RCA50最高

2012年08月08日 11:00

250はHPに載せたが、ST管の50はHPやブログでは初出の球になる。

DSC01094s.jpg

50にはナス管の250やST管でも小型のがある。普通はナス管の方が現存数が少ないが、50はナス管の時代が長く、また直ぐに小型ST管に取って代わられた為に大型ST管は少ない。

世間の評価では300Bが最高ということになっているが、私はこの大型ST管のRCA50こそ最高の真空管だと思っている。300Bは5V/1.2Aのフィラメントから楽に10Wあるいはそれ以上の出力が得られるのに対して、50は7.5V/1.25Aの使い難いフィラメントで半分の5Wしか出ない。効率では300Bの右に出る真空管はない。流石にトーキー開始時に劇場用に開発された球だけの事はある。その上50はグリッド電流が流れやすく、コンデンサーカップリングでなくカソフォロやイントラが望まれる。

フォルムも気に入っている。大きく丸く張った肩から、スムースな曲線を描いて袴に収まる。グラマラスな女性がタイトスカートをはいた姿を思い浮かべる。現在も中国やロシヤ製の300BはST管だが、「なで肩」で裾のカーブもストレートに近い。作り方が粗いのか、無骨でRCA50のような優雅さがない。この球はアメリカが世界の工場だったことを証左する産業遺産でもある。

復刻300Bが出た時は絶賛の嵐だったが、私には少し堅くて重い音に聞こえた。高価という事もあって食指が伸びなかった。1930~40年代のオリジナルはもう少し柔らかい音だったという話があるが、確かめたことはない。それに比べてこの50の高域はしなやかに伸びる。品があるが300Bのようにすました音ではない。そのフォルム同様にセクシーな音である。

真空管を総て処分せよと言われても、この球だけは最後まで手元に残しておきたい。


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