「砂漠の魔王」のオリジナルを手に取る

2009年11月06日 17:45

国際児童文学館に行ったのは、山男ダンさん に続いて「砂漠の魔王」を「発見」したから。


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砂漠や砂漠の魔王では引っかからないが、作者の福島鉄次で懸かった。
昭和20年代に冒険王に連載されていて秋田書店から単行本として発行された全9巻のシリーズは、今では100万円を超える値段で取引されている。

子供用月刊誌としては「少年」と「少年画報」の対象年齢が高かった。「漫画王」「冒険王」が続き、「ぼくら」「少年ブック」「少年クラブ」が最も低かった。といっても「少年」の2強連載が鉄腕アトムと鉄人28号だったから、せいぜい中学生までだった。その他に野球少年というのもあって、寺田ヒロオの背番号ゼロが人気だった。
家で買って貰えたのは「少年クラブ」だけだった。他の雑誌は友達やその兄弟が持っているのを、遊びに行っては読破していた。一緒に遊んでいても、いつのまにか1人で本を読みふけり、暗くなって「もう家へお帰り」と言われるまで粘っていた。御陰で大人になってからは漫画を読みたいとは思わなくなった。子供の頃に充分読んでしまったので自然と漫画離れしたようだ。

「砂漠の魔王」は連載や単行本化の時期が早かったので、当時小学校の1、2年だった私は余りお目にかかれなかった。それでもカラーの絵と、吹き出しではない文章が組み合わさった画面は新鮮だった。次々に登場するSF的な科学兵器が強く印象に残っている。



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科学の進んだ某国の怪人軍団 VS アラジンの魔法のランプよろしく香炉で香木を焚くと現れる青竜刀のような刀を持ってた巨人の対決という奇妙なお話だ。

ただしこの巻に現れる魔王は怪人軍団の造ったニセ魔王だ。こんな巨大なロボットさえ造ってしまう科学力だった。魔王を操る主人公達の活躍よりも敵方の兵器が面白かった。


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潜水戦車。小型だが水陸両用より更に進んだ潜れる戦車。装備は弱く通常の戦車に砲撃されるとやられてしまう。万能でないのがかえってリアルに感じる。


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このジェット機のような飛行機も凄いやつで、


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水上を動け、飛行艇のように水面から離陸する。


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洗脳装置もある。眠くなり一晩で捕虜が味方となるというから催眠術も混じっているのか?



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砂漠や砂漠の魔王では引っかからなかったのは、タイトルが「長編絵物語 砂漠の魔王」になっていた為のようだ。著者で引くのがよさそうなので「うしおそうじ」でやってみたら、雑誌の付録が沢山引っかかってきた。

少年に連載されていた「どんぐり天狗」。
うしおそうじは途中から怪獣映画の製作に嵌ってしまって、漫画家として活躍した期間は短かった。それでもこの付録の奥付によると4年あるいはそれ以上に渡って連載されたから、主力作品だっただろう。体制を揺るがす大事件が次々に起こる。なかなか読み応えのあるストリーだ。
大村混主演で人気を博したテレビドラマ「とんま天狗」は、「どんぐり天狗」を下敷きにしたパロディではなかったか。


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どんぐり天狗の歌。漫画のテーマソングは貴重品? 


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うしおそうじの別シリーズ「朱房の小天狗」。
こちらはオリジナルではなくて復刻本で全4巻揃っている。
鉄人28号の復刻文庫本と違って原画から刷り直しているようで、絵や文字が整っている。
これはどの雑誌に連載されていたのか覚えていない。少年以外の雑誌だっただろう。
読者と同年代の子供が活躍するというのは当時の漫画に共通したパターンだ。
記憶にある絵が無かったので、この4巻が総てではないと思う。



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