大人の休日倶楽部パスで大旅行 第3日その1 峠駅

2009年11月26日 13:06

2009/11/11
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天気予報通り朝から雨。地面に落ちてハネが上がっているから、相当な本降りになっている。

予定では、峠駅で下車して次の列車で米沢へ行く事になっていた。しかし、昨日福島駅から伸びている単線の高架線を見て気が変わった。山形新幹線が奥羽本線へ入る進入線が、空中に浮かんでいるのを見て、あれは乗らなければと思った。総ての線路の上を走る気持ちは更々ない。基本的には時刻表の路線図に記載されている線だけを対象としている。しかし、効率や結果を求められる「実務」ではない。趣味だから、気になれば幾らでも特例を作って乗る。

昨夜、時刻表を検討して、峠駅で途中下車するのではなく、米沢まで引き返してから新幹線に乗れば、米沢から赤湯へ向かう列車を変更せずに済むことが判った。米沢での滞在時間が少し減るから、米沢神社まで片道はタクシーを使わねばならないが、この雨ではかえって好都合である。「大人の休日倶楽部パス」は新幹線乗り放題なのでスケジュール変更も簡単に出来る。

奥羽本線は福島から秋田周りで青森に至る、東北本線のバイパスだが、1本の列車で走り通すことはできない。東北新幹線から乗り換え無しで山形新幹線に入れるように、福島-新庄間が狭軌から標準軌に変更されている。その際赤岩、板谷、峠、大沢と4駅連続になっていたスイッチバックも解消された。元々特急はスイッチパック駅を通過するのだから、そのままにしておけば良いのにと思うが、効率を求められれば致し方ない。代表格であった峠駅だけは下車して見ておく事にした。


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奥羽「本線」の列車なのに、福島駅での停車位置はホームの先で、支線や3セク線のように扱いだった。
今年の東北地方は、どこへ行っても天地人の旗が翻っていた。ましてや「本場」米沢を通る奥羽本線とあって、通常の列車もこんな絵で飾られている。



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赤岩駅付近。深山幽谷の趣があるが、生憎の雨で視界が悪い。

次の板谷駅は拓けていた。


そして、いよいよ峠駅



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トンネルが終わっても長いスノーシェッドが続くので、暗がりの中に停車する。
NHKの「列島縦断鉄道乗りつくしの旅」 で、この駅に着いた関口知宏は開口一番「なんじゃこりゃ」と叫んだ。テレビの画面ではそれ程のインバクトは感じられなかったが、実際に降りてみると確かに「なんじゃこりゃ」である。
複線の為の2本のトンネルの他に、もう1本トンネルがある。レールが外されている。長編成の列車の為の待避線のようだ。



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反対側の米沢方面は、スノーシェッドが二股に分かれている。左端のレールが撤去されているのが、ステッチバック線だ。



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スノーシェッドの幅が広いのはスイッチバック線も複線だったからだろうか。
一部レールが放置されているが、路盤はコンクリート舗装されている。



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格納庫のような巨大なスノーシェッドが延々と続いている。
雪下ろしだけでも膨大な費用が発生する。朽ちるのを待って取り壊される運命なのだろう。



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人っ子1人いない「駅前広場」で、紅葉が雨に煙って出迎えてくれた。
ここも秘境駅である。周囲には3軒しか家が無く、他の集落へは山を越えないと行けない。



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その内の一軒が「峠の力餅」の本店である。
入ってみたいが、お茶以外は腹に入りそうにない。


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スイッチバック線跡を巨大な岩山が塞いでいる。
「峠の力餅」主人作の石庭のようだ。



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岩山に登って「駅前」の全貌を見渡す。


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スイッチバック線は先へ続いて、スノーシェッドや旧駅のプラットホームが見える。



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けれども道が川のようになってしまって、スニーカーではとても行けそうにない。



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普通列車も直通線を通って通り過ぎてしまう。


駅に戻って帰りの列車を待っていると人が入ってきた。
他にも乗客がいるのかと思ったら、力餅売りのオバサンだった。
新幹線の中でも販売している、それは米沢支店で作られたモノで、この峠の茶屋のとは味が違うらしい。
「おはようございます」と声をかけられた。
わかっています。餅を買いたいのだが、生憎昨夜は福島駅ビルの回転寿司をタラフク食って、今朝は全く食欲がない。雨の中を上杉神社へ行く予定もあるから、荷物は増やしたくない。
気がつかぬふりをして「おはようございます」と返事した。

列車がやってきてドアが開く。
「ちからぁーもち」と売り声をあげるが、乗っているは地元の人達ばかり。買い手はいなかった。



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福島駅に戻ると、切り離しを終えた新幹線が待っている。
この進入線の為にスケジュールを変更したのだが、あっけなく地上の在来線に入った。

峠駅を通過。長大なスノーシェッドも文字通りあっと言う間に通過してしまった。途中下車しないとその在にすら気がつかない。
最後の大沢駅のスノーシェッドは長かった。トンネルで無いことは線路際に明かりが漏れている事で判る。どれ程巨大なスノーシェッドなのだろう。


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