ミケランジェリのラヴェル-ピアノ協奏曲~こんなに美しい音楽は聴いたことがない

2011年10月28日 15:01

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ミケランジェリの弾くラヴェルのピアノ協奏曲は、先日発売されたN響85周年記念シリーズ
の5つのアルバムの内の一つで、1965年、45歳の時の初来日時にN響とやった録音が初CD化されたもの。

ラヴェルのピアノ協奏曲はノダメカンタービレで、ノダメが千秋と最初に共演を望んだ、冒頭に鞭がパーンと鳴ってピアノが軽快に弾き出す曲としてすっかり有名になった。
(あのピアノはランランだと思うが、あそこまで鞭の音を際だたせた演奏はチョットない。)

アダージョの第2楽章になって、静謐なオケをバック中に異常な美しさでピアノが鳴り出した。
本を読みながら寝ころんで聴いていたのだが、本を棄ててスピーカーの前に座り直した。
低い音量なのに輪郭のハッキリとした音で、まさにミケランジェリなのだが、後年のエキセントリックさは無い。何度聴も直したが、ただもう美しいとしか言いようが無い。月並みで陳腐だが、ほかに言葉を思いつかない。

サンソン・フランソワやアルゲリッチ、グリモーからミケランジェリの他の録音も聴き直したがが、これほど切羽詰まった美しい表現をした演奏はなかった。

実演で聴いたらさぞ・・と思いつつ帯を読むと、「当演奏を聴いた日本の評論家と聴衆で、ショックを受けなかった人はいなかった」とある。さもありなん。

このアルバムには、他にミケランジェリのリストや、もう一枚には若きグルダのベートーヴェン-ピアノ協奏曲第1番と第4番が入っている。良い演奏なのだが、このラヴェルと比較するには分が悪すぎる。



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