕府に所有権を主張することができなかった。
幕府もこの山を没収するメリットはなかった。
「第三者」である寺が漁夫の利を得たと言うところだろう。まさに坊主丸儲けである。


R0011289a.jpg
中へはいると、いきなり石段である。天主址まで400段余ある。

R0011290a.jpg
上がり出して、すぐ左に秀吉の屋敷跡がある。かなり広い。その反対側には前田利家の屋敷跡がある。話が出来すぎて、いささか眉唾物だ。

R0011291a.jpg
中腹から近江平野が見渡せる。

R0011293a.jpg
城も寺も急造だったので、付近の寺社から建材を摘発した。石段にも石仏が使われていた。

R0011295a.jpg

R0011309a.jpg
とにかく石段が多い城跡だ。しかも段の高さが揃っていないので歩きにくい。
しかし、石段の幅が広いのは他に例がない。戦争のための城でないのは明らかだ。
ならば平城でもでも良かったのでないかと思うが、一方で威厳を演出するには高所の方が都合が良い。

R0011300a.jpg
二の丸址には、織田家四代の廟所がある。

R0011305a.jpg

R0011306a.jpg
400段余を登り切ると、天主址に至る。
周囲の石垣に登る、琵琶湖の方角を望むも湖は見えない。

帰りは、総見寺(そうの字は、パンフレットによると「聰」の遍がテヘンである字)の方へ降りる。

R0011311a.jpg

R0011313a.jpg
三重塔と仁王門が、往事のまま残っている。


R0011310a.jpg
本堂跡に立つと、琵琶湖が見える!?
琵琶湖とは川で繋がっているが、これは西の湖という湖である。

栃ノ木峠から安土城へ その1

2008年08月28日 07:58

安土城は前から行ってみたいと思っていた。
同じく戦後時代の要衝、木ノ芽峠や栃ノ木峠も。
峠については司馬遼太郎の街道を行くを読むと、木ノ芽峠は車では難しく栃ノ木峠へ行ったとあるので、栃ノ木峠を選んだ。

敦賀インターを降りて、476号線を北へ向かう。

R0011274a.jpg
木ノ芽峠の真下を木ノ芽トンネルで通過する。

R0011267a.jpg

R0011268a.jpg
板取の関所跡に福井県の古民家が再生されている。茅葺き屋根の庇が独特の形をしている。

ここで引き返して、トンネルの手前で左折して365号線へ入る。
山腹にへばり付くような道を10分も登ると峠に着く。

R0011261a.jpg
柴田勝家が、険しい木ノ芽峠に代わって道幅を拡張整備した北国街道である。
滋賀県と福井県の県境でもある。

R0011259a.jpg
付近に淀川源流の碑があった。付近に水の流れはない。ここが分水嶺で琵琶湖へ流れ込んでいるからなのだろう。それならば琵琶湖の周囲の峰はすべて淀川源流ということになる。

R0011275a.jpg
北陸自動車道と併走しながら道を下る。余呉湖へ寄り道する。稲穂がたわわに実っている。



R0011277a.jpg
長浜城にも立ち寄る。

R0011279a.jpg
ここから湖岸道路を走る。長浜市内は琵琶湖との間に散歩道が設けられている。



ついでに彦根城へも立ち寄る。

R0011282a.jpg

R0011283a.jpg

R0011281a.jpg
 内堀の大手門付近。
 こんな所まで車で入れる。


R0011285a.jpg

R0011287a.jpg
彦根城は学生の頃、友人と冬休みに来て以来だ。あの時は駅から寒々しい通りを抜けて城へ入った。
今は外堀の京橋口から、道の両側に古い町並みを再現した観光用の街並みが整備されている。

自民党は大連立を目指す?

2008年08月26日 17:18

この所、自民党と公明党の間で不協和音が目立つ。

定額減税、年金の物価スライド、テロ特措法等の公明党の主張する政策に、自民党が乗ってこない。公明党の主張が選挙対策であるのは論をまたないが、自民党ととしても集票マシーンである公明党との縁は切れないはずだ。
一方で公明党と連立を組くんでも、現在の参院の議決を再可決できる2/3を守れる可能性は低い。
それなら、いっそ民主党の過半数さえ阻めれば大連立の方が望ましい、との考え方が出てきても不思議ではない。

3党がどう組もうと、選挙が済めば消費税率アップは間違いない。ただ民主党が政権を取れば、年金制度が民主党の主張する税金流用に大きく進むだろう。年金を積み立てても、不払いでも同じ基礎年金が貰えるなら、誰も積み立てなぞしない。国の財政赤字拡大は火を見るより明らかだ。年金の支給が見直されるかも知れない。釣った魚に餌は要らない。

カレー「ニューダルニー」 てんぷら「日進」

2008年08月23日 08:40

R0011254a.jpg
昔、阪堺線の阿倍野斎場から少し南へ(松虫方面へ)行った西側に、ダルニーというカレー専門店がありました。
場所柄、大谷女学園御用達でありました。いつ無くなったのか覚えていません。

ひょんな事からニューダルニーという店があるのを知りました。
黒門市場の南の端です。カウンターだけの細長い店です。かってのダルニーのカレーが再現されています。
カレーは具が見えないプレーンなもの。
懐かしい昔カレーの味で、今時のスパイスの効いたカレー食べ慣れてる人には物足りないかも知れません。

R0011253a.jpg

R0011255a.jpg
帰りに、黒門市場の通りを少し北へ戻って「日進」へ。お目当ては、大きな穴子の天ぷら。
一つ300円で、二つ買うと紅ショウガの天ぷらをおまけして呉れました。

なにわの海の時空館

2008年08月22日 15:54

金曜日はノーマイカデー。地下鉄が600円で乗り放題の日です。
ニュートラムに乗ってトレードセンターまで。海辺にドームが見えます。
R0011219a.jpg

R0011247a.jpg
右へ回り込んで、エントンスホールに着きます。
 ところがエントランスは、ここからぐっと右に回り込まねばなりません。
 来場者の事を考えない、公共の建物らしい設計です。

 振り向けば、いま話題のWTCが。


R0011243a.jpg
「海底通路」を通ってト゜ームへ入ります。

R0011223a.jpg
すると、復元、千石積み檜垣廻船の「浪華丸」がドーンと。これは迫力在ります。

R0011228a.jpg

R0011230a.jpg

R0011235a.jpg

R0011236a.jpg
けど、これでお終い。このドームは「船」を入れたら一杯で、これ以外はジオラマ等のちまちました展示物だけ。
来場者は夏休みにもかかわらず、子供連れが2組とシニアがちらほちでした。

平成元年には大阪市政100周年を記念して設計開始、平成12年完成ですからバブル時の計画をそのまま実行したものです。「2008大阪オリンピック」誘致のアイテムでもあったのでしょう。
英語はmaritime museum 「海事博物館」です。
近代船を含めてもうちょっと船を並べたらと思います。大阪の水運に海はありません。運河ばかりです。
河では地味なので、檜垣廻船の復元という奇策に打って出たのでしょうが、まさに竜頭蛇尾、後がありません。
ジンベイエザメが居なくなっても海遊館へ行く人はいるでしょうけど、この「船」が無くなったらなにわの海の時空館へ来る人はいません。
また未来永劫この船を展示するだけで、この施設が維持できると考えて居るのでしょうか。


R0011248s_201507040528373d0.jpg
野外に「なみはや」がポツンと置かれています。同時期に埴輪から復元したものです。
これなぞも入れたら良いと思うのですが、融通のきかない役所仕事でどうしょうもありません。


「河底池」「スパワールド」「やまと屋」

2008年08月20日 13:42

R0011193a.jpg
有料になってから(随分昔の話だが)天王寺公園へ来たことがなかった。

R0011195a.jpg
無料の時も、植物園、慶沢園は有料だった。今はどちらも公園の入場券で入れるから、両方行けば割安になる。

R0011197a.jpg
天王寺美術館の入り口。記憶では黒田藩の蔵屋敷の門だったと思う。
この下の道路を路上カラオケ屋が占拠して、強制執行の騒ぎがあった。
美術館の入り口で路上カラオケをガンガンやられては堪らない。
しかし、10年も放置していた行政も悪い。


R0011199a.jpg

R0011201a.jpg

R0011203a.jpg

R0011204a.jpg

慶沢園は旧住友家の庭。あまり有名ではないが、豪華な庭園だ。
美術館の帰りの立ち寄りコースだった。

R0011206a.jpg
河底池は慶沢園の奥にある。橋の向こうは茶臼山。
この池は、和気清麻呂が大和川の流れを西向きに変える工事の一環として掘った、と伝えられている。
掘った土を盛り上げたのが茶臼山だという説もある。この工事は資金がショートして失敗だったらしい。
近鉄線あべの橋の次に河堀口と書いてこぼれぐちと読む駅がある。
ここは、その工事の掘り出し口だった言われている。

R0011207a.jpg

R0011208a.jpg
池の西には通天閣が。
赤い舞台は在日コリアの寺統国寺のものである。

R0011209a.jpg
このエリアの主役、大阪市立美術館を回って目指すは、スパワールド


R0011212a.jpg

R0011213a.jpg
「美と健康の快適空間」なんとレトロなキャッチフレーズだろうか。
普段は3時間2400だが、夏の間はキャンペーン価格の1000円になる。

R0011214a.jpg

R0011215a.jpg
フェスティバルゲートも撤去されていない。こんな所にもギリシャ風の飾りがついている。
温泉→入浴=ニューヨーク=自由の女神、という洒落で銭湯に自由の女神像が飾られていた。同じノリであろう。スパワールドの内外にこうした飾りが溢れている。市側は洒落の積もりだったかもしれないが、洒落になっていない。グロテスク以外の何者でもない。

建物の二階は吹き抜けになっていて、通天閣が真正面に見える。
この景観だけが唯一の救いだ。

建物内の温泉も、ローマ、ギリシャ、フィンランドといろいろな名前が付いているが、どれもゆったりと入浴できる代物ではない。家族連れで、子供を遊ばせがてら来るには良い場所だ。1000円がいいところで、2400円では来る気がしない。


R0011217a.jpg

R0011218a.jpg
風呂上がりには、「隣」のじゃんじゃん横町へ。今日はやまと屋2号店。
中生+牛串4本+紅ショウガで1050円。お通しなしの明朗会計。

定年後の生き方

2008年08月18日 17:56

退職してぼちぼち一年になる。
終の棲家造りも終わり、後は死ぬのを待つばかり。
とはいかない。
さてどうやって残りの人生を過ごすかが最大の課題だ。

以前は見向きもしなかった「定年後」のタイトルの本に目が行くようになった。
このような本のテーマ内容は大きく分けて2種類ある。
一つは経済的な問題をどう解決するか。年金、投資、税金etc。
こちらは幸いにして一応解決策がある。
もう一つは、どのように過ごすか。
定年前は、いつでもどこにでも行けるんだし、趣味もあるとタカを括っていた。
しかし、シチュエーションが変わると急激に嗜好が変わってきた。
また、どこにでも行けるとは言うものの、なかなか行き先が決まらない。

宿一つ取っても、観光地は二人一室が基本になっている。ツアーも然り。
マイカーはスケジュールがアバウトで好いが、60歳を過ぎて何日も続けて運転すると疲れが貯まる。
一人でフリープランの海外旅行は、公共交通機関を細かく乗り継げないので、徒歩での移動に頼りがちになる。これも疲れからウッカリミスをやってしまいそうだ。

どうやったら自分にとって無為でない時間が過ごせるのか。
贅沢な悩みに見えるかもしれないが、緊張在ってのリラックスで、リラックスばかりでは却って苦痛なのだ。



ダイハード4

2008年08月16日 18:52

ダイハードは1988年だからもう20年前になる。
20年間に4作とはずいぶん寡作だ。

ブルース・ウイルスも年とって完全に禿げてしまった。
シリーズものは回を追うごとに、派手になる。
ここ10~20年のハリウッド映画にはイケイケドンドンの国威発揚型が多い。

ご多分に漏れず、この作品もアメリカのセキュリティシステムを乗っ取るという、第一作からは考えられないようなスケールのお話になっている。カーチェイスにF35戦闘機も突っ込んでくる。
007を除いては、最近ではマイアミバイスがアクション映画で派手に金をかけていたが、この作品はそれを上回る。

背景が派手になれば成る程、ヒーローの存在感が希薄になっていく。
スケールは小さくとも、肉体派ウイルスのアクションにリアリティが感じられる映画にして欲しかった。