お別れに

2013年03月30日 13:42

かみさんの伯母さんが亡くなった。

かみさんは、初七日まで一週間の予定で出かけたが、
息子も2泊3日で行った。
横浜に住んでながら、鎌倉にさへ行った事の無い出不精な奴なのに。


彼自身からすれば大伯母であり、わざわざ横浜から四国まで行く必要があったとは思えない。

大きな農家で、かみさんの従兄弟の子供達と夏休みにはよく遊んでいたようだ。
また、かみさんの弟一家も近くに住んでおり、従兄弟達も集まってきている事だろう。

彼らや、昔の楽しかった想い出、景色に無言の別れを告げに行った。
そう考えるのが、最も容易だろう。



30数歳で閉じなければならない人生。

代わってやれるのなら本当に、本当に代わってやりたい。


重粒子線

2013年03月28日 12:18

先週の確定診断が来た。

現在、右肺にある腫瘍が経過観察になるのは、織り込み済みだった。
問題は、そこが陰性であるとして次に真性のものが出てきた時に対応して貰えるかどうかだった。
粘ってみたが個数と場所が問題だという。
複数個出てきたら、残った肺に永久的なダメージを与えるより、「効かない」薬を試せという。
1個の場合も、現在のように端っこにあるのは良いが、気管支に近いとダメだという。

片肺で外科的療法ができないので、放射線でも最もダメージの少ない重粒子線を選んでいるのに・・・。

肺がんなら手術を拒否されるⅣ期でも、横浜市では肉腫には標準治療が無いので片肺を全摘出した。
命のリスク選択を患者がしても良いのでは無いか。
日本で3台、世界で5台しか稼働していない先進医療なのだからもう少し頑張って貰いたい。
こんな事だから、ここの対応症例の75%が前立腺癌になっている。

胡蝶蘭 (4)

2013年03月22日 10:20

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最後の蕾が開花して、6つ咲きそろった。


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けれど、葉は最後の1葉が萎れ始め、幹?も枝分かれした先は枯れている。
この葉も撮影直後に、触るとボロリと取れてしまった。
花を咲かせる為に精根尽き果てたという感がある。

果たして、まだこの先も生き続けられるのだろうか。





病人から、逆に元気を貰っている

2013年03月19日 13:28

昨日、前橋の群馬大学付属病院へ行った。


春の嵐で、上越新幹線が車両故障やホームでの事故と相まってダイヤが狂った。
ネットで指定席券を予約購入した列車が何時までも表示されないで、既に発射したはずの列車が何時までも残っている。
慌ててホームに上がり、止まっている列車に乗ったら高崎に停車しない列車だった。
別のホームへ行くと、発車したはずの臨時に長蛇の列が出来ている。それでもなんとか席があった。


息子は、先に来ていて待合室に座っていた。

彼はいつもどおり平静で、
帰りのタクシーや新幹線ではカミさんとずっとおしゃべりしていた。
私も、時々参加した。
傍目には小旅行を楽しんでいる家族に見えたかもしれない。


家に居ると鬱なのに、診察日に彼と合流した日は逆に落ち着ける。
何時も冷静で、カミさんも周りにイライラをぶつけたり、不安を訴えたりする事は全く無いと言っている。
我々が逆に、病人から元気を貰っている。

元々我慢するタイプであったが、何故落ち着いていられるのか、親にも分からない。



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「夜明けの街で」と黄金町

2013年03月13日 12:55

横浜を舞台にした東野圭吾原作のミステリー映画だというので、観た。
主演は大河ドラマ「江」で秀吉を演じた岸谷五朗だが、俺たちの旅の中村雅俊と田中健のコンビが脇役で出ている。

不倫をメイン描いた先品で、ミステリー映画としては期待外れだった。

タイトルクレジットの最後に「黄金町のみなさん」と出ていた。

どごで黄金町が出ていたのか。
大岡川だと思われる川に架かる歩行者専用の橋が度々出てくるが、
あれはホテルマイステイの真下の、黄金町駅へ向か橋では無かったか。
グーグルマップで画像を見たが違った。

黄金町は関西で言うと新世界のような場末の繁華街だったらしい。
昔は売春やヤクが横行していたようだ。
黒澤明の「天国と地獄」の下町は黄金町が使われている。
現在、病院へ向かう通りにはそんな痕跡は全くない。

なおホテルマイステイ横浜は、2006年みなとみらいにニューオータニイン横浜がオープンするまでは
ニューオータニイン横浜として経営されていた。
現在はウィーリーマンション東京が経営し、4連泊以上なら¥4200/dayで泊まれる、
安くて利便性のいいホテルになっている。





胡蝶蘭 (3)

2013年03月11日 12:08

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左下の4番目の花が開いた。

後から咲く花も、先の花と同じ大きさになる。
花屋が間引きしているのか思ったが、そうではないようだ。

ただ、葉がここへ来て萎れてきた。花に養分を回して自分は枯れてしまうのだろうか。

バッテリーを替えるより安い充電器 (2)

2013年03月08日 12:04

フル充電してから一カ月経った。
セルモーターは回るが、バッテリーの電圧は12Vだった。
CV-800を取り出して、フル充電しようとしたら、充電が始まらない。

バッテリーチェッカー機能で「要充電」のLEDは点くが、それ以上に進まない。
電源ランプ以外はすべて消えてしまい、ファンも回らない。
プラグの電圧は12Vと電池と同じだから、充電するはずがない。
出力ICの石がトンダのだろうか。

早速メーカー(セルスター)に電話した。
怪しい中国製ではなかったから、着払いでカスタマーセンターに送り、一週間後に返ってきた。

故障の原因は「DCコードの半田はずれ」
イモ半田とは、なんという初歩的ミス。
made in Japanも怪しくなってきたのか。
それともこれは、一部の、海外生産品だったのか。





平滑筋肉腫 「5年生存率7%」のウソ

2013年03月06日 10:16

「平滑筋肉腫 5年生存率7%」
という「データ」をよく見かけるが、根拠が見つからない。

国立がんセンター中央病院のHPに33.6%というデータがあるが、
1980-2003と古い上に、データ数も32人と非常に少ない。スデージや年齢構成も不明。


かって元ミス日本でダンサーの吉野ゆりえという平滑筋肉腫の患者が、テレビ出演した時に流された情報が、
あちこちのブロクに書かれ、数字か一人歩きしていると思われる。

何を根拠に7%という数字を出したのか。
テレビ局は視聴率を0.1%上げる為に何でもする。
小さな可能性の中を奇跡的に生き延びているという、扇情的効果を狙ったのは明らかだ。



癌で死ぬのもの悪くない

2013年03月03日 10:16

昨年の10/26に緊急呼び出しがあって以来、4ヶ月間に横浜市立大学付属市民総合医療センターへ延べ20日間くらい来ている。
2階の待合室や吹き抜けになっている1階ロビーを眺めて感じるのは、年寄りの多い事。
入院しても、4人部屋の他の3人は皆私より年上だった。
私の祖父母の頃なら、開業医が往診に来て「ご臨終です」と告げられていたような人も多いだろう。



老人医療費の増大を論ずるつもりは無い。
私が思うのは、彼らは(私も含めて)、何の目的、理由、願望で生き続けようとするのかだ。

私にだって、人並みに趣味もあれば、行ってみたいところもあるし、してみたいた事もある。
コロンビア大氷原はスキー場のアイスバーンと変わり無かった。チリのペリト・モレノ氷河が海に崩落するのを見てみたい。
ナイヤガラは俗化され過ぎて面白くなかった。イグアス滝も見たみたい。
航空免許を取って自分で自由に大空を飛んでみたい。できればP51ムスタングに乗ってみたい。

しかし、「どうしてもこれだけはして置かねば、死んでも死にきれない」というものは何も無い。
大志を抱かず、実現可能な小さな目標しか持ってこなかった所為だろうか。


何故生きるのか。
カミさんは「生きてないと、しょうが無いから生きている」と言う。私もそれ以上のものを見いだせていない。



私の小学校以来の友人が、60歳で肺がんで亡くなった。
既に末期癌で治療は行わずホスピスへ入った。
あの時は、これから余生を楽しめるのに、働くだけ働いて死んだのかと思った。
今は北海道の大空の下で、凝集した人生を送ったのだと思うようになった。
位牌の横に、孫を抱いて笑っている彼の写真が飾ってあったのを思い出す。


医者の友人は、人は死ぬ時は誰でも苦しみ藻掻いて死ぬという。
嘗てはその痛みは放置されたが、今はがんならポスビスで麻薬を打ってもらえる。
脳卒中で変に一命をとりとめ、半身不随で生き続けさせられるのは最悪、絶対に嫌だ。



更にカミさんは「孤独死もいいものだ」と宣う。私はまだそこまで達観出来ていない。
出来れば先に逝きたいが、軟弱で、医者にはかからないが直ぐに寝込む私と、気合いで直すカミさん、
さてどちらが先にゴールするか。

2人とも特定健康診断には行かない。
ピンピンコロリというが、要は手遅れを願っている。
団塊の世代は文字通り、揺りかごから墓場まで競争なのだ。