中国地方のローカル線から、折尾駅へ

2009年09月10日 17:26

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1日目は、赤穂線経由で岡山に出て、津山線と因美線を通って鳥取まで行く。
因美線には大正時代の木造駅舎が沢山あるが、2~3時間に1本しか運転していないから途中下車する訳にはいかない。鳥取は、宮脇さんが「終着駅は始発駅」の中の一編「山陰ストリップ特急」で甲府、山口と並んで本物の温泉がある県庁所在地として紹介している。ちょっと贅沢して温泉旅館に泊まることにした。

「山陰ストリップ特急」には有名な次のような件がある。

鳥取のバーでオカマから辛くも逃れた後、鄙びた?ストリップ小屋を訪れる。
『おばさんのすする鼻水の音を頂上に聞きながら、閉じこめられたような拷問に近い時間をすごした。あの種の曲はせいぜい2,3分であろうが、長い長い時間であった。彼女の古びた山陰本線を眺めながら私は、はやくあしたの朝になればいいなと思った。あすは因美線に乗る予定であった』

文庫本の解説では、エッセイイストでワイナリー経営者の玉村豊男が、
「「彼女の古びた山陰本線」なんというウマイ言い回しだろう。宮脇マニア氏以外に、誰がこのコピーを考えつくだろうか」と褒めあげた上に「で、翌日は因美線に乗るだと?」と悪のりする。

『ようやく曲が終わって、私は解放され、「どうもどうも」と言って席を立ちかけると、彼女は、「お客さん、もう一曲あるんね」と言った。
もういい、とも言えず座りなおし、別の曲でおなじものを見ながら、また長い時をすごした。』

このやや自虐的なユーモアが宮脇ファンには堪らない。


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