マイケル・バー=ゾウハー「ベルリン・コンスピラシー」

2011年02月08日 15:36

berlinconspis.jpg
本当に久しぶりにバー=ゾウハーの新作を読んだ。
「エニグマ奇襲指令」や「パンドラ抹殺文書」は、いまだに版を重ねているらしい。

話はユダヤ人の実業家が、戦後ナチの将校を殺した件で逮捕されるというシーンから始まる。60年以上前の事件だが、欧米では殺人罪に時効が適用されない。本人もその事を心得ていて、ドイツには足を踏み入れずロンドンに滞在していた。しかるに朝、ドアをノックされて目を覚ますとベルリンに居た。

ユダヤ人作家らしく、ドイツの現首相がネオナチと手を結んでいるという架空の設定になっている。アメリカはイラン攻撃にドイツの基地を使いたいのだが、拒否されている。

こうなればどんな展開になるか、自ずと読めてくる。それでも最後まで一気に読んでしまった。バー=ゾウハーいまだ衰えずという処だ。

タイトルの「ベルリン・コンスピラシー」は原題の直訳かと思ったら、原題は「CHARGED WITH MURDER」だった。なんだかミステリー(狭義の)を思わせるタイトルなので差し替えたものと思われる。日本語にするなら、コンスピラシーなんてポピュラーでない単語を使わず、もう少し気の利いたタイトルは付けられなかったものか。


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