ミニワッター7119シングル~夏用真空管アンプ 評価編

2011年03月25日 15:49

(製作編より)

以前、富嶽で5687パラppを鳴らした事がある。あっさりした音という印象が残っているが、それと似たような暴れの少ない優等生的な音で鳴っている。3極電圧増幅管は概ね似たような音になるのかも知れない。低域はもう少し絞りたいが、これ以上NFは上げられない。


gulda-montpelliers.jpg
[グルダ / モンペリエ・リサイタル Accord]

5687に差し替えて見る。7119よりも締まった音になるが軽い。意外だった。
7119に戻してみる。5687に比べるとピアノの低域が膨らみ、音がもったりしている。


chopin-violins.jpg
[ショパンピアノ作品集(ヴァイオリンとピアノのための編曲) Mdg]

弦ではどうか。
7119だと伸びやかな音を楽しめるが、5687だと硬すぎる。
普通はこうなる。弦、ピアノ両方ともいける1619が希少種だった。

kempf-schuberts.jpg
[ケンプ・シューベルトビアノソナタ全集 DG]

少し古いステレオ録音で、帯域は狭めだが素朴でコロコロした音で、パックハウスと人気を二分していた理由がよく分かる。同じシューベルトでも豪快なリヒテルとは全然違う。
このピアノの音をキチンと再生したのは7119の方だった。

もう一度5687で聴き直してみると、5687でも「もったり感」はある。するとこれはOPTの音なのだろうか。弦ではこれがあるから聴き易くなっているのだけれど。


球が決まったら、自分向きのリファインを考えてみる。
ちょっと線が細いのはしょうがないにしても、もう少しソースの違いが聴きわけられるようにならないか。例えば、ジャズピアノは録音も含めたトータルプロデュースだから、クラシックよりプレイヤーによる音の差が大きいのだが、今はケニードリューが大西順子と同じゴツイ音で鳴っている。


C3の信号バイパスコンデンサーにパスコンをパラってみる。
「もったり感」がスプラーグや東一のVitaminQ(0.47μ/600V)で変わるか。

コンデンサーを付けたり外したりして聴き比べる。
こういう時裏蓋のない小型シャーシは楽だ。
滑らかさが幾分増すが、「気のせい」レベルで声を大にして言うような違いでは無い。
やはり真空管メインでは、パーツの音質への影響は小さいのか。


カソードを定電流化してみる。
昔、差動アンプをやっていた時に、シングルでもカソードを定電流化して音質が改善された事がある。 
カソード抵抗が充分大きいので、既にその効果の一部は「食っている」事になるけれども。

microwatt2.jpg
バラックで急遽組んで、3.3kΩのカソード抵抗と入れ替えてみると、「もったり感」が無くなり音が繊細になった。
こうでなくっちゃ真空管アンプを使う値打ちがない。
矢張り手間を惜しんではいけない。




定電流回路が温度的に安定するまで、音質が変化するという問題はあるけれど、暫くはこのままで聴いてみようと思う。
夏用アンプなのだから、更なるチューニングはそれまでに施せばいい。



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