関東東征の旅 第7日 その2 旧新橋停車場 野方給水塔

2010年04月21日 19:12

昨日から横浜・東京という都心部に行動エリアが移って思い知らされた事がある。一昨年から全線完乗を初めて、iPod等の携帯プレイーには何度もお目に掛かっているが、音が漏れてくるような事は無かった。最近のイヤフォンは音漏れが無いように改良されたのかなと思っていた。ところが都心部へはいるにつれて、シャリシャリと不愉快な音があちこちから聞こえるようになった。イヤフォンの問題ではなくて音量の問題だった。地方の人たちは周り人達の事を考えて音量を調整していたのだった。全く都会人の鈍感さには辟易する。

さて、午前中に長距離区間の乗り潰しを済ませて、これからは山手線を回りながら乗り残した区間を片付けると共に、行きたいと思っていた場所に寄り道する。最初はもっと沢山寄り道する事を考えていたけれど、「徒歩」でないと行けない場所が多くて、絞らざるを得ない。交通網が四達しているが、乗り換えとなると階段が多い上に無闇に長い通路を歩かされる。都市というものは便利なようでいても、想定されたルートから外れた場所に行くには不便に出来ている。東京に限らず、いずこも同じだ。


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新橋で途中下車して向かった先は「鉄道歴史展示室」。旧新橋停車場が元の場所で復元されている。汐留シティセンタービルやパナソニック本社に囲まれて、中庭のような所にひっそりと佇んでいる。このホームが「汽笛一声新橋を」と横浜行きの列車が発車して行った鉄道発祥の地なのだ。


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復元駅舎は鉄道博物館になっているが、何と春休みの期間中ずっと休館になっている。子供向けではありませんよという事か。にしてもなあ。ここのスタッフも鈍感な人達のようだ。


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もう一度新橋駅の地下に潜って西大井まで行って、新宿湘南ラインで通らなかった横須賀線の未乗区間に乗り、品川に引き返す。綺麗になったのは新幹線ホーム周辺だけで、在来線のエリアは昔のままだった。東京は日に日に変わるが、ビルの谷間でここだけ時が止まっている。良いのか悪いのか。


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目黒で都営三田線に乗換えて白金で所用を済ませ、新宿から大江戸線で落合南長崎駅に向かう。野方給水塔へのルートは色々検討したが、時間の読めないバスを除外すると、ここから歩くのが最も近そうだった。

東京は起伏が多い。新青梅街道も緩い登り坂になっていて、思ったより時間がかかる。道のりの半分も進むと給水塔の頭が見えて来た。幼稚園の横を入っていくと、給水塔の周りが公園になっている。けれど近すぎて頭頂部が隠れてしまう。この写真は水道局官舎の供用階段から撮った。取り壊される予定なのか、表札は殆ど剥がされていた。



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子供の頃、乱歩の「怪人二十面相」シリーズを読んでいると、寂しい場所に立つこんな塔がよく登場した。秘密のアジトだったり、塔のテッペンから気球で逃れたりする。塔頂部に続く梯子を見ていると、そんな事を思い出す。ひょっとすると乱歩もこの塔を見て書いたかも知れないなどと考える。
給水塔は他にも幾つか残っていたらしいが、今はここだけになっている。







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(この項続く)
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