HMV夏のポイント10倍セール第2陣~「クラシックは死なない」シリーズ

2010年08月17日 17:01

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[BEARTON CDB010]
「ショパン ピアノ・ソナタ第2番、第3番(ナショナル・エディション8) パレチニ 」

第2作「それでもクラシックは死なない」: ポーランド人が弾くショパンは、われわれが普段耳にする演奏とちょっと違ったりする。なんとなくたどだとしく、無骨で、ぶっきらぼう。男性的で、無口な人が無理矢理口を開いたかのような不器用さがある。巷でよく聴かれる女性的・サロン的で優美な演奏とは何か違うのである。(中略)
さてそのバレチニの演奏が誰もが一聴してわかるほど、個性的。頑固で不器用で(間違ってもへたではない。それどころかむちゃくちやうまい)、人にすりよらない。なのにその違和感が次第に深い説得力をもって響くようになる。もっとこの人の演奏を聴いてみたい、と思わせてくれる。


「本」で紹介しているのは、室内楽伴奏のショパンのピアノ協奏曲だが、このバージョンはクラシックCD異稿・編曲のよろこびで、既に白神典子のを持っている。なのでショパンのピアノ・ソナタにした。
不器用どころか、スッと滑らかに音楽が入ってくる。「もっとこの人の演奏を聴いてみた」くて、もう一枚買った。


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[BEARTON CDB001]
「ショパン バラード集、幻想曲(ナショナル・エディション1) パレチニ 」

こちらも大いに満足した。
ショパン・ナショナル・エディションというのは、
『ポーランドが国を挙げて取り組む「ショパン・ナショナル・エディション」は、ショパンの自筆譜を丹念に校訂し、旧ナショナル・エディション(パデレフスキ版)の問題点を洗い直し、さらに新たな資料にもあたるなどして、最も信頼の置ける状態にしたうえでショパンの全作品を出版するという事業です。
 実際の作業は、ショパン生誕150年の年である1960年に、ヤン・エキエル教授をキーパーソンとして開始され、半世紀近くをかけて進められたもので、2005年のショパン・コンクールからは公式推奨楽譜に認定されてもいます。
』(HMV)
「国を挙げて」いるので、いろんなピアニストが参加している。パレチニのソロはこの2枚だけのようだった。


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[カメラータ CMCD15040]
「ショパン:夜想曲全集,舟歌&子守歌/フェルツマン」

第1作「クラシックは死なない」:「ソビエト最後のヴィルトオーゾピアニスト」
  その音色の瑞々しいこと。潤いに満ち、エレガントでぜいたくな響き。そして、ノクターンの、ややもすると少女趣味的な装飾音符のひとひらひとひらにまで、フェルツマンのこまやなな神経はいきわたる。


ショパンの夜想曲全集は、マリア・ジョアン・ピリス以来かと思って買ったが、よく見るとアシュケナージのショパン全曲集やサンソン・フランソソワの全集の中にも入っていた。それでも一聴して納得した。「細やかさ」は女性の資質かも知れないが、フェルツマンはそれを緻密に計算しつくして演出する。静かで細やかなノクターンだが決して女性的ではない。音がきれいし、録音も良い。
アタリ

ブレイクして今では国内盤が出ているが、当時は『第2弾として「バッハ/パルティータ」が予告されているが、1年半経っても入荷していない。また消えてしまうのか、フェルツマン』とか細い存在だった。その上1枚だけ持っていたフェルツマンがラフマニノフのピアノ協奏曲第3番で、ガンガン弾きまくるタイプだった。こいつのノクターンなんか聴きたくないとバスしたが、フェルツマンは変貌して復活した。


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[HM HMC901883]
「ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ・ソロ版)他 ブラレイ(p)」

第2作「それでもクラシックは死なない」: フランス生まれなのだが、もはや誰も彼をフランス限定のピアニストとして考えていない。スケールがでかいのである。しかしそれを正面切ってアピールするような無粋なことはしない。すべてがしゃれている。そしてそれが決まっている。

「本」にあるベートーヴェンのピアノソナタは既に廃盤。「ラヴェル・ドビュッシー作品集」というぴったしカンカンなアルバムがある。しかし他のレパートリーを見ると、どうもブラレイがやりたくて録音したのではなく、日本のメーカーからのリクエストのように思われた。それで敢えて異色のこのCDを選んだのだが、正解だった。いつもは煩く聞こえるこの曲が、ちょっとだけ表情を付けているものの、クラシック古典曲の仲間入りした。一緒に入っている「パリのアメリカ人」も同様だった。パレチニ同様他のCDも注文しようと思ったが、別途入手できることが判って、まずそれらを聴くことにした。(結果はまた何れアップ)



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[DENON COCQ84526]
「モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番、ディヴェルティメント、アダージョとフーガ ヴァルガ&ヴァルガ室内管 」

「クラシックは死なない」以来ずっとヴァルガの「チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲」を探し続けてきたが、未だに入手出来ないで。久しぶりにHMVで検束してみると、このモーツァルトが国内盤の廉価盤シリーズで出ていた。想像通りの端正なモーツァルトだった。意外に新しい1976年の録音のようで、音も合格。チャイコフスキーがどんな演奏なのか益々楽しみになってきた。


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[Piano21 P21020A]
「カツァリス ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番他」

第3作「やっぱりクラシックは死なない」:いや、もちろんカツァリスなんだから、すごい超絶技巧バリバリの演奏と思いますよね、誰でも・・・。でもこれがそのはるか上をいく超本格派演奏、そしてかつ、ヴィルトゥオーゾ・マニアも熱狂し沈黙させる大サーカス演奏。

技巧を褒めているのか、音楽を褒めているのか、はたまたその両方といっているのか、よく判らない文章だ。
出来の方も、ラフマニノフは良いけれど、チャイコフスキーはハズレ。この後の文章もよく読むとチャイコフスキーの協奏曲だけは避けている。それに録音がイマイチ。特にチャイコフスキーはプライベート録音並み。1970年代の録音なのに。

凄いと思うのは「熊蜂の飛行」だけ。ラフマニノフは音楽的に評価できるのだといわれれば、敢えて反対はしないが。



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[Melodiya  MELCD1001063]
「セレブリャコフ リスト:ピアノ協奏曲第1番 死の舞踏 バルトーク 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 コンドラシン&モスクワ・フィル」

第3作「やっぱりクラシックは死なない」:セレブリャコフは1906年生まれ、レニングラード音楽院の院長にのぼりつめた人である。老獪、熟練、孤高・・・そうしたよくある老人への賛美の言葉を受け付けないおそるべき70才。この情熱・劇性はなんともはや・・・。(中略)ベートーヴェンの「熱情」(中略)ラストの1分は防空壕で聴いて欲しい。ショパンの第2ソナタ。これはスタジオ録音ということだが、もしライヴだったとしたらホールにいる人間はまるで爆撃・銃撃に晒されているようなもの。

残念ながらソロのCDは手に入らなかったが、「本」に取り上げられているもう一枚の協奏曲ものを入手した。『熱情やショパンほどムチャはやっていない』というものの、相当な爆演である。コンドラシンが振った1960年代のメロディアだから、音は粗い。それでも、そんじょそこらの新録音なぞ蹴散らかしてしまう。凄い。

更に凄いというソロのほうも聴いてみたいものだ。

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