肺ガンより恐ろしい平滑筋肉腫という病気 その2

2012年12月11日 10:06

一週間後の10/30、消化器センターで大腸の内視鏡検査の結果を聞きに行く。
今度はGISTの疑いが濃厚だという。

こちらは悪性腫瘍=ガンだと思っているから混乱した。ガンというのは悪性腫瘍の中の一つで、組織の表層部に現れるが、GIST(Gastrointestinal stromal tumor;消化管間質腫瘍)は組織の内部の腫瘍らしい。大腸の内視鏡検査では何も出ず、肺組織の病理検査で平滑筋由来の腫瘍細胞という結果が出て、そう判断された。肺は原発でなく、腸も大腸ではないから小腸とも。

肉腫だと抗ガン剤や放射線治療が効かないから手術して切除しか無いが、GISTだとグリベックやスーテントという薬で腫瘍の成長を抑えられるから、GISTかどうかの検査を行っている。手術はその結果待ちだと。

この展開は悩ましい。
GISTであっても薬が効く保証は無い。肉腫もGISTも希少がんと呼ばれる症例の少ない悪性腫瘍なのだ。(GIST研究会という横断型の組織がある。)呼吸器の方は一刻も早く切除したいと言っているのに、のんびりと検査結果を待っていられるのか。かといって検査結果が出る前に、薬の投与を始めるわけにもいかない。

しかし、消化器の担当医は准教授で呼吸器は助教。どちらにイニシアチブがあるかは歴然としている。かって大学の研究室では、教授は天皇、助教授は唯の人、助手は奴隷で学生は人以下と言われていた。助教授は准教授に、助手は助教と名前が変わったが、厳しい徒弟制度の体質は、殊に医学部ともなれば根強く残っているに違いない。

この大島貴准教授殿は学者肌の人で言葉の定義に喧しく、コミュニケーションが難しかったが、とにか結果が出ていなくても良いからと、次週に予約を取って貰った。


翌10/31、呼吸器センターの外科で受診。11/19に手術日の仮押さえしているとのこと。GISTで無い場合を想定している。この人は若いけれどヒューマンインターフェイスが出来ている。患者とイーブンのスタンスで話してくれから、こちらの思いを伝えやすいし、向こうの話にも得心がいく。

血管造影CTから腫瘍が心臓を圧迫しているのがよく分かる。左心房から出ている2本の肺静脈の間に腫瘍が填り込んでいる。手術の成否は腫瘍が心臓から剥がせて、血管をテーピングでカット出来るかどうかに罹っている。本当なら今日にでも手術したいくらいだと。
もし剥がせなければ、何もせずに閉じるという。




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