相続した貸金庫の解約

2014年11月27日 10:00

三菱東京UFJ銀行で、先年亡くなった父の名義の貸金庫契約を解約した。

口座からは、既に全額をキャッシュカードやネットバンキングで引き出してある。
貸金庫の中身も私が代理人登録をしてあったので、空になっている。
貸金庫契約さえ無ければ、それで終わりだったのだが。


この銀行には昔、嫌な思いをさせられた。

住宅ローンで家を購入した事がある。
年末に電話がかかって来て引き落としミスをしたので、不足分を窓口に来て振り込めという。嫌なら全額返せという。
ミスしたら、ミスした方が責任を取るという一般常識はまるでなかった。仕事で忙しかったので、父に行って貰った。
ローンはその後3年で全額返済した。今時の頭金無し35年フラットローンではなく、3割くらい頭金で払っておいて、
あとは10年で返済するというようなローンなので可能だった。
当時は金利が高く、それ位でないと、いつまで経っても元金が減らなかった。


そんな三和銀行の後継、三菱東京UFJ銀行だから、気が重かった。
窓口での対応でも、人ごとに指示される書類が違っていて、その度に役所へ書類を取りに行ったなんて言う話も聞く。
けれど、いつまでも使っていない貸金庫の使用料を払い続けるわけにも行かないので、一大決心をして解約に向かった。


その前にトレーニングを積んでおいた。
証券会社の口座にまだ父名義の投資信託が少々残っていたので、先ずこれの解約をした。

担当者に電話して家に来て貰った。担当者が話を持ち帰って、本社にお伺いをたて・・・と、向こうが動いてくれて、
こちらは役所に書類を取りに行くだけだった。

これくらいは要るだろうと揃えていた書類は、1)被相続人の原戸籍、2)相続人の戸籍謄本、
3)死亡証明書(埋葬許可証)、4)遺産分割協議書、5)印鑑証明だったが、3)や4)は必要なく、替わりに
「生まれて以降の戸籍謄本」を求められた。
原戸籍は、父が結婚して祖父の戸籍から出て以降なので、結婚するまでの祖父の代の戸籍が必要だった。
隠し子が居ない事の確認らしいが、戸籍に載っていなくても出てくる可能性はいくらでもある。よけいな手間だ。
とにかく、こちらは無事に終わった。

同じ相続手続きでも書類を出して、証券会社は、営業マンが家に来てくれる。
銀行は、こちらから出向いて行かねばならない。
本人が介護施設に入っていても、銀行は窓口に来いと言うし、証券会社なら向こうから本人確認に出向くだろう。


いよいよ証券会社で使った4つの書類を持ち、平日の午後人が少ない時間帯に件の銀行へ出向いた。

貸金庫の窓口で、解約したい旨を伝える。
「ご本人ですか」と問われて、よっぽど「そうです」と言いたかったが、相続代表者だと言った。
貸金庫の解約を先にと言ってみたが、却下された。通常に口座を遺産相続するのと同じ手続きをさせられる。
幸い、必要な書類は全部一致した。
あちこちマジックで塗りつぶされて、使い回しが出来ないようにされるという話も聞いていたが、
コピーを取って直ぐに返してくれた。

それでも、用意していたキャッシュカードや貸金庫の鍵は受け取って貰えず、銀行の手続き書類を渡されて、
本部の確認が取れ次第電話するという事になった。やれやれ。


一週間ほどして電話があり、次回の日時を決めた。
ところがその日に行ってみると、担当者の身体が開くまで30分待ち。
呼ばれて、持参した相続届と貸金庫保管物(空なんだけど)の受領書に、日付を記入したら「お待ち下さい」。
40~50分して、貸金庫担当者が現れ、金庫室で中身を確認。
で、また「お待ち下さい」。
近頃役所でもこんなは待たせないよ。
流石に切れかけたが、今度は思ったより早く来て、先に出した書類の預かり書を渡された。こんなのいらないんですけど。


ようやく、開放されて時帰宅したのは2時間後だった。
2回も(書類が揃っていなかったらもっと)ビジネスタイムに銀行のカウンターに出向くなんて、仕事を持っていては出来ない相談だ。

なんでこんなに手間暇かかるのか。顧客の事を考えないのは、昔の住宅ローン担当者と同じだが、
中央集権で書類を郵送やファックスでやりとりするから時間がかかる。
マニュアルで現場に権限委譲すれば、一度で済む事なのに。
ビジネスにならない事に時間と手間をかけるのは、お互いにロスでしかない。

言われて用意していった本人確認の免許証は、とうとう出さずじまいだった。
お役所でも、それだけはする。書類があれば何でも通す書類至上主義。

また、今後一年間は誰にも貸し出さず、空にしておくというルールらしい。
貸金庫を申し込んでも、なかなか順番が回ってこない筈だ。

これじゃ、日本の銀行はいつまで経っても世界で通用しない。


教訓:貸金庫は契約者が自ら解約すべし。
これなら10分で片付く。


手続きの最後に、銀行に保管してあった合鍵の封を切って、真っ新な鍵が同じ形・番号の鍵である事を確認した。
そこには、父が貸金庫を使用開始した日付が、昭和53年4月と記されていた。今の私と同じくらいの年齢になる。
それから36年、三和銀行はUFJ銀行を経て三菱東京UFJ銀行となり、時代は変わった。
土地の権利書は要らなくなったし、現金を入れておくには小さすぎる。
無くしたら困るのは書類ではなくて、スマホやクレジットカードだ。私には貸金庫の必要性を感じられない。




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