大人の休日倶楽部パスで大旅行 第4日その3 由利高原鉄道

2009年12月05日 16:54

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羽後本荘で下車。時間があるので一旦改札を出て由利高原鉄道の切符を買う。

「跨線橋を渡って改札口を出、窓口で矢島までの切符を買おうとすると、
『矢島方面の乗車券は由利高原鉄道の売り場でお求め下さい』と書いてある。
見回すと、反対側の片隅に小さく囲った窓口があり、そこが由利高原鉄道の切符売り場であった。矢島までの運賃は520円。国鉄ならば380円の距離だから、かなり割高である。
切符を手に改札を通ろうとすると、国鉄の駅員が私を推し止め、
『あちらの改札口へ』
と言う。由利高原鉄道の改札は別になっているのだ。」
(「車窓はテレビより面白い」より)

と宮脇さんが改札でウロウロさせられる。今でも由利高原鉄道の切符売り場は別になっている。
けれど改札口に人は立っておらず、売り場で入鋏までする。より人員削減が進んでいて、ウロウロさせれらる事はなかった。今はJRも入る客の切符は殆ど見ず、出る客に集中している。




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硬券の往復切符で、スタンプではなくちゃんとハサミが入っている。



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「三分ほど羽越本線と並行して走り、ようやく左へカーブして別れると、薬師堂という無人駅に停車する。古びた木造の駅舎は閉ざされ、廃駅のようだ。わずかに駅名標だけが新しい。
左から子吉川の流れが近づいてきた。平凡な山なみを背景とした耕地が川に沿って帯のようにつづいている。
子吉、鮎川、黒沢と無人駅に停車する。いずれも薬師堂と同様に国鉄時代のままで、新しいのは駅名標だけである。待合所を新設し、駅のイメージを明るくした第三セクター鉄道が多いのだが、由利高原鉄道は駅名標のほかは旧態のままにしている。」
(同上)

待合所が新設され「駅のイメージを明るく」している。



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子安駅付近から、正面に鳥海山が見えてくる。羽越本線からは見られない円錐形の姿をしており、出羽富士の名に相応しい。
審美眼の基準は各人異なるが、とても「平凡な山なみ」とは思えない。



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線路はその後も左へカーブし続け、鳥海山が右車窓に移ってくる。

「秋田県由利郡を走る鉄道なので、社名に由利を冠したのはわかるが、「高原鉄道」とし、いささか実態にそぐわない。川沿いの狭い平野を走る線なのだ。そして、一本しか路線がないのに、「鳥海山ろく線」とを付したのも妙だ」

高原ではないけれど、矢島に向かって徐々に高度が上がってくる。遠巻きではあるが鳥海山の山麓を走り、常に山の姿を見られる路線なのだから、鳥海山ろく線の方は良いのではないか。

宮脇さんも「しかし、「高原」のイメージと「鳥海山」の知名度を利用して、なんとしても客を引きつけようとの姿勢には必死なものがあるのだろう」とフォローしている。



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「駅舎は国鉄時代と同じだが」
駅舎は新しく建て替えられている。郵便局や観光センターもこの中に入って、コミュニティセンターになっている。

矢島は「小さな城下町で、石高は1万石」
大名として最低ラインだが、讃岐国17万6千石の生駒氏が、お家騒動を咎められてここへ減封させられた。20分の1近い厳しい減封だ。名が残っただけでも有り難いと思えという事なのだろう。



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国鉄時代の駅舎は取り壊されずに、隣に残っている。
元は羽後矢島だったから、第三セクターになって駅名だけは書き換えてある。



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ホームへ回ってみると物置のようになっていた。


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「新駅」のプラットホームより少し低い。蒸気機関車時代のままで嵩上げされていない。

「上下を淡いクリームとグレイに塗り分け、太い赤帯を巻いている。三色も使うのなら、もうちょっと洒落たデザインにできなかったものかと思うが、国鉄矢島線時代の古ぼけた車両とは、比較にならぬ斬新さだ」
褒めているのか、貶しているのか判らないような文章だが、少なくとも黄色と青のツートンになった新しいデザインよりはずっと良い。

乗ってきた2両編成の列車で折り返す。既に下校時間が過ぎているのか、乗客は少ない。あの人とあの人と目星を付けていた志を同じくする、「まともでない」客も乗ってきた。
羽後本荘から酒田へ引き返し、やっと5月のリベンジを果たした。




アルファーワン酒田に投宿   素泊まり4500円

ここも富山同様、本当の駅前にある。立地が良いせいで設備の更新は遅いようだ。駅と市街地が離れているので、汽車旅行では他に選択肢が無い。


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