やっと普通の世界に戻ってきた

2014年01月16日 15:49

前日から小便が出ず膀胱の痛みがあまりに酷いので、12日の日曜日の朝に浦舟の横浜市大病院に飛び込んだ。
導尿したら600mlも出た、尿を我慢できる限界は400mlなのでよく我慢できたものだ。
骨転移を診てもらっている整形外科医が出勤してくれた。
これまでは何事も先送りのようなイメージの人だったが、スイッチが入ると別人のように機敏に動く。
CTを撮り、休日で停止していたMRIを起動させた。
骨転移している腫瘍が仙骨の所で馬尾神経を圧迫してると診断。
これまで右だけだった痛みと麻痺が両方にまたがり、大小便共排出できなくなる恐れがある為、急遽仙骨切除の手術をする事になった。


午後2時から始まった緊急手術は予定通り5時間で終わった。
しかし、その後が地獄だった。


翌13日の成人の日の朝、全身麻酔の吐き気が薄れるにつれて、激痛が始まった。
麻薬であるオキノーム散を使っても痛みが軽減せずとうとうパニックになった。
気持ちはこの上なく暗いのに、手足を動かさざるを得ない焦燥感が襲ってくる。
術後で動き回る事が出来ないのでベッドに手足をぶつける。
自分は制御しようとしているのだが自分の身体でないように動いてしまう。

他の患者さんに迷惑がかかるので夕方予備の個室へ移動。

鎮静剤と眠剤で眠らせても目が覚めると発作が始まる。
カミさんと折りたたみ椅子に座ったまま、じっと寝息を聴いている。
物音がして寝息が止まる度にドキッとする。目が覚めないでくれと祈る。

それでも、術後であり血も止まっていないので血液パックと尿パックの点検は不可欠。どうしても覚醒する。

少しでも気持ちがいいというので身体を指先で軽く敲いてやったり、さそってやったりするが、
痛みとパニックで「殺してくれ」と、のたうち回る。

夜が明けたが、容態は全く変わらない。3夜続けて眠れず、食事もしていない。やつれて目が完全に二重になっている。


14日、やっと「平日」になり、関わりのある先生方が来てくれるが、痛みが治まるのを待つしか無いという。
これまでレスキューでオキノーム散を一度に何袋も使用しているが、それもダメ。しかし1時間おきなら何袋でもOKだった。
昨日は効かなかったからダメ元だったが、これが効いた。
1時間おきに飲むと、その度に痛みが少し軽減し、バニックが起きなくなった。

薬が効くまでに傷が回復してきたのか。


これを境に回方に向かい、翌15日の夜には付添いを止めて2人とも病院を出た。

幅60センチの簡易ベッドを2人でシェアして過ごした、この二晩の事は死ぬまで忘れないだろう。

久しぶりにテレビをつけたらニュースで大相撲4日目をやっていた。
すっかり忘れていた普通の世界に戻ってきた。



「頼れる病院ランキング」全国1位だったのか。
http://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/outline/p466ae000000kf4i.html





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