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芦辺拓「時の誘拐」
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「大阪の都市構造を熟知した犯人」というキャッチフレーズで、この本を借りたが、それは上空を高速道路に奪われた運河を利用するというだけの事であった。
それよりもっと興味深かったのは、事件の背景として作中に5章を裂いて挿入された、昭和20年代前半の事件である。

「大阪警視庁」が存在し、大阪城内の博物館を本部として試用していた。
「そごう」の建物全体がPXとして使われていた。
東京−大阪間がやっと9時間に「戻った」頃、占領軍専用のダイヤで列車で運行していた。

レン・デイトンのSS−GBのような世界だが、こちらは事実である。

「過去」の事件にも決着をつけて欲しいと願いつつ、一気に600ページの大作を読み切った。

図書館の本 | 16:35:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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