柳広司/ジョーカー・ゲーム

2009年06月08日 13:10

jokergame.jpg
2008年度の週刊文春傑作ミステリーベストの第3位作。

柳広司は「贋作坊ちゃん殺人事件」や、「漱石先生の事件簿」が面白かった。
陸軍内の新スパイ組織D機関が、難事件解決にあたる連作短編集。
やや神懸かった結城中佐の指令の下、徹底的した合理的思考訓練を受けた隊員が憲兵隊と事件解決を競う。せっぱ詰まった時代の雰囲気が良く書き込まれているし、予想外の事件展開に乗せられて、否応なしに「お話」の世界に引きずり込まれてしまう。

難を言えば、ペンシルライトや特定の光に発光するインク、テープレコーダー等、現在は当たり前になっているが、当時は存在しないアイテムが、事件解決に不可欠な形で使われている。気がつかなければ、それで済む話だけれど。

関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://fugaku2.blog74.fc2.com/tb.php/847-356d1f32
    この記事へのトラックバック