ロバート・ラドラム  「暗殺者」

2010年01月15日 17:26

ラドラムは70年代に「スカーラッチ家の遺産」、「ホルクロフトの盟約」、「マタレーズ暗殺集団」を読んでいた。当時流行の謀略モノの一つとして楽しんだが、荒唐無稽な「お話」に飽きてこのカテゴリーのモノは読まなくなった。

wowwowで放送されてたマット・デイモン主演の映画「ボーン・アイデンティティー」で再びラドラムの名を目にした。次々にベストセラーを出していた頃から大分時間が経っていたが、同一人物だった。記憶喪失の諜報員という設定が目新しい。この映画の原作が「暗殺者」として出版されていた。書かれたのは1980年で、ラドラムは2001年に没している。映画のプロデューサーとしてラドラムの名が上がっているが、公開は2002年だった。

意識がないまま漂流している所を漁船に助けられて、身体に埋め込まれた情報から銀行に乗り込む出だしだけが同じで、以降は映画と原作は全く異なる。映画は時間制限があるから、スピードのあるストリー展開を要求される。コテコテに話が錯綜する原作はとても使い物にならないから、シチュエーションだけ借りて全く別のお話になっている。


映画も原作も「ボーン・プレマシー」「ボーン・アルティメイタム」「ボーン・スプレマシー」と同一タイトルで3部作が作られている。(翻訳のタイトルは「殺戮のオデッセイ」「最後の暗殺者」と一貫性がない)
原作との乖離は、後になるほど甚だしく、最近の007シリーズのようにタイトルと主人公の名前以外は全く別物になっている。


どちらが面白いかというと、どちらも面白い。

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