菊池直恵 「鉄子の旅」全6巻

2009年07月21日 19:08

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横見浩彦氏のJR全線全駅下車の旅は読んだことがある。鉄ヲタ中の鉄ヲタの彼が毎回鉄道に乗りまくる。近い所は全駅下車、遠い所へも鈍行で、とにかく乗る。同乗を強制される普通人には堪ったモノではない。

読む前は、横見氏の乗りまくり記を漫画で表現した本と思っていたが、どうもそうではなくて、菊池直恵の作家としての意思がかなり強く入っている。旅行の軌跡を絵に置き換えるよな事は端から考えていない。その旅を通して菊池直恵が感じ考えたことを、マンガにしている。旅や横見氏は題材に過ぎない。

最初は情報マンガとして読み始めたから、肩すかしを食った。岩泉線、只見線、氷見線、木次線、肥薩線は最初に乗りたいと思うローカル線だし、姥捨、大畑、備後坂根なんて残り少ないスイッチバックの駅は誰でも面白い。この程度の事かと思いつつ、それでも面白かったというのが正直な感想だ。

横見浩彦の旅ではなくて、菊池直恵のマンガになっている。これが、鉄ヲタの旅という非常にマニアックなテーマにも拘わらず、多くの読者の支持を受けて長期連載された原因なのではないだろうか。
菊池さんは「体力の衰え」を理由に降板したが、常に同行者を批判的な視点から観察するのに疲れたのではと推察する。


中央図書館を含む市内全25図書館で、唯一このシリーズを購入した住吉図書館に多謝。


続編「新鉄子の旅」の連載が始まったようだ。 村井美樹の「極めよ、ソフテツ道☆」で、その様子が窺い知れる。



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