北陸新幹線と北陸ローカル私鉄の旅 その5 第1日その4 北陸鉄道石川線

2015年04月28日 10:11



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北陸鉄道石川線の野町駅は犀川を渡った市街地の南端にあり、周辺は閑散としている。
この線は金沢駅の一つ福井よりある西金沢駅でJRと接続しているが、そこは中間駅で終点ではない。
乗りにくい線だったが、今日は兼六園から車で直接やってきた。


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早速1日フリー切符を買う。
終点の鶴来まで行く運賃+数10円だから、折り返せば元は取れる。
1000円出すと有名な金箔の全線フリーチケットがあるが、浅野川線には明日乗るのでこちらにした。


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時間になると、折り返しの列車が3両で入ってきた。
無塗装に帯が一本だけ入った、どこかの大手私鉄のお古の車両だ。
駅舎に近い1番線だけが使われているようで、2番線のホームは使われていないようだ。


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家の裏を単線の線路が延びている。
こういう場所は路面電車が走る方が相応しいのだが。

次々に停まる駅の周りも、さして見るものは無い。
やがて郊外へ出ると畑と住宅が混在している。
無人駅に乗降する客も殆どなくなる。
日が暮れかかってきて、車内は閑散としている。


縁も所縁も無い地へ来て、用も無いのに電車に乗って何が面白いのだ。
乗っていて心地よい車両でもなく、目を楽しませる景色も無い。
終点まで乗って引き返すだけ。
充足感も満足感も無く、疲労だけが残る。
お前は一体何をしているのだ。

こんな声が聞こえてくる。
5年前にJR全線完乗した頃は、こんな疑問は湧いてこなかった。
唯々前へ進むだけだった。



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ともかく終点の鶴来駅に到着した。
開業時のままかと思わせるような木造駅舎だ。


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気がつかぬ間に、山懐に入り込んでいる。


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朝夕は冷えるのかストーブが置かれている。


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単線片ホームの駅を見慣れた目には大きな駅に見える。
ここは車両基地があり、駅前はバスターミナルになっている。
北陸鉄道の一大基地だ。

かっての北陸鉄道は石川県に巨大なネットワークを形成していた。
鉄路はここから白山下駅まで金名線として、ここまでと同等の距離延びていた。
また当駅から国鉄寺井駅まで能美線が出ていた。
小松から2線出ていたし、能登線の羽咋から能登半島の西岸を能登線が走っていた。
実は「JR全線完乗」中の2009年にも、次駅の加賀一の宮までが廃線となっている。
この時に石川線に乗る計画を立てていたのだが、越後線で乗っていた列車が途中で運転取り止め
になるという事故があって、JR乗車を優先するスケジュールに変更して割愛せざるを得なかった。
紀勢線廻りで北信越周遊、各駅停車日本縦断の旅 第5日

昭和42年までは金沢市内に路面電車を走らせていた。
野町駅のようなJRと離れたターミナルは、市内電車による接続を前提としていた。

それが今ではこの石川線と明日乗る浅野線のみ。

富山や高岡(高岡は3セク線だけれど)では市内電車が今でも走っているのに、何故金沢ではと思う。
戦災に遭わず道路が細くて、路面電車と車が共存できない点では京都と似ている。
日曜でもタクシーが思うように走れない程の渋滞が起こっている。
といって地下鉄を造る程でもない中途半端な大きさなのか。


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帰りは野町まで行かずに、新西金沢で下車

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すぐ横のJR西金沢駅から一駅乗って、金沢へ向かう。
橋上駅だが、上を走っているのは新幹線だ。
開業しているのは金沢までだが、ここから福井側に10km行った所に白山車両基地がある。


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金沢駅の「おもてなしドーム」も見慣れてきた。


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地下にある浅野川線の駅の場所を確認してホテルに向かう。


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「ダイワロイヤルホテルズ金沢」に宿泊。素泊まり6100円。
駅に近く、部屋も窮屈に感じない広さがある。エアコンは温度設定が可能で、
バスルームの床は部屋より少し下がっていて、どっこいしょと敷居をまたがなくてもいい。
ビジネスホテルとして満点である。

もてなしドームの照明は午後10になると減光された。


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コメント

  1. かずさん | URL | -

    Re: Re:北陸新幹線と北陸ローカル私鉄の旅 その5 第1日その4 北陸鉄道石川線

    ロックシップさん

    >鶴来までの運行もこの先どうなるのか不透明ですし、一度乗ってきたいと思っているのですが。

    えちぜん鉄道は3セクなので、当分税金で保つでしょうが、北鉄は「純」私鉄なので苦しいでしょうね。


    >”あのとき乗っておいてよかったなぁ”、と思う事もしばしばです。

    これは乗り鉄の宿命ですよ。
    早い者勝ち。

    宮脇さんの処女作「鉄道2万キロ」を買った時に乗り鉄に目覚めておれば、
    北海道の大地を走っていた天北、名寄、池田、湧網、深名、士別、広尾、胆振、瀬棚の国鉄線や
    夕張鉄道に乗れたのにと思うと、残念です。
    一方で、2010年に全線完乗を終えたので、三陸の各線や岩泉線に乗れました。
    それでも、枕崎駅の駅舎はスーパーに変わっていたし、ラストランにした名松線の家城~伊勢奥津間は
    バスでした。JR東海は再び列車を走らせる気は無さそうです。


    >「何を好き好んで乗っているのか・・・」という心もちになられましたか。

    線路が繋がっているJRの時は全線制覇に燃えましたが、
    個別路線の総称である「私鉄」では、どうもモチベーションが上がりません。

    それでも、国鉄絡みの3セク線だけは全部乗っておかないと、
    国鉄時代の完乗者に笑われそうな気がします。
    残る大物は、長良川鉄道、京都丹後鉄道の2線です。



  2. ロックシップ | URL | ATcBatL.

    Re:北陸新幹線と北陸ローカル私鉄の旅 その5 第1日その4 北陸鉄道石川線

    こんにちは。
    北陸鉄道は気になる路線でありますが、電車で出かけるだけの行動力が伴わず、殆ど線路端で見ております。
    (松任から福井の勝山まで車で走った際、おお!こんなところにステンレスカーが!というミスマッチ感を感じました)

    石川線は東急7000系のお古なんですよね。
    元々は米国ステンレスカーを範とした、単一カーブ断面屋根を持つ車体にパイオニア台車を履いた進取にとんだ電車であり、東急沿線に住んでいた自分にとっては懐かしい電車なのですが。(軸バネを省略した、今となっては恐るべき乗り心地の台車でしたが)
    石川線の風土に合わせて車体以外はすっかり様変わりしていたようです。

    鶴来までの運行もこの先どうなるのか不透明ですし、一度乗ってきたいと思っているのですが。

    「何を好き好んで乗っているのか・・・」という心もちになられましたか。
    自分などは「楽しんでいるんですヨ」としか言い様がないですね。

    思い立ったが何とやら。乗ってみないとわからない部分もありますし。
    JR西の新幹線500系のぞみや、JR九州の787系つばめなど、
    ”あのとき乗っておいてよかったなぁ”、と思う事もしばしばです。

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