失われた風景 (3) 北海道廃線跡 (深名線、士幌線、旧狩勝線)

2016年12月13日 04:52



「深名線、士幌線、旧狩勝線」
元記事→北海道廃線跡ドライブ

2009年6月に9日間の日程で『北海道フリーパス(7日間)』で道内を乗り潰した時に、
前の2日間で深名線、士幌線、旧狩勝線の国鉄時代の廃線跡を車で廻った。



「深名線」
深名線は宗谷本線の名寄と函館本線の深川を、朱鞠内湖を囲むように結んでいた。



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名寄を出発して人造湖の朱鞠内湖の北岸に沿って進む。
深名線にはこの湖を形成している雨竜ダムの建設資材を運ぶという使命があった。
5つめの蕗ノ台駅には、廃線後も廃材が沢山積まれていたが、すっかり片付けられて大自然に戻りつつあった。


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11個目の添牛内駅は地元の人が倉庫代わりに使っているので、辛うじて元の駅舎が残っていた。


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深名線廃線跡のハイライト第三雨竜川橋梁は、今にも列車が走ってきそうな状態で保存されている。




「士幌線」
士幌線は室蘭本線の帯広から北上し、糠平を経由して十勝三股までを結んでいた。
糠平・十勝三股間は乗客数が激減し、士幌線が廃線になる10年前からバス代行になっていた。
宮脇俊三の「終着駅へ行ってきます」によると、毎日乗るのはバス運転手の家族の3人だけだった。


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終点の十勝三股駅付近。
木造の廃屋が僅かに残っている。「安全第一」の看板をつけているから、三俣駅に付属する建物だったのだろう。


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バス停留所の奥にある茶色のログハウスは「三俣山荘」で、
代行バスの運転手が移住してきて喫茶店をやっている。


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糠平の駅跡は鉄道資料館になっている。


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線路跡は整備されて遊歩道になっている。


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第五音更橋梁

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第三音更橋梁

この辺りはアーチ状の高架橋が多い。
実は士幌線の旧線は糠平ダムの建設で水没し、対岸に線路を敷設し直している。


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その旧線のタウシュベツ川橋梁は、糠平湖の水位が下がった時にだけ姿を現す「幻の橋」となっている。
現在は事故が多くて林道が閉鎖され、対岸の国道から眺めるしか無いが、


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湖底に降りて橋の傍まで行く事ができた。


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湖底に沈める際に切った切り株が、半世紀以上経ってもきれいに残る不気味な光景が見られる。


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士幌線の中心だった士幌駅は、現役当時のままに保存されている。


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今にも機関車が現れて引いていきそうだ。



「旧狩勝線」
根室本線狩勝峠からの眺めは、肥薩線の矢岳の大観望、篠ノ井線の姥捨てからの信濃平と並んで国鉄の三大車窓と言われていた。
しかし、狩勝峠を越える線は余りに勾配がきつくかったため昭和41年に付け替えられた。
新線も狩勝峠をトンネルで越えて、より大きなS字カーブを描いているが、旧線よりずっと低い位置で狩勝峠を越えている為、さほどの眺望ではない。


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新得駅から国道38号線で狩勝峠を越える途中に旧新内駅跡に降りる道がある。
スイッチバックの駅だったのだろうか大きな広場になっていて、SLに寝台車を連結した列車が展示されていた。
NPOが鉄道公園として運営しているらしい。ここから旧線跡を車で辿れるという。


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道としてのメンテナンスはされていない。物好きがよく走る為、轍の跡がレール跡と重なって残っているだけだ。
対向車が有れば一巻の終わり。オフシーズンで来訪者が少ないことに総てを託す。


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キロポストや

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「ハエタタキ」と呼ばれる通信線の電柱が現れた。


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対向車の不安と戦いながらカーブを曲がった先に、ようやく開けた場所に出た。これが狩勝峠の大展望なのだろうか。


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一旦国道に出て、更に狩勝峠に向かう途中で再び怪しい小道に入る。
車1台がやっと通れる雑草の生い茂った道が、突然行き止まりになった。
これが新内隧道か。
トンネルは入って直ぐの所で土砂に埋まっていた。






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