消えゆく「はやぶさ」の個室寝台で九州へ

2008年11月30日 13:05

ブルートレイン開始時から走ってきた「はやぶさ」が、来年3月で廃止になる。

これが無くなると、大阪から乗れる寝台列車はトワイライトと日本海だけになる(サンライズ瀬戸・出雲の「帰り」で大阪-東京間の寝台特急利用はあるが)。
トワイライトは発売の瞬間に売り切れてしまうし、日本海は今年春から1往復に減便された時から個室寝台が無くなった。
0系新幹線程では無いにしても、間際になるとA,B一両づつしかない個室寝台の切符が入手困難になるだろう。少し寒くなってきたが、最後の九州ブルートレインに乗ることにした。

夜行といっても、大阪発は深夜の1時8分。6時に起こされたのでは堪らないのでB個室寝台にした。個室寝台といっても、最廉価のB寝台と同じ料金で乗れる。 どの列車もこの切符から無くなるのは当然だろう。


終着駅の熊本まで乗り、後は九州ゾーン切符で鹿児島-宮崎-大分-熊本-福岡と回る。
肥薩線の矢岳の絶景、豊肥本線-南阿蘇鉄道の白川橋梁、指宿枕崎線と九州ローカルの車窓を眺めてくる。時間があれば、旧佐賀線の昇開橋や筑豊本線のボタ山も見ておきたい。

南九州に偏っているが、久大本線は近寄れない。

一番最近に九州へ旅行したのは大学生の時だった。母と妹の3人で湯布院へ行った。その時、虫の居所が悪かったのか、旅行中しょっちゅう母に八つ当たりしていた。それに懲りたのか、以来母と旅行する事は無かった。年を取ってから、その事を母に謝ろうと思っていたが、その機会が無い間に母は亡くなってしまった。
湯布院や耶馬溪は慚愧の念が強くて近寄れない。

JALの株主向けカレンダー

2008年11月29日 17:57

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ANAのカレンダーは毎年楽しみにしている。
よくぞこんな映像がと、感心するような航空写真が満載されている。
今年からはJALも参加する。

ところが届いたのは「アート」と称する骨董品のシリーズだった。
お知らせを良く読むとカレンダーには3種類在るが、3月末と9月の両方で名簿に載っていないと選択権はないとある。
他の2点とは「ワールド・オブ・ビューティ」(1967以来長く楽しまれているベストセラー。世界各地の街角や大自然を背景に、旅情溢れるシーンで一年を飾る・・・)、
「JALフリート」世界の空を飛ぶJALグループの飛行機の・・・航空ファンならずともお楽しみいただけるカレンダー)
普通に見れば、送られてこなかった物の方が一般的である。
何故こんな趣味性の強いものを強制するのか。

JALはこの3種も含めて、5種類のカレンダーを作って販売している。
食べ物屋のメニューと同じで、種類が多い程売れ残りが多く、儲けが減る。
カレンダー製作は赤字ではないだろうか。
いつも売れ残りになる「アート」を強制的に送って、一定の部数を捌かせているのだろう。

カレンダーは即ゴミ箱へ。
こんな会社の株は、次の機会に売ったろかと思う。
JALの株主優待グッズは、逆効果であった。

京都 東山三条 「桝富」

2008年11月28日 05:17

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地下鉄の東山三条駅、1番出口を出て直ぐの小道を北へ入ると、時の流れが停まったような風景に出くわす。
曾てこの辺りでは、染め上げられた友禅が幟のように空を舞っていた。
ビルに建て替えられてしまった東山通りから一歩入っただけなのに、学生時代そのままに京の町屋が残っている。
路地が消えてしまった大阪とは大違いだ。

そば処「桝富」の鴨鍋は、昆布ダシで野菜や鴨肉を煮て、そばつゆ風味のタレで食べる。
ボリュームはたっぷりあるが、アッサリしているのでいくらでも食べられる。
ご飯の前にうどんとそばが出てくる。鍋にサッと通して食べる。流石「そば処」、コシがあって美味い。


今日は40年前の下宿の相棒と、下宿のお嬢さんの3人で久しぶりに食事をした。
一つ屋根の下に暮らしていた頃は、まだ小学生だった彼女とチャンネル争いをしていたのに、足が痛い、腰が痛いなんて話をする日が来るとは思いも寄らぬ事だった。

時間はあっという間に過ぎて、京都、名古屋、大阪へとそれぞれ帰途につく。
10時近いのに、京阪特急は満員だった。

モミジがうどんこ病?

2008年11月26日 09:45

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ベランダからモミジを見下ろすと、葉の縁が白っぽい。全体に色づきも悪い。
一枝切り取ってみた。葉全体に白い粉が吹いているように見える。
先が真っ白になった葉もある。

これが、うどんこ病というやつなのだろうか?

それでもクラシックは死なない

2008年11月22日 15:06

アリアCDの店主・松本 大輔氏のCDガイドブック「クラシックは死なない!」(青弓社)の続編 「それでもクラシックは死なない」 に登場する「銘盤」を前作と同様に、入手できたものを実際にチェックしてみた。

★は本のキャッチコピー
☆は私の感想

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[CD/BBC LEGENDS BBCL4139]
テンシュテット&ロンドンフィル・ライヴ/ドヴォルザーク「交響曲第8番」

★どのフレーズにも、いやどの一音にも、テンシュテットの絞り出すような命の断片名を感じて、聞き流せない。
☆音がはっきり言って悪い。オーセンティックな録音ではなくて、プライベート録音では無いだろうか。テンシュテットのこの曲には別の録音もある。BBCのライヴシリーズには惹かれる録音が多いが、これ以降はむやみに買わなくなった。


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[CD/ALTUS ALTUS 055]
ケーゲル/ドレスデンフィル/ベートーヴェン「交響曲第6番」「エグモント序曲」

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[CD/ALTUS ALTUS.056]
ケーゲル/ドレスデンフィル/ベートーヴェン「交響曲第5番」 バッハ「G線上のアリア」

★さまざまな音楽批評や評論を全く受け付けない、別世界に存在するかのような時間と空間。
「G線上のアリア」・・・絶句。「この曲が終わったら一緒に死にましょう」と言われたら、つい「はい」と答えてしまう。
☆伝説のサントリーホールライヴが聴けて満足。いつものケーゲルより、何となく暖かく、せっぱ詰まった感じ少ないのは、デッドな東独スタジオ録音と違って、ホールの残響音が付いている為か。


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[CD/PRAGA PR54056]
リヒテル/ショパン&スクリャービン

★1988年発狂のショパン。過激なはったりぶちかましの演奏。こんなショパンがあるのか。
☆激しく同意。かって新世界レーベルの「熱情」を聴いて、鉄のカーテンの向こうにこんな凄いピアニストが居るのかと驚いた。その「熱情」以上のホットな演奏。晩年はクールな演奏が多かっただけに、何があったのかと思う。
こういうのに巡り会えるから、オーバーアクション気味の松本氏の推薦盤もチェックせさせるを得ない。


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[CD/BOHEME MUSIC CDBMR GOLO 01]
ゴロワノフ/チャイコフスキー「交響曲第6番 悲愴」

★地獄のチャイコフスキー。フルトヴェングラーとクナッパーツブッシュを足して、シェルヘンで割って最後にロシアの大地に生き埋めにしたはずなのに、そこから蘇って這い出してきたような指揮者。
☆要するに、二昔前の主観的・個性的な指揮。誰のを聴いても大差ない現代に、こんなのが一枚ぐらいラックに入っていても良い。


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[CD/PLATZ PLCC726-731]
シェルヘン&ルガーノ放送響/「ベートーヴェン交響曲全集」

★ありとあらゆるむちゃをやってくれたこの男にとっても間違いなく最狂極悪のライヴ。できれば、死ぬまでに一度は聴いておいた方がいい。・・・・・いや、やめておいたほうがいいかもしれない。
☆テンポは無茶苦茶。概ね早すぎる。勝手な省略も多い。オケが付いてこようが、こようまいがお構いなし。ライヴといっても、放送用のサクラの聴衆を入れた奴のようで、放送時間枠に必死に入れようとしたのかもしれない。
本で紹介している外盤は完売なので、学研が出している国内盤を買った。単売しかないので割高だが。


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[CD/ONDINE ODE10262]
セーゲルスタム&ヘルシンキ・フィル/シベリウス「交響曲第2番」「交響曲第6番」

★ついに完成! 史上最大のシベリウス
☆前録音のデンマーク放送響からオケを変えたシベリウスの交響曲全集。セーゲルスタムの非常にスケールの大きい演奏に納得。全集が出る前に買ってしまったので、まだ全曲は揃えていない。


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[CD/ONDINE ODE1030]
エッシェンバッハ/ブルックナー「交響曲第6番」

★夜の海のなかで光りながらプワプワ浮いている毒クラゲ
☆エッシェンバッハといえば、貴公子然としたピアニストだった。演奏スタイルも端正なものだったが、いつの間にか指揮者に変身。爆演系ではなく、ゆったりとしたテンポで細部に拘った演奏。ピアニスト時代からの首尾一貫性だろうか。


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[CD/DECCA 4762740]
フジ子ヘミング/ピアノ名曲集

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[CD/DECCA 4762741]
フジ子ヘミング/ショパンリサイタル

★インターナショナルデビュー
いまどきこれほど強烈な体臭を感じさせるピアニストがいるんだ
☆全く同意
でも「今回の2枚のアルバムは聴いていない。リリースされたらおそるおそる聴いてみようとおもう」って、そりゃないでしょ。


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[CD/BERLIN CLASSICS BIC2139]
マルケヴィッチ&ゲヴァントハウス管弦楽団/ムソルグスキー「展覧会の絵」

★ゲヴァントハウスの古色蒼然とした管の響きや、柔らかな弦のハーモニー、それらを完璧に把握したマルケヴィッチは、だからこそ正反対ともいえるシャープな切り口で音楽を縁取る。これはまるで古びた寺院から突如見つかった極彩色のイコン・・・・。
☆マルケヴィッチが「完璧に把握した」かどうかは知らないが、自分のスタイルを変えずに、世界最古のオケを振ったという、ミスマッチがお値打ちの一品。


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[CD/PALEXA PA0531]
カラヤン/ベートーヴェン「交響曲第7番」&ストラヴィンスキー「春の祭典」

★やはりすごかった-1978年のカラヤン&ベルリン・フィル
☆昔の指揮者は、スタジオでは冷たくても実演では燃える。あのカラヤンでさえ。ベームなんかスタジオ盤とライヴでは、これが同じ指揮者かと思うほど変貌した。死んでから15年以上経って、ようやく隠れたライヴ録音が出てきたのは、喜ばしい。特に「春の祭典」では、本当にあのカラヤンかと思う程荒れ狂う。


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[CD/CAPRICCIOP49314]
ケーゲル/「ベートーヴェン交響曲全集」&ブラームス「ドイツレクイエム」&名作小品集

★うかつにも軽く8枚目のアルビノーニの「アダージョ」を聴き始めてしまった。瞬間、この殺人的叙情の前に事務所の中の空気が凍り付いた。誰一人としてそれからの10分間手を動かすことは出来なかった。
☆ケーゲルの冷えた美しさが典型的に顕れた一枚。
「あえなく廃盤」らしいが、hmvで比較的簡単に入手できた。


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[CD/MERIDIAN CDE84486]
フーツォン/モーツァルト「ピアノ協奏曲第22番」「ピアノ協奏曲第24番」

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[CD/MERIDIAN CDE84494]
フーツォン/ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」

★ぞっとするようなすごみ。わがままか個性か? 史上空前の美
☆綺麗な演奏だけど、ちょっとオーバーなと正直思う。


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[CD/NAXOS 8.55917]
レヴェルタス「センセマヤ」「マヤ族の夜」

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[CD/ASV CDDCA0866]
レヴェルタス「マヤ族の夜」 ポンセ「ヴァイオリン協奏曲」

★劇画的でドス黒い華やかさと冷笑的でニヒルな視線
☆演奏評ではなくて作曲家レヴェルタスの紹介。バティス以来、中南米の音楽に取り憑かれたようだ。右のポンセの「ヴァイオリン協奏曲」が入った方は、矢っ張りバティス指揮。バティスとやっているのは、本当にあのシェリンクだろうか。


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[CD/NAXOS 8.55975J]
芥川也寸志「オーケストラのためのラプソディ」「エローラ交響曲」「交響三章」

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[CD/NAXOS 8.55881J]
橋本国彦「交響曲第1番」「交響組曲(天女と漁夫)」

★ 下半身的エネルギー爆発-芥川也寸志 
これほど魅力的な交響曲に出合ったのは久しぶり-橋本国彦
☆マイナー作曲家は、いよいよ邦人作曲家へと。ナクソスの「日本人作曲家選」は、確かに他では耳に出来ない邦人作曲家作品が聴ける有り難いシリーズだ。大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」なんかは、もっと演奏されて良い曲だと思う。

ここからは次作の「このNAXOSを聴け」に繋がっていくんじゃないと思うが、これ以上下手物が殖えては堪らないのでまだ未読である。

宮脇ファン必見-廃線跡の旅

2008年11月21日 13:56

図書館で借りられるVHSで、四季/日本の鉄道というシリーズがあり、その特別編として「廃線跡の旅」Vol1とVol2があった。

Vol1ではいきなり南部縦貫鉄道のレールバスの動いてる画像が出てくる。
次には信越本線の「新線」を走る電車列車。
これらは、このビデオが造られた1998年頃の廃止で、タイミングが良かったようだ。

更に、大社線、蒲原鉄道、日中線と続く。日中線の終点、熱塩駅の姿を初めて見た。
「瀟洒という語がぴったりする・・・・・もっとも、それは離れて眺めた場合であって、近づけば漆喰は剥落し、窓枠は外れ・・・」とお化け屋敷のような有様を思い浮かべるが、冬には雪囲いも施されで、大切に保存されている。

士幌線では、なんと、あの十勝三股の代替バス運転者の一家が登場する。
「運転手は『毎日乗るのは、三股から糠平へ通う小学生の女の子が一人、保育園の子と母親』と他人事のように答えたが、なんのことはない、自分の家族だったのである。」

運転手一家と郵便局一家の二家族しか住んでいない、一方の住人だ。
その家の小学生の男の子が「唯一の定期乗客」として紹介されていた。

「2度廃線になった士幌線」の旧廃線として、タウシュベツ橋梁も紹介されている。

写真なら今でも撮れるし、古いものを探す事も出来る。動く映像というのが貴重だ。

オバマは ルーズヴェルトか、フーバーか。

2008年11月20日 08:01

オバマの登場を ルーズヴェルトの再来と見なして、ニューディールのような政策を展開する事を、世界中が期待しているように見える。本当だろうか。当時と現在を比べて検証してみる。


その1  ルーズヴェルトは世界恐慌の直後に現れたのではない。その間、フーバーも手は打った。

1929年に、バブル状態だったアメリカ株が暴落して世界恐慌が始まった時、大統領は共和党のフーバーだった。 ルーズヴェルトの登場はそれから4年後の1933年だった。その間フーバーは手をこまねていたのでは無い。公共事業を行い、連邦政府自身の雇用拡大さえ進めた。復興金融会社を設立して、信用不安に陥っている会社に貸し付けを行っている。
ニューデーィルの成果のように言われているフーバーダムは、1931年の着工である。

現在の米政府が行っているような手は打っている。それでも恐慌は進行して、33年には株式の市場価値は1/4に下落、失業者は5倍になった。
財政均衡に拘り、その範囲内での措置で、規模が小さかったことが失敗の原因と考えられる。

時期的には、オバマはルーズヴェルトより、フーバーの位置に立たされている。


その2  格差の状況は、現在と同じ状況だった。アメリカ人は格差縮小に耐えられるのか。

1929年、アメリカの21.5%の世帯が年収1千ドル以下であったのに対して、年収1万ドル以上の層は2.3%であった。にも関わらず、その層の所得は全所得の28%を占めていた。
貧富の差の大きさを表すジニ係数で見ると、現在のアメリカは80を越えてコロンビアやインド並の超格差社会である。
ルーズヴェルトは、ニューディール政策による財政赤字を埋めるため増税策を取った。
所得税の累進化、土地資産税の引き上げ(一挙に4倍)、付加価値税の引き上げ、配当金の課税強化が行われた。その結果、年収10万ドル以上の収入のある者は、その50%を国税として納めなければならなくなった。「アメリカには、もはや金持ちが現れる可能性は無くなった」と言われた。

ニューディール政策は戦後も進められたから、「アメリカンドリーム」というのはアメリカの「伝統」では無い。しかし、これをぶちこわす政策を、ザププライムではく、プライムローンを組める層が受け入れるのか。


その3 ルーズヴェルトは資産階級の出だった。

ルーズヴェルトはニューユークの名家の出で、子供の時から何一つ不自由なことはなく、社会的地位と富に恵まれていた。「お坊ちゃま」だったからこそ、金銭に拘りがなく、自由に自分の信ずる道を歩めたのではないか。
一方、フーバーは貧しいアイオワ農民の家に生まれた。社会的地位も財産もなく、苦学によってスタンフォード大学を卒業し、鉱山技師を振り出しに、名声と富を勝ち得た。これはオバマにあたる。金で苦労してきた彼が、何のしがらみも無かったルーズヴェルトのように、思い切った手を打てるのか。しかも、スタッフが拝金主義クリントンの中古でと来ては。



その4 本格的回復は、戦争に依るしか無かった。

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経済はニューディールによって、いったん回復したが、1937年以降リセッションによって再び下降した。本格的回復は、第二次大戦による戦争景気に依るものだった。


ニューディールを持ってしても、経済はアメリカ一国でさえコントロール出来なかった。ヨーロッパや、ましてや日本がその恩恵に浴すると期待するのは、誤りでは無かろか。それは歴史が物語っている。


その5 歴史的な暴落は、歴史を変える

1920年代の日本は、第一次大戦後の好景気があっけなく終了し、不景気が続いていた。政策は憲政会と民政会の駆け引きの上よって左右されていた。
これは、現在に日本の状況にも、当てはまる。自民・公明と民主の国民不在の駆け引き。つい最近まで長期にわたる好景気が続いていたとされるが、富は大企業に蓄積されるばかりで、労働者へは配分されなかった。それどころか、「会社在っての労働者だろう」と言わんばかりの賃下げ、リストラが続いていた。
そして軍部の台頭から1931年満州事変が始まり、戦争の時代へと続いていく。「遅れて」やってきた日本は、戦争に依るしか勢力拡大が出来なかったと捉える事も出来る。しかし、それを国民が納得させたのは、軍人ではなくて政争に明け暮れていた政治であろう。

斯くして見れば、現在の状況がオバマの登場によって救済されると期待するのは、あまりにも無邪気すぎる。急激に落ち込んだ実体経済の状況は、経済の「テクニック」によって数年で回復するものではない。日本のシステム全体が、根本的に変わっていく。その結果が吉と出るのか凶と出るのか、誰にも予測できない。社会福利レベル低下、治安の悪化、教育の荒廃は容易に予測出来るし、世界第2位の経済力が中国に抜かれるのも時間の問題だ。

あれ、チェロとコントラバスが左にきてる。

2008年11月19日 08:11

昨夜、大フィルの第423会定期演奏会に行った。
曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とブラームスの交響曲第1番。

独奏の神尾真由子が出てくると、すぐに序奏が始まった。
いつもの左翼2階バルコニー席から見て、正面にコントラバスでなくティンパニが見える。コントラバスを探すと、真下に居た。楽器の配置が違っている。先月は気がつかなかった。
第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右両翼に分かれる。これはよくある型。
その後ろに、左からコントラバス、チェロ、ヴィオラという配置になっている。オペラのピットで見たことはあるが、ステージでは見たことがない。第1ヴァイオリンが低音弦の中にポツンと置かれてしまった。

さて神尾真由子だが、サッパリ面白くない。
ヴァイオリンというものは、最高域がすぅーと伸びるとか、美しくも艶めかしいとか、倍音が豊穣な音色を奏でるとか、何か感覚に直接訴えるのが特徴だと思っている。それが全くない。ベートーヴェンのこの曲に、それを求めるのは酷かもしれないが、それでも表出できる部分は在る。

オケもイマイチ冴えない。
今日の午後、定期公演の切符が買えなかった人たちの為に、ゲネプロと称したコンサートが行われている。こんな重たいプログラムでの昼夜2回公演なのだ。疲れているのか。
大植英次が珍しくタクト無しで振っている。オケは殆ど顧みず、終始、神尾真由子の方にニコニコした顔を向けている。ヴァイオリンに表情が出にくいのでは無いだろうかと勘ぐる。

アンコールの「パガニーニの24の前奏曲から」を聴いて、少しホットした。この人はこんな難曲を、快刀乱麻を断つようにやるのが、合っている。


後半のブラームスも、前半を引きずって出だしは冴えない。
今度はコントラバス8台がステージ最奥に一列に並んでいる。普通はティンパニやドラムの「鳴り物」の定位置だ。第1ヴァイオリンだけで18人もいる。弦が一杯になってトロンボーンも右端、ティンパニの隣に追いやられている。ブラームスの重厚な弦の響きを際だたせるための演出なのか。大植英次も今度はタクトを持っている。

曲が進むにつれて尻上がりに良くなってきた。重い曲に躍動感が表れてくる。まるで曲にオケが引っ張られて行くようだ。

第4楽章コーダに入ると、テンポだけでなく明らかに音量が上がる。ティンパニは既に音を割っている。圧倒的な音量に飲み込まれて、曲は終わった。

久々に実演ならではカタルシスを味わせて貰った。



帰り道、コンビニでビールを1缶買い、一人祝杯を上げた。

参院宿舎の建て替え計画、白紙に

2008年11月18日 09:14

読売新聞のサイトの記事である。
参院清水谷宿舎(東京・紀尾井町)の建て替え計画を巡り、工事を受注した共同企業体(JV)が発注元の国に対し、契約破棄を打診していることが17日、分かった。近隣住民や東京都の反対で、宿舎本体の着工が昨年夏以降、1年以上も一時凍結されているためだ。参院側は工事発注のやり直しは困難と見ており、現在の建設計画は事実上、白紙に戻る見通しとなった。

理由は「移転予定地に雑木林が残り、東京都の風致地区にも指定されている」だが、石原都知事がヘソを曲げたのに違いはない。更にその後ろには国民の批判がある。
何の役にも立っていない参議院の為に、なんで43億8000万円もかけて宿舎を建て直さなくちゃ為らないのか。誰でも感じることだろう。


日本の政治家(今や、政治屋ばかりかもしれないが)の感覚の鈍さには呆れ果てる。

経済対策と言って解散を引き延ばしたくせに、補正予算は次期国会に先送り。選挙対策がミエミエの2兆円のバラマキは、今年度の支給は無理で、時期は自治体任せ。来年9月になるという。こんなんでは「緊急経済体対策」どころか、「生活支援」にもならない。
「六日のアヤメ、十日の菊」という言葉がある。時機を失したら価値が無くなるの意だが、日本語が苦手な麻生首相はご存じないようだ。


次期総選挙で自民党は、村山内閣発足時以上の、歴史的大敗を喫するのではないだろうか。

ハナミズキからサルスベリへ

2008年11月17日 16:57

家の南側には「四季が感じられるように」とファミ庭さんに、いろんな庭木を植えて貰った。
ハナミズキ、紅花トキワマンサク、シマトネリコ、エゴノキ、常緑ヤマボウシ、イロハモミジ、カクレミノ。
今は、カクレミノとイロハモミジが紅葉の真っ盛りだ。


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その中でハナミズキだけは、根が付かなかったようで、立ち枯れになってしまった。
南東の角で、日当たりが良過ぎたのかもしれない。

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今日、サルスベリに植え替えて貰った。
隣がトキワマンサクで、ピンクの花が派手に咲く。対照的なハナミズキの小さな白い花は、良く合うと思う。
しかし、こっちで勝手に決めてしまうと、万一今度も枯れた時に保証が無くなる。
ファミ庭さんと相談の上、夏に強い木という事でサルスベリに決定した。来年の夏が楽しみだ。