私の歴史 その7 飯炊き

2015年03月04日 10:12

昭和31年、新しい家へ引っ越した。


今度の家は水道があって、台所は茶の間(食堂)と床続になっていたし、暫くして風呂も増築した。

初めに洗濯機が入り、次に冷蔵庫、やや遅れてテレビと数年で「3種の神器」が揃った。

ナイターを見る為に、父と親戚の家まで自転車を走らす事も無い。
夏は冷蔵庫で作った角氷に砂糖をかけて食った。
洗濯機はゼンマイ仕掛けのタイマーがついているだけで、脱水はゴムのローラーの間に洗濯物を挟んで手で回す。
それでも洗濯板でゴシゴシしごしやるよりは遙かに楽だ。
行水にも使った、大きなブリキのタライもいつの間にか姿を消した。



しかし、ご飯だけはお釜で炊いた。
台所の外側に、半間ほどの細長い納屋を作り付け、その端に竈を置いた。

飯炊きは小学生の私の仕事だった。
「初めチョロチョロ中パッパ」なんてする必要は無い。
というより、火加減が出来ないのでそんな炊き方になるのだ。
噴いて来るまでドンドン燃やす。釜と重い木の蓋の間から吹きこぼれて来るようになったら、
炭化した薪を出して火消し壺で消火する。
後は竈の熱で自然に蒸らされる。
おひつに移すのは祖母がした。
消し炭は翌日火を熾す時にまた使う。


風呂は既に都市ガスだったし、ガスオーブンレンジに炊飯器も付いていたのに、
なんでご飯だけは薪で炊いていたのだろうか。
誰かが拘ったのだろうか。
聞ける人は皆死んでしまった。


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