聴くと元気が出るCD~スパニッシュ・スペキュタクラー/スタンリー・ブラック

2011年12月26日 14:00

2011年は、3.11の震災と原発事故に始まり、史上最高の円高、欧州金融危機、世界各地では独裁政権が崩壊し、北朝鮮王朝のトップも死んだ。日本国債の発行残が短期を含めると遂に1000兆の大台に乗り、大阪では政令指定都市の解体というとんでもない実験が、無責任な政治トレンドに乗って執行されようとしている。
激動は越年し、止む気配はない。決して明るい未来とは言えない。

そんな中、聴くと元気が出るCDをご紹介しよう。

イギリスのVocalionというレーベルは、過去のLP2枚を1枚のCDにして出している。
マントパーニー、ポール・モーリア、フランク・プールセルといったイーシーニスリングものが多い。

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Spain & All Time Top Tangos
[Vocalion CDLK4231]

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Spain 2 / Top Tangos
[Vocalion CDLK4286]

スタンリー・ブラックとそのオーケストラによるこの2枚は、前半がタンゴ、後半がスペインものになっている。その後半がお勧めだ。ロンドン・フェスティバル・オーケストラと表記されているオケの実態はロンドン交響楽団である。


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LP時代に「スパニッシュ・スペキュタクラー/スタンリー・ブラック」というタイトルの2枚組がキングから発売されていた。(SL179/180)
長岡鉄夫が、特にスピーカーマトリックスによる4チャンネル効果が大きいとして絶賛していた。
録音は1960年代であるが、ロンドンのフェイズ4録音は半世紀経った今も輝きを失わなず、今でも変わらず愛聴している。

HMVのサイトに日本語の曲名リストが無いので、LPジャケットからスキャンした。
SIDE1/SIDE2が[Vocalion CDLK4231]、SIDE3/SIDE4が[Vocalion CDLK4286]の後半の内容になっている。

spain-sb3as-a.jpg

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ヴァレンシア、マラゲーニャ、カルメン幻想曲、闘牛士現る、「カスティーユ勇将」の行進曲という派手で豪快な曲。
ブレリアス、グラナダ、セビリャーナス、エスパーニャ・カーニ(スパニッシュ・ジプシーダンス)、ルンバのフラメンコもの。
それにエストレリータ、ラ・パロマのような静かなソロギター中心の曲が巧みに配されており、何度聴いても楽しく、気分転換させてくれる。

「闘牛士現る」は観客の「オレー」という歓声や指笛まで入り、自分が闘牛場の中に居るような気にな。擬似4chで聴くとはサラウンド効果が抜群だ。
同じくニューマン作曲の「カスティーユ勇将」の行進曲は、ティンパニが強烈にリズムを刻み続け古代の歩兵軍団を思わせる。ブラスが効果的に入り、ボレロのように同じ旋律を繰り返しながらクレッシェンドしていく。やがて曲はクライマックスに向かい、勇壮なマーチの高揚感は頂点に達して終わる。レスピーギの「ローマの松」のアッピア街道に比肩しうる名曲だ。


どちらのCDもLP1枚分のタンゴか「おまけ」についてくる。スタンリー・ブラックはタンゴが嫌いだったと言われている。しかし変にコブシを効かせたをアレンジせず、ストレートでダイナミックナなタンゴも又いいものだつた。

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