ヘーベルの契約書にサインする前に その1 所派か、渡辺派か

2009年08月10日 17:59

ヘーベルハウスに住み始めてから2年が経った。ここらでヘーベルハウスの住み心地や、ハウスメーカーとしてのヘーベルハウスを総括してみようと思う。

これからヘーベルハウスで家を建てることを検討されている方の参考になれば幸いである。


○「大改造!!劇的ビフォーアフター」を主に視る人は良いが、「渡辺篤の建もの探訪」に憧れを抱く人は、もう一度よく考えてみる事をお勧めする。


「家は丈夫さと使いやすさ」と実用に重きを置く人にヘーベルハウスは向いている。
鉄骨だからシロアリで家の骨格がやられる心配はない。
100ミリ厚のALCで床、天井、外壁の6面を囲ってしまうような家は他にはない。
設計士は同じ部材何度も設計するのだから、素人が平面図だけで「設計」するようなミスは犯さない。



問題はないけれどツマラナイ。

 
ヘーベルはメーカーハウスの中でも使用する部材に特に制約が多い。
ジャロジー窓ダメ。
夢のゲーブルウインドウは、外開きではない。
階段室に、通気の良い押し出し窓ダメ。
部屋の中のロフトはダメ。
トップハットの傾斜は2種類で、長さ高さは規格による制約が大きい。
階段踊り場のシースルーダメ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初は違和感を覚えるが、打ち合わせを重ねる間に洗脳されて妥協させられてしまう。
所詮プレバブなのだから、メーカー手持ちの部材だけを「組み合わせて」家を造るのであって、施主の希望・イメージ・拘りを建築が聴いてオーダーメイドするのとは訳が違う。
にもかかわらず、「夢のマイホーム」が出来上がるような錯覚を持ってしまうのはモデルハウスの所為である。内外装共に特注品を使って、出来るだけ違いを際だたせる。
それでも暫くすると遠くからでもヘーベルハウスと直ぐ判るようになる。「直ぐ判る」ということは、外壁のパターンや色、デザインにあれこれ悩んでみても、似たり寄ったりの家しか出来ないという事だ。内装に至っては、悲惨という他ない。
これは全メーカーハウスに共通する事だけれど、躯体を一種類しか保たず、使用可能な部材の種類が少ないヘーベルでは特に顕著になる。部材のデパートの積水や、木造の住友林業ならもっと自由度が大きいのではないかと思う。



モデルハウスでさえ、実現困難なレベルにある。まして、壁面いっぱいのガラスウインドウや、スキップフロワー、水回りの透明ガラスドアや星が見える浴室なんて希望を言っただけで目を剥かれる。

こういう自分の欲望を精一杯満たした家(前出のアイテムは私の希望ではないが)が出来なかったかというと、実は建築家の戸を叩く勇気があれば、同じ予算で建てることが可能であった。

メーカーハウス同士を競わせていると、いつの間にか高い見積もりに驚かなくなる。これだけ懸かるモノだと思いこんでしまうが、もっと幅広く家の建て方を比べてみると、有名メーカーハウスは高価格
ゾーンを独占している。

なかなかやり直しが利かない高い買い物でなのだが、高額が故に却って自分が本当に求めている住環境を描いてみる事が怖い。つい、それは贅沢だと押さえ込んでしまう。押さえ込む前にどれとどれの組み合わせなら実現できるのか考える事。それが後悔しない家造りのスタートだと思う。



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