最近の「吉田類の酒場放浪記」

2011年05月30日 16:03

こんな酒場が近くに有ればいいなと思いつつ、番組を見ながら一杯やっていた。
このところ、どうも内容が低迷しているように思う。とても「ご一緒」する気にならない。

食べてみたくなるメニューがあったり、銘酒の品揃えの豊富さに驚いたり、店の雰囲気の良さに気持ちが和んだりと何か目をひくものがあったが、最近のは単なる安酒場でしかない。

400回以上もやっていたらこんな「スランプ」が続く時期があるのかもしれない。

どうせ行く事の無い東京地方の酒場が中心と、初めのうちは観て終わりだったが、何度もリピートされるので録りだした。未収録の放送は10回を切るところまで来た。


その中で最悪の酒場は、「#119 三軒茶屋「焼きとん とし」だろう。
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無口な店主は珍しくないが、この人は無口を通り越して不機嫌。下手にものを言うと怒り出しそうな雰囲気である。吉田さんも気が進まないのか、三軒茶屋の釣り堀で時間を潰した後、立ち飲み屋で一杯引っかけて勢いを付けてやって来た。

こんな店にも先客が居て、6席しかない席の入り口から2番目と3番目の席を占領している。吉田さんが奥へ座るとカメラが届かない。先客に奥へ詰めて貰えば良いのだが、とてもそんな雰囲気ではない。やむを得ずガラス戸の直ぐ内側に座る。間口一軒の極小店だから、カメラは戸を半分開けたままで外から撮っている。
それもあってか、店主は最後まで一言も口をひらかず。こんな緊張感が張り詰った酒場は後にも先にもない。
番組ラストのコメントは「気を遣って飲むというスタイル」だった。

ちなみに「東京の散歩道」にも登場する三軒茶屋の釣り堀は2009年に閉店した。
「とし」は、今も残っているのだろうか。


さて、今夜の放浪記の出来や如何に。


駅スタンプ

2011年05月27日 16:04

駅スタンプをコレクションしようとは更々思っていないが、全線完乗を始めた当初は、少なくとも終着駅では押すつもりだった。しかしローカル線の終着駅は無人駅が多く、無人駅には駅スタンプを置いていない。また観光駅でない普通の駅では、窓口にいちいち申し出なければならないのも、億劫になる理由だった。


それでも駅そのものに関心がある時は、途中下車した記念にと押している。それらは旅行記にカット代わりに挿入して来た。
「九州満喫切符の旅」では、無人駅である大畑、矢岳、真幸のスタンプが人吉駅に備えられていた。これ幸いと押したのだが、いつもはスタンプ用に持ってくる白紙がない。スケジュール等をプリントした用紙の裏に押したのだが、これをスキャナーでとると見事に裏の図柄が現れてしまった。

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それでプログには載せられなかったのだが、何とかしたい。
条件を変えてスキャンしたものを継ぎ合わせたりして、大畑と矢岳だけは何とか「復元」した。
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駅スタンプは不定期に図柄が変わってしまう。
大畑駅のは円が一重で文字も小さくてチョット古そうだ。国鉄時代のかと思ったが「JR九州」となっている。
大畑駅が無人化されたのは分割民営化の前年、1986/11/1(宮脇俊三「車窓はテレビより面白い」による)だから、その後無人駅である大畑に駅スタンプを作ったことになる。

東野圭吾「赤い指」

2011年05月25日 16:08

「新参者」の前日譚で、同様に阿部寛主演でドラマ化もされている。

幼女を殺した息子を庇って(殊に鬼嫁が)隠蔽工作を行い、あまつさえ夫の母を犯人仕立て上げようとする。それを加賀恭一郎がささいな事象の観察を積み重ねて追い詰めていく。このシリーズのパターンとして出来上がっている。

ちなみに3月に出た最新作の「麒麟の翼」は、図書館全体で74冊も購入されているが、予約も1700件以上有る。今から予約しても半年先でないと廻ってこない。宮部みゆき並みの人気だ。彼女の著作ペースが鈍っている今、東野圭吾は最も人気のあるミステリ作家なのだろう。


非常に共感を覚えた台詞があった。
認知症を装っていた母親について
「介護生活から開放されると、今度は強烈な自己嫌悪に襲われることもあるそうです」
「もっと何かできたのじゃないかとか、あんな最期を迎えさせてかわいそうだったとか、自分を責めるんだそうです。ついにはそれが原因で病気になったりもする」


父が亡くなって4ヵ月になるが、直後よりも鬱症状が強くなってきた。人の心にはこういう所があるのか。



「駅ステーション」~高倉健と宮脇俊三

2011年05月23日 16:15

全く接点の無さそうな組み合わせだが、一つだけ有る。
健さん主演の「駅ステーション」という映画の後半が、留萌本線の終点増毛になっている。
一方宮脇さんの「終着駅へ行ってきます」には増毛駅が取り上げられている。

「駅ステーション」は1981年11月に公開されている。主人公は射撃でオリンピックに出た警察官で、犯人の射殺も命じられる。増毛の酒場では八代亜紀の「舟唄」をバックグラウンドに、倍賞智恵子との出会いと別れが濃密に描かれる。当時増毛から船でしか行けなかった陸の孤島雄冬岬や、円谷選手の自殺も取り上げられている。


「終着駅」の増毛は「旅」の1982年2月号に掲載された。
宮脇さんが執筆時に映画を見ていたのかどうか、微妙なタイミングではある。

増毛駅については1ページだけ、駅前の描写はわずか3行しかない。
「増毛の宿は山形屋という駅前旅館であった。
部屋の窓を開けると、日通の営業所と、店を閉じたもう一軒の駅前旅館の裏側が見える。
ときどきドンと聞こえてくるのは堤防に当たる波の音であろう。」

この後、プイとタクシーで暑寒別川の鮭の遡上見物に行ってしまう。


「日通の営業所」は映画では増毛ホテルとして使われたが、その後取り壊された。
増毛での映画の痕跡は、駅前の雑貨屋に「風待食堂」の看板が残されているだった。
何故映画を手かがりに町興しをしなかったのだろう。
4年前の1977年に公開された「幸福の黄色いハンカチ」の舞台となった夕張市では、撮影現場を保存しており今も現地には黄色いハンカチがたなびいている。

シャープ機録画したBDでもソニー機でムーブバック可能

2011年05月20日 11:56

最近ソニーのブルーレイレコーダーがファームアップし、BDディスクからHDDへのムープバックが可能になった。

ディスクからHDDへのダビング機能はこれまででもメニューにあった。しかし2004年以降のデジタル放送はコピー回数に制限があり、BD-REやBD-Rに記録されたコンテンツの残り回数は「1」で、ダビング不可であった。
今回のファームアップでは移動元のコンテンツを消去する事でコピー回数の制限をクリアーしている。

ソニーのHPによると、ムーブバック可能になるのは「2006年以降に発売されたソニー製ブルーレイディスクレコーダー」で録画した「BD-REまたはBDクローズされていないBD-R」となっている。

しかし、ものは試しとシャープのHDW25の5倍モードで録画した番組をBD-REに焼いて、AT900へのムーブバックをトライしてみた。
30分番組は4分程でBD-REからHDDへと無事ムープされた。再生も問題はない。
ただし録画モードはDRとなっていた。
シャープのの5倍に相当するのはソニーではLSRだが、約5.5倍になる。
LSRで30分記録すると記録容量が0.9GBになる所が1.1GBと表示される。
該当するモードが無いのでDRと表示されるだけで、相応の容量になっている。


これで、あちこちに分散していたシリーズものをピックアップして整理できる。

憂鬱なシーズン到来

2011年05月18日 16:35

ノムラモミジが深紅の葉を枝一杯に付け、
エゴの小さな花が鈴なりになっている。
サルスベリも若葉が花芽になりつつあり、
ヤマボウシの蕾がふくらんで来た。

本当に猫の額ほどの庭だが、出て眺めるのが楽しい時期である。
しかし、今から夏の終わりまでは病害虫との戦いの本番である。

サルスベリには、これまで来なかったアブラムシが付きまくっている。
スミチオンを使用したが、虫は葉の裏にくっついたままで落ちてこない。
そのまま死んでいるのかと思ったが、若芽の浸食は停まらない。
アブラムシ対策は先月に打つべきなので、出遅れている。根元にオルトランをまいてみた。

モミジはこれまで秋の紅葉まで保ったことがない。毎年うどんこ病にやられて来た。
今年は少し早いが、予防としてベンレートを散布した。


果たして戦果や如何に。

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宮脇俊三「最長片道切符の旅」

2011年05月16日 15:46

今更紹介する事もない「時刻表2万キロ」に続いて書かれた、宮脇さんの代表作である。
氏の著作の中でどちらがベストワンか、甲乙付けがたい。
何十度も読み返した新潮文庫はボロボロになっている。

JR全線完乗を始めるまでは「時刻表」よりこちらの方がお気に入りだったが、実際に乗り始めてローカル線の面白さを知るようになると「時刻表」を読み返すことが多くなった。


数時間の読書の間に、北海道から九州の果てまで旅行した気にさせてくれる本は他にない。
車窓風景を思い起こしながら、それが簡潔な文章で余すところ無く描写されているのに驚く。
久しぶりに読み返して改めてその凄さを知った。


特に第1日~6日の北海道編が素晴らしい。
ルートを外れて美幸線と深名線に寄り道しているのも、他の地方では見られない。

「落石を過ぎると、遙か霧多布へと連なる断崖を一望できるところがあり、そのあたりからサルオガセのからんだ老木や立枯れが多くなる。自然の条件はまことにわるいが、荒涼とした美しさだ。」
根室から厚床の間では、晴れていてもいつの間にか海からやってきた霧に覆われてしまう。植物の生育も見るからに悪い。この異様な光景を、「荒涼」と「美しい」という相反する単語を並べて絶妙な表現をしている。


「原野と言っても波のように起伏する丘が薄暮の中に広がっていて、ときどき牛の白いまだらだけが見える。右は丈の高い雑木林の疎林で、それを通して冷たい輝きを増した月が列車といっしょに走っている。列車が速度を落とすと月もゆっくり走る。月が中空に停まって17時11分、厚床着。すっかり暗くなった。」のくだりも名文だ。
現国の問題に「列車が速度を落とすと月もゆっくり走る」と書いた著者の心情を5託で出題してみてはどうだろう。もう亡くなっているから「私は、そんな気持ちでこの文章を書いたのでは無い」と文句を言われることもない。


紫蘭

2011年05月13日 15:29

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彼岸花と同じような球根が鉢一杯になっていて、何も手入れはしないのに毎年今頃に赤紫色の花が咲く。
蘭というのは大抵育てるのが難しいが、これは別のようだ。



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花の真ん中に白い雄しべのようなものが見えるが、1本1本独立しているのではなく襞状になっている。

春に咲く紫色の花を図鑑を調べたり、ネットで検索したが中々シランという名前にヒットしなかった。
カミさんが、何故か蘭の一種と決めつけて、片っ端から画像を調べてシランを見つけた。

知和駅 美作千代駅 因美線の木造駅舎 その3

2011年05月11日 15:09

松ぼうき鉄橋から、少し津山側に戻って知和駅を訪ねた。


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ホームへは改札を出て階段を数段上がる。
美作河井駅と同じような出張った出札窓口と、手荷物窓口が保存されている。


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ここは秘境駅として有名である。
因美線完乗の時にも、停車中にどんな駅かと眼を皿のようにして観察したが、特段変わった様子は無かった。


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改めて訪問したが印象は変わらない。
駅としての雰囲気は、美作滝尾や美作河井のほうが良かったように思う。

何れも利用客が激減し、古い駅舎が残っているという点はこれまでの2駅と共通している。
周辺の集落が近いか遠いかだけの違いのようだ。それは平行した道路が駅に寄り添っているか、少し離れているかの違いが大きいように思われる。
牛山氏の「秘境駅」評価システムは、考えてみればおかしなもので、4項目すべて満点で20点(20点の駅は無い)、オール1でも4点(0点というのも少しだけ有るが )の中に200駅の順位を付けている。その点数付けも「秘境駅ファイル」という番組を見ていると、なんでこの駅が3点で、彼の駅が1点なのか理解に苦しむ事が多々ある。
「秘境駅」という言葉があまりに有名になりすぎたが、要は牛山氏の好みの問題なのであって、順位やランクインに普遍性を求めるのは間違いなのだろう。



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因美線ではないが、津山から西へ姫新線で2駅目の美作千代駅にも立ち寄った。
赤い旧式のポストが良い雰囲気だが、窓のサッシはアルミに取り替えられていた。


この記事を書きながら、NHKの「木造駅舎」のHPを参照しようとしたら既に削除されていた。
ハイビジョンでの再放送に期待していたが、当分無さそうだ。


美作河井駅  因美線の木造駅舎 その2

2011年05月09日 16:41

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川沿いの県道を道なりに走っていくと、山峡に入っていく。
前方の小高い段丘の上、山懐に抱かれているように駅が見えてきた。


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この駅も開業当初からの木造駅舎である。
美作滝尾駅と同じく「鉄道開通七〇周年記念碑」が建てられているが、途中で折れて石碑を補修してある。


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無人の改札口を通り、2本の線路を越えてホームへ向かう。


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構内は滝尾と違ってかなり大きい。
おばあさんがやってきて「おはようございます」と挨拶した。この駅を利用する乗客は1日20人ほどしかない。


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ホームの端の向こうに転車台が残っている。一時期この駅が終着駅だった証である。
ここから先へ向かおうとすれば、峠を越えるか長いトンネルを掘らねばならない。その先はもう鳥取県だ。因美南線と北線というのがあったのだろうか。

「矢筈城跡」という看板がある。


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転車台の後ろの険しい山道を登ったところに城跡があるらしい。


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美作河井駅付近に、もう一つ見所がある。
津山側から来ると、短いトンネルを出て直ぐに高い鉄橋に出て展望がひらける。松ぼうき鉄橋である。
「ほうき」は箒ではなくて山の下に川を書く。


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道路脇に線路に上る階段があった。
待つこと暫し。美作河井駅を発車する音が微かに聞こえ、やがてレールバスがやって来た。


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1枚目と下から3枚目は[NEX5+Sonnar T* 90mm F2.8G]。それ以外は[α550+SAL1635ZA]