15番国分寺~背筋がゾクッとする庭  四国88箇所車遍路(6)

2015年08月14日 10:06



8月3日
10時34分 国分寺到着。

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阿波の国の国分寺で、国分寺は四国各県に一つずつある。
「聖武天皇勅願」の碑が重々しい。

向かって右の柱に菊のご紋、左に五七の桐が飾られている
菊のご紋は言わずと知れた天皇家の家紋で、勅願寺であるこの寺が用いても不思議ではない。
五七の桐も天皇家の紋でもあるから有って不思議ではないが、菊のご紋があれば、それを並べるのが普通である。
五七の桐は、また豊臣家の家紋として有名である。この寺を再興した蜂須賀家の豊臣氏に対する心意気なのか。
しかし家政の時代から何代も後の藩主にそんな気持ちが芽生えるだろうか。
妄想を逞しくさせてくれる山門だ。


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境内に入った途端、何か落ち着かないものを感じた。
よく見ると本堂に比して鐘楼が大きいし、その本堂は屋根の傾斜が急で視覚的なバランスが崩れている。


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本堂の軒裏には千社札が至る所に貼り付けられている。天井板の痛みもあって少々荒れた感じがする。
88箇所の札所ならどこも左団扇のはずだが、それでも格差がある。


型どおり本堂と大師堂に参って帰ろうとした時、お遍路さんに「庭が見られますよ」と声をかけられた。
この寺には非公開の石庭がある事は知っていた。
要予約というので諦めていたが、いつの間にか公開になったらしい。
300円の拝観券を買って、納経所の横から庭に入った。


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話には聞いていたが、聞くと見るとでは大違い。
背筋がゾクッとして暫く動けなかった。

使われている石は相当の年月が経っているにも拘わらず、鋭利な角はそのままに残っており、その先を天に向かってそそり立たせている。
庭という物は見る人の気持ちを和ませるものだが、ここのは戦乱の跡を模しているようでもあり、荒廃した気分にさせられる。
どんな天才が、どんな意図を持ってこの庭を造ったのか。
心揺さぶられる造形に、久しぶり出会った。



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空池で表現された水の流れは、ここから本堂の下を通って、


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反対側のこの4.3mの巨石に続くとされている。
庭は本来、お堂側から眺めるよう意図されている。
庭と建物が一体となって作られているなら尚更、本堂の中から両側の景色を見渡したいものだ。


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元は庭に配されていたと思われる石が積んである。
倒れていた石を起こして修復したというが、並べきれなかったのではないだろうか。
普通の感覚では、あれ以上石を持ち込むとバランスが保てなくなる。

もし天才の技をもって総てをあそこへ立てたら、
・・・・・・・見る者は心を掻きむしられ、尋常の精神状態では居られなくなる。毎日見ていたら気が狂う。

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