山陰めぐりパス  その3 一畑電車

2015年04月03日 09:29



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電鉄出雲市から一畑電車に乗る。2009年3月の「陰陽連絡線で中国山地縦断の旅」以来、6年ぶりだ。
あの頃は京阪や南海のお古を見かけたが、今はこれが主力車両になっているようだ。


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川跡で乗り換えて出雲大社へ行く途中、高浜駅付近に真っ赤な鳥居の列が線路に向かって一直線に並んでいる処がある。
高浜駅で途中下車して見に行った。


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粟津稲荷神社への参道を一畑電鉄の軌道が横切った為に生まれた光景だった。
鳥居の左下の石には「一畑電鉄会社」と彫ってある。
神社といっても規模は小さく、今は無人である。線路を迂回させるより多少の寄付をして通させて貰ったのだろう。
社の大きさの割には、注連縄が太い。この辺りは出雲大社に倣って太い注連縄を張るのだろうか。


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高浜駅のすぐ傍に、古い電車が留置してある。


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駅の待合室に張ってあったポスターと同じ車両だ。
しかしこのイベントはここではなく、平田駅で行われている。予備車両を置いているのか?

後で訊いてみたところ、高浜駅のは幼稚園が使っているそうだ。
型式も、イベントのは「デニハ」で一部荷物車になっているのに対して、こちらは「デハ」で客室だけという。


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前回、出雲大社で1時間取ったが、国鉄の旧大社駅が主たる目的だった。
出雲大社の大注連縄は、時間が遅くなってまともに撮れなかった。
今度は国鉄大社駅を省いて30分とったが、やっぱりタイトだった。
写真を撮り直すだけに来たようなものだが、入り口の鳥居からこの拝殿までの距離が前回より長く感じた。


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特異なデザインの出雲大社前駅を正面から。

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川跡から松江しんじ湖駅向かう電車は、内装が木製の特別列車だった。
座席、テーブル、吊り輪から、網棚まで総て木でできている。
「しまねの木号」とネーミングされている。

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一畑口駅へ着くと、運転手が後部の反対側の運転室へ移動する。
右側の線路から入線した「しまねの木号」が左側の線路から出ていく。
平地なのに、ここではスイッチバックが行われている。



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出雲方面から来た列車も、松江方面から来た列車も、この一畑口駅から第3の目的地に向かって線路が延びている。

一畑電車は、この先にある一畑薬師と出雲市を結ぶ路線として大正4年に開通した。
それまでは一畑薬師に参拝するには出雲から歩くか、宍道湖を船で渡るしかなかった。
建設に当たって一畑薬師が25%を出資したという。
今も年間70万人の参拝客が来るというから、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだろう。
その後で松江方面に進延したので、ここから途中分岐という線形になった。
しかし戦時中に、一畑口から一畑薬師の参道が始まる一畑駅まで不要不急線と認定され、線路を剥がされて行き止まりになってしまった。
戦後も再敷設される事はなく、今日に至っている。


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車止めまで行ってみる。
線路跡を拡張した道路が一直線に伸びている。



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一畑薬師までは車で10分、その後徒歩で10分山道を登らねばならない。往復だけで40分かかる。
一畑口駅にタクシーが停まっていれば、一畑薬師に行てっも予定している帰りの列車に間に合う。
しかし駅前には影も形も無かった。
中腹の駐車場まで、平田生活バスというコミュニティバスに乗ることにした。

「ローカル路線バス乗り継ぎ旅」という人気番組によく出てくるようなマイクロバスがやってきた。


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途中、両側に石灯籠を配した分岐道がある。
鉄道ではここまで、ここの先から1300段の石段を登ってお参りしていた。


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宍道湖を眼下に眺めながら、くねくねした山道を登って行くと数百台も停められるような広い駐車場に着いた。
相当高度を稼いだが、1300段の石段の終わりでは無い。

宮脇俊三さんの私鉄ローカル線を集めた「時刻表おくのほそ道」という本に、一畑電鉄が入っている。
明円君という文藝春秋社のお供と、ここまでやって来た。
当時は、バスの発車まで15分あった。
若い明円君が「私だけ走って二人分お参りしてきましょうか」という。
しかし、雨が降ってきて参拝を断念して戻っていった。

バスは直ぐに発車してしまう。次のバスまでは1時間以上ある。
広大な駐車場に停まっているのは、このバスだけである。
もう参拝客は皆引き上げている。
広い境内で、多くの坊主に見られながら時間を潰すのも気後れがする。
先生一行と同様、参拝せずにここから引き返すことにした。

来る時には乗客は私だけで、途中の停留所もノンストップだった。
このまま往復貸し切りかと思ったが、一人だけ女性が乗ってきた。
参拝客には見えない。売店かなにかの従業員なのだろう。



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一畑口駅は、開業当時の面影を残すひなびた木造駅舎である。
次の列車まで暫し黄昏れる。


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「Railways 49歳で電車の運転手になった男の物語」という映画ある。
中井貴一主演で5年前に公開された。
一畑電車は、その舞台になった鉄道である。


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一畑電車北松江線は、ずっと宍道湖の湖岸に沿って走る。
「海」ではないが、どの駅も水辺に「最も近い」駅だ。


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松江しんじ湖温泉駅は、ガラス張りの近代的な駅だった。
松江には一畑電鉄のホテルや一畑百貨店がある。ここからJR松江駅まで乗ったバスも一畑電鉄で、松江は一畑電鉄の 金城湯地である。


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特急やくもは、30~40年前の国鉄時代の古参列車だった。
日に15往復もある「繁盛」列車なのに、車内販売も自動販売機もない。
お土産を買うのに手間取ってビールも買えず、岡山までの3時間が長かった。


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大山の山頂が夕日にうっすら赤く染まっていた。


α7S+SEL24240のデビューの旅でもあったが、解像度感やダイナミックレンジの広さに優位を感じる。
旅カメラとして重いだけの事はあった。


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[私鉄乗りつぶし記録]
智頭急行 59.5 km
一畑電車 川跡~ 松江しんじ湖温泉 29.0 km

乗車距離  3175.7km /7722.6km
乗車率 41.1%
順位 3010位 / 15709人中



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