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落語ミステリ 大倉崇祐 「三人目の幽霊」「七度狐」
創元クライムブックという業書が刊行されていた。
その中からチョイス。なかなか面白そうなシリーズだ。

落語ミステリというと北村薫の円紫師匠物がある。あちらがネタを日常の事件に置いているのに対して、大倉崇祐のは落語界を中心に話が回っている。落語誌の編集長牧大路がホームズ役で、唯一人の部下で女性編集員の間宮緑がワトソン役をやる。落語界と歌舞伎界の違いはあるが、ジャーナリスがその専門の世界で起こる事件を解決するという意味では、戸板康二の雅楽ものとシチュエーションが似ている。芸を大事にするという雰囲気にも共通点がある。

「三人目の幽霊」
シリーズのスタートとなった短編集。架空の寄席や咄家の周りで起こる、ちょこっとした(本人にとっては重大な)事件の数々。

「七度狐」
山中の集落が大雨で孤立した中で、連続殺人事件が起こる。落語家の跡目相続を巡っての「七度狐」の見立て殺人である。。横溝正史を思わせる本格ものの色濃い作品。

読書三昧 | 08:10:20 | Trackback(0) | Comments(0)
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