日本国国債がデフォルトしたら その3 踏み倒す

2015年01月28日 10:38

日本の名目GDPは、ここ20年間500兆円前後で推移している。失われた20年といわれる由縁だ。
1100兆円という国債残高はGDPの2.2倍、税収の22年分もある。
会社でいえば売り上げの2.2倍、粗利(経常利益ではない!)の実に22倍もの借金がある。
誰も投資しないが、大きすぎて倒産させられない。
しかし、何時までも続く訳はない。
あれだけ公金をつぎ込んだ日本航空でさえ、結局倒産整理した。


でどうするか。

8%の海外投資家分。これは全額返済しなければ交易が成り立たない。90兆円。
IMFの自己資本は7557億ドル(日経 2010/11/6)、120円/ドルで約90兆円。
日本出資分の6.3%分くらいは割り引いてくれるだろう。

残りの国内92%は・・・・・・・「踏み倒す」

メガバンクも、今年晴れて株式会社となる予定のゆうちょ銀行も、再国有化される。
ゆうちょ銀行の株券は紙くずになる。

政府は病院を始めとする福祉医療体制の維持や道路網等物流確保の為、等々国民の生命生活を守るため
「富裕層」に応分の負担をしてもらうと言うだろう。
僅かでも個人向け国債を保有していれば総て「富裕層」だ。
負担する層が広いから、ひょっとしたら10%くらいは、つまり1/10に圧縮して償還するかもしれない。
しかし即時償還はない。島津藩がしたように毎年1/100づつ100年間無利子くらいか。
1千万→百万→1万/年。限りなくゼロに等しいが「可能な限り返した」と後世に言い訳できる。

預貯金は封鎖される。
世帯当たり生活保護程度の必要最低限の引き出しか認められない。
その内、新円に紙幣が切り替わる。
交換率は1:1だが、旧円は一定期間後流通禁止となる。やがて旧円での預貯金はカットされる。


こんな酷い事って起こりうるのか。
って、実際起きている。昭和21年に日本国で。
当時も今と同様国債の(意図的に低金利化されていた)残高はGDPの2.5倍もあった。
預金封鎖は公表の翌日に実施され「逃げる」余裕はなかった。


続いてインフレが襲った。
インフレ率は対前年比で
昭和21年 432.9%
昭和22年 195.9%
昭和23年 165.6%
昭和24年  63.3%

4年間トータルで約7000%もの超ハイパーインフレが起こった。
地震の後の大津波で根こそぎ持っていかれたようなものだ。
当時の政府は預金封鎖の目的をインフレ防止のための措置だと言っている。
国民の財産を簒奪して国庫負担を軽くしておいて何という言い種だ。
何時の時代も官僚の面の皮は、切っても血が出ない程分厚い。
効果の無い措置だった為インフレは起きるべくして起こった。


日銀が国債を買うというスキームは、2.26事件で暗殺された大蔵大臣高橋是清によって始められている。
黒田バーズカは80年も前の手法の模倣に過ぎない。
高橋是清は、悪性インフレに繋がるから一時的な措置としていたが、黒田日銀は次の増税まで止める積もりはないようだ。
インフレのコントロールができる保証は全くない。2%なんて通過点だ。


国内保有分は、簡単にデフォルトできるという事は歴史的事実が証明している。

国債と通貨の暴落、預金封鎖を伴うハイパーインフレに、通常の金融商品で対処する術はない。
金融機関に入ったとたん、通貨はバーチャルになり、権力によって簡単に補足、収奪されてしまう。
ここはインフレが通常化している国の人々に習うしかない。

米ドル札に替える。

外貨預金ではなくリアルマネーで保有する事。私にはこれしか考えられない。
タイミングとルートという問題はあるが、災厄の大きさを考えればテクニカルなものだろう。


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