送信菅808と826を「NEW BIG ONE」 で聴く 

2012年07月26日 12:31

送信菅には特徴のある姿をした球が数々ある。
その中で、ブログにもHP(ユニバーサル真空管アンプ 「富嶽」とその仲間達)にも載せていなかった球を2つご紹介する。

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808の足はUX4に対応しているが、そこからはフィラメントの電力を供給されるだけで、プレートとグリッドは頭と側面から別々に出ている。トッププレートなので最大プレート電圧は1000Vあるが、プレート損失は50Wとやや小型の送信菅だ。


宍戸先生の「送信菅によるシングルアンプ製作集」では、この球を
プレート電圧350V、電流120mA、グリッド電圧42Vで鳴らしている。

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全体の回路図はHPに載せているが、NEW BIG ONEでは、200V-160V及び10-0Vのタップの切り替えと倍電圧整流の選択・非選択で、プレート電圧を8通りに変えられる。
但し300~350V辺りのプレート電圧は苦手だ。

代替的に
プレート電圧400V、電流110mA、グリッド電圧24Vという条件で鳴らした。

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7.5V/4A=30Wでトリタンが輝くとともに、ミノムシのような形のプレートがピンクに染まる。
普通の球ならあわてて電源を落とすところだか、この球はこれが普通らしい。

音は先日のメッシュプレート300Bに比べて、高域も低域も音の輪郭がハッキリしている。
特にグラモフォンのようにホールの間接音を多く含んだ録音がよくマッチする。アルゲリッチってこんな美音だったのかと驚かされる。
一方の弦は、元々タンノイヨークミンスターがピアノの方が得意な事もあって、嫋々たる調べとは言い難い。グリュミオーならハスキルとの旧盤より、デジタル録音のクリーンとの新盤の方がよく合う。


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826は足の付いたお椀にビーカーを逆さにくっつけたような、何とも奇妙な形をしている。お椀の内側に書かれた数字が裏から読み取れる。製造の際もお椀とビーカーを縁で溶かしてくっつけているようだ。
最大プレート電圧800V、プレート損失40Wと808より更に小さくなっている。フィラメントは7.5V/4Aで808と同じ。この球はHPには載せているが、片方のフィラメントが切れたために試聴できないでいた。


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6C33等と同じ規格のセプターと呼ばれる7本足の球は、ピンアサインが球によって異なる。各球毎にアダプターを作って差し替えるのは大変なので、各端子を天板上に出してショートプラグで接続している。

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部屋を暗くしてトリタンの輝きを楽しむ。

輪郭がハッキリして、質感のある高域と力強い低域は808と同傾向の音だ。
比較論としてこちらの方が弦が柔らかい分、より万能的に使える球だと思う。




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