ブルーレイ ソニーAT900

2011年03月30日 15:44

シャープのHDW25で再生中に音が途切れる事があるのに気がついた。同じ箇所をもう一度再生するとちゃんと再生できるので、録画への影響はないと思っていた。しかし、とうとう数秒間だが無音で録画にされる番組が出てきた。
無音録画は今のところ一度きりだが、ディスクを100枚以上焼ているので、そろそろ次期機を検討する時期に来ているかもしれない。
今春以降発売されるモデルは、D端子からのハイビジョン出力が無くなる事も、背中を押してくれた。


我が家のHDW25は「当たり」の品だったようで、巷で言われているようなトラブルは全くなかった。時々ハングアップする事はあったが、一旦電源コードを抜いてから電源を再投入するとハードディスクを認識して立ち上がってくる。
ディスクに焼くのは1度だけ失敗した事がある。メディアの不良だったのではないかと考えている。焼き直せば済むので、元の録画をHDDから消す前にディスクをちょこっと再生して確認する事にしている。


3Dも5倍以上の長時間録画も必要なかったので、値段がこなれてきた1テラの機の中からソニーAT900に決定した。
パナソニックは番組表にCMが入るのが嫌で落とした。
D-VHSとのi-Link接続はHDW25で出来るし、外部入力にAVC録画はプラス点だった。ムーブバックにファームアップで対応するのでパナソニックに負けていない。

AT900の評価を、古い機種であるHDW25との比較でやってみよう。

1.AVC録画がダブルで出来るのは予想以上に大きなメリットだった。

録りたい番組が重なったときに、片方をDRで裏録画する必要が無いばかりか、AVC録画している番組を追っかけ再生できる。これまでは、某国営チャンネルの「見苦しさ」対策の裏技に追っかけ再生を使おうとすると、わざわざ表でDRで録画する必要があったが、これなら何時でも裏技を使える。

また、再生中に「録画を開始します」と強制中断させられる事もない。


2.5倍録画(AT900は5.5倍)の画質は一長一短

AT900はエッジを立てて輪郭をシャープにしようと頑張る。その代わり顔に太い線が入る等で、見難くなる事がある。HDW25では汚い線が目立たないが、背景の木々が動くシーンではVHSのように輪郭を失う。

相互の互換性には問題は無かった。

長時間録画の技術はHDW25以後進歩していなくて、各社味付けで勝負しているようだ。
これ以上の長時間録画は、当然の事ながらハイビジョン番組を残しておくレベルではない。


3.自動チャプターは正確で、CMカット編集が飛躍的に楽になった

なんせHDW25のチャプターは10分毎に入れるという馬鹿げた仕様なので使ったことがない。
AT900ではCM以外にもチャプターが入っているので、1~2分の短い区間を見てCMである事を確認するだけで良い。インとアウトはマニュアルで探すのと同等の精度を持っている。
自動CM抜き再生もスムースに動作する。
民放局からのクレームで、CM抜き再生機能を外すメーカーも出てきたが、ソニーは特に謳い文句にしていないし、「ダイジェスト再生」で「長目」を選んでおくという裏技的な使い方なので、機能をキープしていくようだ。

番組にテロップが入るCMはチャプターの入れようがないので、早見をして確認する。切れ目はマニュアルで入れるが、どちらも一時停止状態で早送り・巻き戻しボタンを押すとコマ送りになる。HDW25ではボタンを押してから暫く待たないと動いてくれなかったが、AT900では押すのと同時に画面が動いてくれる。

ただ、カットの切れ目で静止画になるのがAT900では気になる。HDW25の方が静止している時間が短い。


4.毎週録画予約でも延長に対応するばかりか、特別番組等で変更になった場合は「注意マーク」が入る。

HDW25は毎週録画予約にすると時間延長が自動的に切られていた。AT900は真夜中にEPGを取り直す事で対応している。毎回のタイトルもHDW25は予約を入れた時のがずっと残っていたが、自動的に更新されるので気持ちがよい。


5.録画タイトルをHDW25では18番組のサムネイルを一画面に表示するが、AT900では総て縦一列になる。

シャープ方式の方が見易いが、ソニー方式はHDDとBDがシームレスというメリットがある。またEPGのデータを利用したグループ分けもある。
HDW25で全般的に見られるレスポンスの悪さがここでも発揮されて、リモコンでのカーソル移動がよく引っかかる。新機種では改善されているのかもしれないが。


6.AT900をHDMI接続しているとシャープのテレビであるにも拘わらずリンクが利いて、ブルーレイの電源オンでテレビの電源がオンになり、ブルーレイ接続端子にが入力切り替えられる。
HDMIで「○○リンク」が他社間でも機能するなら、全メーカーで対応してほしい。


7.BDにダビングした時のタイムスタンプが、HDW25ではダビングを実行した日時だったが、AT900では放送の日時が出てくる。小さな事だが、後日検索する時に役に立つ。


8.AT900のタイトル分割・結合はまだ使っていないが、VHS→BD移動に役立つと思う。一本分HDDに入れておいてから、分割して行けばいい。




心配なのは早くもBDというメディアの継続に黄信号が灯り始めた事だ。
予想の1/10の枚数しか生産されていない。国内メーカーは撤退しつつあるという。

HDDの単価/容量が急激に低下して、BDに落として保存しておく必要が無くなってきた事が、大きな要因としてあげられている。確かにCDはダウンロードしてiPod等に入れておかれるようになり、音楽CDもCD-Rも生産枚数が減少してきている。しかしBDの場合は、ハイビジョンの普及が世界的に見ると遅れている事が大きな要因ではないだろうか。日本ではデジタル放送=ハイビジョンだが、SDの国も多い。
また映像コンテンツが、音楽と同様に過去の放送分が配信されるのか疑問だ。残しておきたいコンテンツがパッケージになっているケースも極めて少ない。ならば、各自でライブラリーを持つしかない。

もっとも普及の速度が遅いと、DATやD-VHS同様儚く消えてしまう事は容易に想定できる。



NHKが家の中を監視する?

2011年03月29日 16:03

BDレコーダーを買ったが、B-CASカードは以前から使っているデジタルチューナーのものを入れた。WOWOW試聴の為だった。そしたら一週間も経たない内にこんな画面が表れた。

nhkyoukoso.jpg
別のチャンネルに回しても、NHKへ戻ると直ぐに表れて画面を覆い隠してしまう。
新しいB-CASカードを使うと、暫くして例の「金払え」の字幕が出てくるようになる。
ところが、今度のは使い古したカードで出てきた。
カードをゲートにしてその先のデジタル機器をチェックしている。
これまで使われていない機器があると、この画面に強制的に変わるようだ。その先は、いつもの電話番号に住所氏名を知らせろとくる。

タイトルは「デジタル放送へようこそ」だが、B-CASカードの登録を装って、受信料徴収の為の個人情報収集へ導こうとしているのは明らか。

普通は新しく購入した機器に付いてくるB-CASカードを使うから気がつかないが、カードの先にどんな機器が接続されているかまで見る事ができるようなっている。しかも差し替えたら表示が出たという事は、定期的にチェックして、そのカードで使ってきた機器の履歴を保存している。

最近ではPCとデジタルチューナーが家庭内LANで繋がっているケースも増えている。B-CAカードからLANを伝ってPC内に入り込むことも可能なのではないか。外から情報を集めていると思っていたLANが、いつの間にか反対に家の中を監視される手段に変わってしまう。

NHKは強制徴収した視聴料をこんな技術開発に費やしている。まさに国営テレビだ。
かってはSFの世界の話だった機器が、ここ10~20年程の間に次々と現実になるばかりか、日常生活に欠かせなものになって来ている。インターネット、GPS、携帯電話はその最たるものだろう。
1948年に書かれたオーウェルの「1984年」の監視社会が、防犯カメラの普及によって現実になるかもしれないと思っていたが、外からだけではなくで内からも監視されるようになるのか。

共立PCM2906-USBDACのカップリングコンデンサー

2011年03月28日 15:21

7119ミニワッターは1619パラシングルに比べて発熱が1/4~1/5になった。
その代わり、少し線の細い音になっている。

1619パラシングルと繋いでいる時は気にならなかったUSB-DACの音が気になりだした。真空管を使っているソフトンのDAC(Model1)と比べると線が細くなる。
カップリングコンデンサーを弄ってみることにした。カップリングコンデンサーは真空管アンプでも音色に影響を及ぼす。ぺるけさんがミニワッターを直結にしているのは、この点を考慮しての事だと思われる。

ミニワッターのパスコンでは大した変化が無かったが、USB-DACでは面白いように音が変わる。
パーツボックスを漁ってフィルムコンデンサーを引っ張り出してきた。新しいのでも10年以上前のものだ。


P1060511s.jpg

最初はASCの.47μ/400Vと指月の10μ/250Vをパラって使っていた。

ASCを外してみると、高域のタイトさが取れて全体に艶っぽく滑らかになる。良い感じになったと聴いていたら、どんなソースでも指月の音になっている事に気がついた。









イコライザーアンプに使っているWIMAに変えてみる。大抵630Vの高耐圧品だが、何時どういう積もりで入手したのか記憶にないが、6.8μ100Vという極低耐圧「大」容量のが手持ちで有った。

分解能が上がったような細かい音が聞こえるようになったが、ハイエンドが神経質で聞き辛い。

それで指月を、容量を1μにしてパラって見ると、バランスのよい音になった。
指月単独の時よりも、ソースによって音が変わる。
しかし、試聴をくり返してみると、やはり高域にWIMAのクセが残っていてソースによっては聞き辛い。

SOLENに変える。素直な音で真空管アンプのカップリングコンデンサーとしてよく使ってきた。
低域の曖昧さがなくなりクッキリ音像を結んで聞こえるようになった。
こりゃ良いと聴き込んでいくと、高域がもう少し柔らかくなって、ピアノのタッチの差を描き分けてくれるともっと良いいのにと思うようになった。


こんなものを引っ張り出してきた。松下の部品のマークが入っているフィルムコンデンサーだが材質は不明だ。時々試して、素直な音という事が判っているが、最終的にシャーシ内に残したことはない。
これまで中で、最もアナログっぼい音がする。聴感上ではローエンド、ハイエンド共になだらかに下っている。聴き易くてなかなか良い感じだ。
しかしアナログ録音のリマスターでなく、デジタル録音のソースを聴くと情報量不足が感じられる。

ふとWIMAを手にとって眺めてみると「MKC」になっている。ポリカーボネイトを使っている奴だった。納得。それで高域が駄目だったんだ。「MKP」のポリプロピンを使っているタイプに変える。イコライザーに使ったのもこのタイプだった。高域が透明で柔らかくなった。情報量も多い。低域の輪郭もクッキリしている。

1619パラシングルで聴いていた時にからすると、全体にもう少しキレを押さえて柔らかさを増したい。しかしメインアンプの線の細さまでDACでカバーしてしまうと、他のアンプで使えなくなる。

少し容量の大きい0.47μ/630Vを詰め込んでDACの蓋を閉めた。




ミニワッター7119シングル~夏用真空管アンプ 評価編

2011年03月25日 15:49

(製作編より)

以前、富嶽で5687パラppを鳴らした事がある。あっさりした音という印象が残っているが、それと似たような暴れの少ない優等生的な音で鳴っている。3極電圧増幅管は概ね似たような音になるのかも知れない。低域はもう少し絞りたいが、これ以上NFは上げられない。


gulda-montpelliers.jpg
[グルダ / モンペリエ・リサイタル Accord]

5687に差し替えて見る。7119よりも締まった音になるが軽い。意外だった。
7119に戻してみる。5687に比べるとピアノの低域が膨らみ、音がもったりしている。


chopin-violins.jpg
[ショパンピアノ作品集(ヴァイオリンとピアノのための編曲) Mdg]

弦ではどうか。
7119だと伸びやかな音を楽しめるが、5687だと硬すぎる。
普通はこうなる。弦、ピアノ両方ともいける1619が希少種だった。

kempf-schuberts.jpg
[ケンプ・シューベルトビアノソナタ全集 DG]

少し古いステレオ録音で、帯域は狭めだが素朴でコロコロした音で、パックハウスと人気を二分していた理由がよく分かる。同じシューベルトでも豪快なリヒテルとは全然違う。
このピアノの音をキチンと再生したのは7119の方だった。

もう一度5687で聴き直してみると、5687でも「もったり感」はある。するとこれはOPTの音なのだろうか。弦ではこれがあるから聴き易くなっているのだけれど。


球が決まったら、自分向きのリファインを考えてみる。
ちょっと線が細いのはしょうがないにしても、もう少しソースの違いが聴きわけられるようにならないか。例えば、ジャズピアノは録音も含めたトータルプロデュースだから、クラシックよりプレイヤーによる音の差が大きいのだが、今はケニードリューが大西順子と同じゴツイ音で鳴っている。


C3の信号バイパスコンデンサーにパスコンをパラってみる。
「もったり感」がスプラーグや東一のVitaminQ(0.47μ/600V)で変わるか。

コンデンサーを付けたり外したりして聴き比べる。
こういう時裏蓋のない小型シャーシは楽だ。
滑らかさが幾分増すが、「気のせい」レベルで声を大にして言うような違いでは無い。
やはり真空管メインでは、パーツの音質への影響は小さいのか。


カソードを定電流化してみる。
昔、差動アンプをやっていた時に、シングルでもカソードを定電流化して音質が改善された事がある。 
カソード抵抗が充分大きいので、既にその効果の一部は「食っている」事になるけれども。

microwatt2.jpg
バラックで急遽組んで、3.3kΩのカソード抵抗と入れ替えてみると、「もったり感」が無くなり音が繊細になった。
こうでなくっちゃ真空管アンプを使う値打ちがない。
矢張り手間を惜しんではいけない。




定電流回路が温度的に安定するまで、音質が変化するという問題はあるけれど、暫くはこのままで聴いてみようと思う。
夏用アンプなのだから、更なるチューニングはそれまでに施せばいい。



ミニワッター7119シングル~夏用真空管アンプ 製作編  

2011年03月24日 15:58

(設計編より)

久しぶりに日本橋に行くと、シリコンハウスもパーツランドも場所が変わって大きくなっていた。

トランス以外で必要なのはシャーシに、ヒューズホルダーとゴム足と電源プラグだけ。後は手持ちのパーツで行ける。シャーシはバーツランドにLEADのS-6(230x60x160)が¥740で有った。

P1060498s.jpg
包装紙の上から加工線を描いていく。ほぼA5サイズなので小さい。
ここで勘違いから失敗をしてしまった。


P1060500s.jpg
PTの向きを間違えた。
経験上このレイアウトで問題ない事は判っているが、なんせシャーシが小さい。絶対距離が不足してPTの電磁波の影響が出る可能性が無いとは言えないので、トランスの向きを訂正する。


P1060501s.jpg
トランスを一列に配置するオリジナルのレイアウトは変更した。
手前が電源ゾーンで奥が信号処理になっている。入出力端子を使用環境に合わせてシャーシ上面に並べた。


DSC04687s.jpg
製作は1日であっけなく完了。

ハラワタ。
一見スカスカだけれど、小さいかので真空管アンプとしては普通か、部分的には少しパーツが混んでいるレベル。
ぺるけさんの設計は、誰が作っても同じ性能が出るようになっている。組み上げるだけで調整は全く必要ない。一応テスターで当たったが、出力段のプレート電圧255V、カソード55Vと設計通りの値が出ている。2段増幅なので反転の必要も無い。


P1060504s.jpg
PCM2906USB-DACと繋ぐと、トータルのゲインが不足するので、ボリュームは3時の位置ぐらいまであがる。
音は1619パラシングルと比較すると厳しいが、芯のある音で、かつ拡がっていく音は柔らかい。小さくても真空管の音になっている。

発熱は期待通り少ない。リップルフィルターのk2545をシャーシに取り付けているが、ほんのり暖かい程度。OPTは冷たい。PTは45℃ぐらいになっている。主巻線はAC80mAからDC40mA、ヒーターは14.5V-0.9Aから12.6V-0.32Ax2取っているから、7,8分目の使用率だ。私が設計するとOP、OPT共に定格ギリギリまで使ってしまうから、特にEIコアのPTなぞはチンチンに熱くなってしまう。

それにしてもこのPTは良く出来ている。小さいけれど持つとズシリと重いし、単品写真だけだとサイズの見当がつかない程、ちゃんとミニチュアになっている。


(この項続く)

ミニワッター7119シングル~夏用真空管アンプ 計画編

2011年03月23日 16:07

1619パラシングルを机の下へ入れておくと、「弱」の炬燵並みに暖かくなってくる。
それで、これまで夏場はラックスキットの石アンプを使ってきた。
夏場も何とか真空管で聴きたい。

ぺるけさん のHPにある「ミニワッター・プロジェクト」 がおもしろい。

真空管アンプをディスクトップて゜使うなら0.1wattでも充分だ。
これまで実行する人がいなかったのは、安物の小さいOPTでは充分なクォリティが得られないという、先入観があったからだと思う。
ところが、ミニチュアサイズのOPTやPTでも結構良い音がするという。


シングルにするかプッシュプルにするか。
シングルよりプッシュの方がOPTの質的影響を受けにくい。全段差動直結にれば更に受けにくい。
ただ真空管は4本になり、熱は倍になる。差動にすればより発熱は大きくなる。
MT管と雖も、7119なら1本当たり10Watt、5687を使えば更にヒーターの発熱が1.5倍になり,管壁が触れない程熱くなる。

シングルアンプの<アンプ部基本回路>を見るとロフチン・ホワイトになっている。50CA10を使った作例もあり、一度は作ってみたいと思っていた。

もう一つ興味深い点がある。アースだ。
earth-beforea.jpg
真空管アンプでは入力の近くでシャーシアースを取る。私はL,Rの入力端子の中間に落としている。こうすると電源のアースにはLかRの片チャンネルしかアースを繋げられない。繋ぐとアースがループしてハムの原因になる。
「プラス電源ラインとアースは一体として考える」べきなのだが、最も電流が流れる出力球-電源でこれが崩れてしまう。
解決策はモノラルアンプにすること。

earth-aftera.jpg
製作記をよく読むと、こんなアースラインになっている。これならステレオシャーシでも「電子の流れ道」が確保される。


mw01-3.jpg
原回路からの変更点は、発振止め抵抗R2,R6を3.3k→2kに減らしたのと、NFBのコンデンサーC2 1500p→1000p、前段のカソードパスコンC1 を470μ→10000μに変えた事、又ボリュームは省いた。この図にないが電源部も手持ちの抵抗に合わせてR9,R10をそれぞれ22k,470kに変更した。

電源のリップルフィルターには手持ちの2SK2545を使う。
OPTは春日無線のKA-5730、PTは同じくKmB90Fで、ネットから発注すると翌日には届いた。

(この項続く)

家の中で流し撮り

2011年03月22日 15:53

鉄道写真に流し撮りという技法がある。
やってみたいが、駅のホームでは列車が停車してしまう。列車がある程度のスピードを保って、頻繁にやってくるスポットは少ないと思う。

富嶽鉄道で練習してみることにした。

DSC04616s.jpg
慌ててカメラを振ると車両まで「流れて」しまう。
構図を取りやすいからとライブビューで撮ると、タイミングが合わない。ファインダーは必須だった。



DSC04620as.jpg
列車をファインダー内から逃がさないように動かし始めてから、シャッターを切れば撮れた。

スケールスピードからすると60~80km/hなのだが、風景がないのでスピード感が無い。
辛うじて枕木がブレている。

また模型写真として背景ボカしに使えるのではないかと思ったが、静止状態で撮るのと違ってディテールが出ない。


模型だから何度でも練習できるけれど、本番では焦ってNGばかりだろうなあ。
銀塩写真の頃に、本物の列車で流し撮りを始めた人はエライ。



木内昇「漂砂のうたう」

2011年03月21日 15:52

2010年下期の直木賞受賞作である。

明治10年西南の役の頃、「谷根先」の根津の遊郭が舞台になっている。
主人公の元御家人の次男坊定九郎は、遊郭の一つで番頭として働している。
引き込まれるようなストーリーの展開はない。それどころか長編なのに確たるストーリーがない。次に定九郎の身にどんな事が降りかかるのか、予測のしようがない。話の展開が読めないから、却って、読んでいて緊張感が持続する。

最後にようやく花魁が消えるという事件が起こるが、この話に持っていきたいが為に其処までの過程を書いたようには思えない。唯々、明治10年頃の遊郭の世界を描いて見せたかったのではないだろうか。

この作品の前の作「茗荷谷の猫」「浮世女房洒落日記」も、幕末から明示が舞台らしい。読んでみよう。

蛇足
史実では根津遊郭は、この本にも触れられているとおり、東大がすぐ南の本郷に出てきたために洲崎に移転させられる。遊郭は昭和33年3月31日で廃止されるが、中にあった「洲崎パラダイス」は営業当時の姿のまま残っているという。飛田百番みたいなものだろう。


旬のかますご

2011年03月19日 16:30

DSC04632as.jpg
子供の頃よく食卓に載っていた。
もっと背中が青かったような記憶があるが、食べてみると懐かしい味がした。

「かますご」というのは関西だけらしい。「いかなご」、あるいは「いかなごの成魚」をボイルしたものというのが一般的らしい。

カミさんは酢味噌も用意してくれたが、主に記憶にある酢醤油で食べた。

今でも安い。カルシウムが多い食べ物は硬いというイメージがあるがこれは非常に柔らかい。
南蛮漬けや、揚げて生姜醤油をかけたら酒が進みそうだ。


繰り返された大震災時の円高

2011年03月18日 10:15

1995年4月、阪神大震災の現場応援で、今津にある会社の寮に出勤していた。
昼間の「住人」が不在の間、ここの食堂を情報収集の現場基地として使っていた。

支社の総務で貰ってきた弁当を食べながら、ふと新聞を見ると円が79円をつけていた。
こんなに手酷くやられているのに、世界から見れば地方経済が打撃を受けたとしか認識されないのか。妙な虚脱感を覚えた。

16年経って、また同じ事が繰り返されている。
あの時は直ぐに円安に転換し、2年後に山一証券が倒産した。
今回はさらに原発が加わっている。円はどこまで上がり、いつピークをつけるのか。
リーマンショックの陰がようやく晴れようとした矢先、金融・経済の急ブレーキ。その後に何が待ちかまえているのか。