強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく価値がない。

2018年01月12日 08:03



村上春樹がレイモンド・チャンドラーの7編の長編を総て翻訳した。
其ほどチャンドラーに思い入れがあるのなら、この名文句をどんな風に翻訳したのか?と、早川書房刊「プレイバック」を買ってみた。

私がこの作品を最初に読んだのは早川ポケットミステリの清水俊二の訳だった。
その時にはそんな有名なセリフが有ったという記憶がない。
原作の映画化もされていないので、誰が何処で流行らせたのか?
春樹自身もその事をあとがきで書いている。

彼のは「厳しい心を持たずに生きのびてはいけない。優しくなれないようなら、生きるに値しない」と、とてもキャッチコピーにはなれそうにない、原文に忠実な地味な訳だった。

旧訳の清水俊二は洋画の多くに翻訳者としてクレジットされている、その界の大御所だ。早川ミスデリーにも沢山の訳がある。
こちらは「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら生きていく資格がない」。
こちらの方が少し近いが、名文句として記憶に残る程ではない。

そもそも、チャンドラーの作品は何れもキザな文句で溢れ返っている。
そのセリフに惑わせる事で、ストーリーの起承転結を見透し難くくさせている。
陳腐な構成を言葉の修辞で補なっている。
修辞の手を抜いたら、ミッキー・スピレインになってしまう。


誰が流布させたかより更に摩訶不思議なのは、早川書房が清水俊二の訳を棄てて村上春樹に新訳を依頼し、また春樹が引き受けた事だ。
旧訳と読み合わせてみたが、原作が映画化された時に脚色される事を念頭においたような作品だけに、新旧の出来にそれほどの差があるとは思えなかった。



いきなり200オーバーの高血圧に(8) 降圧剤は思考を奪う?

2018年01月09日 06:51



先月12月の血圧変化をグラフにした。

17-12ketsuatuas.jpg

15日に200になったのを除いては中旬以降、比較的安定に推移していた。
ところが年末になって、再び高めに振れるようになった。

26-30日の間の素データを表にした。
1日を3時間毎に8つの時間帯に区切って血圧を記入している。
グラフでは、測定しなかった時間帯の血圧値は前後のデータで補完している。
水色はタオルグリップを実施した時間帯で、26日は1回なのに28日以降は5回も実施している。
濃いピンクは160を越えたデータで、28日の午後は200近い血圧が続いていた。
グリップをしても下がらない


17-12ketsuatubs.jpg

原因は27日の不眠だった。
入眠の為に超短時間型の眠剤を使っている。
何時もは途中で覚醒しても2度寝が出来たのに、この夜は出来なかった。
その影響が29、30日にも及んでいる。

高血圧に不眠は大敵だ。
以前なら眠れなくても次の夜にはその分を取り返せたのに、今は取り返すのに日にちがかかる。



ところで、これを書くのにデータの整理等をしていたら、血圧が110から180までに上がっていた。
降圧剤を飲んで食べ疲れになった時は、全身が怠いだけでなく、頭に血が行かない貧血状態になったが、
頭が血液(酸素)を要求するのに血圧を上げられなかったら、身体はどんな対応をするのだろうか?
酸素が充分供給されないと、考えるという事自体制約を受けるのか?
あるいは身体が怠くなって来るので、自然と物事を考えるのを避けるようになるのか?

考える葦が、考えるのを止めたら、無になってしまう。


いきなり200オーバーの高血圧に(7)血液検査~医者の見立ては

2018年01月04日 07:43



血圧を計ってはタオルグリップするのだが、中々コントロールできない。
一月も経つと面倒になってきて、降圧剤もやむを得ないかと、医者に診てもらった。


血液検査の結果を見て、医者は
「どこも悪いところはありません」

確かに尿素窒素とクレアチニンが少しオーバーしているが歳相応というし、
中性脂肪が多くて善玉コレステロールが少ないのは昔からで、
これ以外は総コレステロールを含めて全て正常範囲内に収まっている。
ついでに、すい臓ガンのマーカーも調べていてこれもシロ。

「精神的なもので、降圧剤を飲む必要はありません」と言う。


おいおい高血圧の90%は本態性、つまり原因がわかりませんという事じゃないのか。
高血圧にした方が儲かる医者が、そうではないと言うのなら本当なのだろうと妙に納得してしまう。

内臓が悪いのでもなさそうだし、
本態性というには140以下から200にまで高くなるのが早すぎるように思う。

あとは自律神経しかない。
自律神経失調症なら確かに「自信」がある。
温度変化への体調の追随が年々難しくなってきて、年中風邪をひいている。
去冬も今冬も、家から一歩も出られないでいる。
「あいつ」の時に、よくまあ真冬に度々出かけられたものだと思う。


やれやれ握力の続く限りタオルグリップをやるしかないか。

去年「他の病は自分が苦しむだけだが、脳梗塞や脳出血は介護で家族に負担がかかるから、血圧だけは用心しとけ」と同級生に言われたが、ジャストミートしてしまった。

アポッてしまったらカアちゃん堪忍な。




今年のおせち

2018年01月01日 00:02



おせちのセットは、5年前、「あいつ」のマンションでせめて気分だけでも正月をと
横浜の高島屋で買ったおせちセットを「あいつ」のマンションで食べたのが始まりだった。
それまでは正月料理は全部カミさんの手造りだった。

帰省してくる子や孫も無く、いつもの年寄り3人では造る張り合いもないだろう。


今年は京都の有名店から福井の店に変えた。

DSC05277as.jpg

「あわび」か「とこぶし」か見分けがつかないが、いつもより海産物が多そうだ。
これまでのは形や色は違っても同じ味だった。
今年のはどうかな。







OPPO UDP-205 ~ 紛れなき銘機の薫り

2017年12月29日 08:50



年末の散財にDACを物色していたらOPPOが面白そうだった。
そのOPPOに、CDからBDまでハイレゾで扱えるユニバーサルプレイヤーがあった。
SACDやBDオーディオの事を考えるとDAC単体よりこちらの方が便利だ。

P1110133s.jpg

というわけで、時々機嫌が悪くなるマランツSA-11S1の後継機が決まってしまった。
価格はマランツの半分位だが、実機の聴き比べに出掛ける元気はない。
在庫もどんどん無くなって来る様だし、エイやとタブレットを叩いた。


P1110125s.jpg

リアは7.1chのアナログ出力がずらりと並んでいてAVアンプのようだ。
4K映像が扱えるのだが、映像の方は考えないでオーディオ専用に使う。


P1110122s.jpg

幅は標準サイズで奥行きはSA-11S1に比べると少し浅い。
普通このサイズのオーディオ機器なら軽く持ち上がるのに、ズシリと重い。
相当にしっかりした電源と躯体のようだ。


P1110112s.jpg

リモコンにボタンが沢山あるのに、PLAY.STOP,CHAPTER送りと音量調整くらいしか出来ず、設定はディスプレイを使わないと出来ない。


Screenshot_2017-12-22-08-48-13_preview[1]s

しかし、WiiFiに対応しているのでスマホで設定と操作ができる点は進歩している。
LANに繋がっているブルーレイレコーダーのファイルを再生する事もできる。


P1110137as.jpg

3年前、このBDオーディオDISCを再生するのにかなり苦戦させられた。

ハイレゾ①~DISC再生は敷居が高い
ハイレゾ②~HDMIスプリッター
ハイレゾ③~真空管アンプで聴くハイレゾの音
ハイレゾ④~SACD出力をデジタルに変える
ハイレゾ ⑤ 192kHz/24bitの音を聴く その1
ハイレゾ ⑥ 192kHz/24bitの音を聴く その2
ハイレゾ ⑦ DSIX
ハイレゾ ⑧ foobar2000でアップサンプリング


P1110131s.jpg

それがアッサリと一発で再生出来たのに、まず感激した。



P1110134s.jpg

P1110136s.jpg

次に、RCA50シングルとタンノイから出てくる音に感激した。
このオールドファションのシステムから、瑞々しくも艶かしい音が出てくる。
ファツィオリというピアノに益々惚れ込んでしまった。


普通のCDも聴いたが、軽くて、柔らかで、情報量が多い。
生の楽器から「重低音」なんか出てこない。
音は軽々と空気を伝わってくるものだ。
これまで悪戦苦闘してきたオーディオの理想とも言える音が簡単に出て来た。

これが20万とは安過ぎる位だ。
OPPO DIGITALというアメリカの会社が作っているが、本社は中国にある。
設計はアメリカで製造は中国なのだろう。
国内で家電メーカーとオーディオ専業メーカーがしのぎを削っていた頃なら100万以上ふっかけられていたに違いない。



ヘッドフォン端子から出る音に3度目の驚愕をさせられた。

P1110139as.jpg

AKGのK121は音がちゃんと出ているのかの確認に使っているだけで、普段音楽を聴くのには使っていないのだが、


carnets.jpg
[ル・カルネ・イナシュヴェ/ジョルジュ・パッチンスキー・トリオ
キングインターナショナル/Arts & Spectacles KKJ110]

寺島靖国ご推薦のこのCDは以前にもとりあげた事があるが、
音にリアルな質感があるだけでなく、各楽器が音像を形成していて、頭の中でその位置や大きさをハッキリと認識できる。

このヘッドフォンはそんなに凄かったのかと、Olasonic CD1+UA1で聴いてみたが普通のヘッドフォンの音しかしなかった。

ヘッドフォン出力も専用アンプを凌ぐ程のクオリティを持っている。


残念な事が一つだけあった。

P1110130s.jpg

ハイレゾでの再生が確認でき、Sp-dif出力もそう設定しているのに

P1110132s.jpg

96kHzも192kHzも48kHzに叩き直されて出て来る。
HDMIで繋いでスプリッターから取るしかないのは、以前から変わっていない。
OPPOのプレイヤーだけは出来たと思っていたが、勘違いだったか?



いきなり200オーバーの高血圧に (6)タオルグリップの効果

2017年12月28日 10:04



タオルグリップを始めた最初の1週間の結果をグラフと表に纏めた。
グラフの赤色の線が収縮期の血圧で、所謂「血圧」だ。
200オーバーもあれば100を切ることもある。
これを110~160位の間に収める事を目論んでいるのだが、こんなに変動が大きいとは予想していなかった。
降圧剤なら終日水平な直線になる。

ketuatu1s.jpg


ketuatuhhyos.jpg

表の赤色の欄はタオルグリップ前の血圧で、空色がグリップ後の血圧である。
グリップした時刻は括弧で括っている。
グリップ後は30分位置かないと安定した血圧にならない。
人体実験ではないので、血圧が上がってきたらグリップで対応している。
そのため実施間隔がマチマチで、横軸は等間隔になっていない。

10程度しか下がらない事もあるが、概ね50位下がっていて効果はある
ただ、問題はその効果が24時間続かない事だ。

表の右端の欄はグリップから次のグリップまでの間隔を時間単位で表している。
番組では1日1回で済むような事だったが、とてももたない。
番組に登場した人たちは、もっと軽度の高血圧か、降圧剤を飲みながら補助的にタオルグリップをしていたのだろう。


小まめに血圧を計っているが、血圧変化の要因は色々あるようで、予測がつかない。
上昇に勢いがある時は短時間で繰り返さないといけないし、落ち着いている時にやると100を切るようなやり過ぎになってしまう。
7日目は18時に145まで血圧が上がったのでグリップしたら98まで下がった。
しかし血圧上昇の勢いは強くて90分後には200を越えてしまった。
4日目のように朝夕1回ずつで安定するのが理想だが、そうは問屋が卸してくれない。

これだけ血圧が変動すると体調の変化が大変だろうと思われるかも知れないが、200でも、100でも全く同じで血圧変化の自覚症状はない。


血圧の変化をどうやって予測するかが問題だが、ともかく、ハンドグリップの効果がある部類に入っていた事だけで良しとしよう。



[いきなり200オーバーの高血圧に (6)タオルグリップの効果]の続きを読む

いきなり200オーバーの高血圧に (5)タオルグリップ(ハンドグリップ)

2017年12月27日 07:15



翌朝も血圧はキッチリ160をキープしていた。
1日1回の薬なのだから当然なのだが、普通ならここで1錠飲んで160を維持する。
血圧は完全に薬でコントロールされるが、身体の自動調整機能は排除される。
考えてみれば恐ろしい薬だ。


ネットでハンドグリップという血圧降下の方法を見つけた。
NHKの「試してガッテン」で放送された方法で、
タオルを巻いて2分間握るという事を左右で計4回やるという簡単なものだ。
専用機器を使わずタオルでやるという簡便法は日本で考案されたもので、タオルグリップとも言われている。
http://血圧を下げる一覧.jp/handgrip.htmlや、
https://www.j-cast.com/healthcare/2016/05/09266240.html?p=allに出ている。

自分の体内で造ったNOで血圧を下げているので、降圧剤と違って安心して継続できるという点が大きなメリットだ。

詳細はサイトを見てもらうとして、実際にやってみた。



160だったのが、タオルグリップをやると140に更に下がった。
降圧剤がまだ身体を支配しているので、2時間後には160に戻ってしまったが、
薬で血管平滑筋を弛緩させている中で、更に血管を拡げる強力なメソッドだ。

これで20下げて、更に有酸素運動で10程下げられれば160になる。
以前の、年齢+90という昔の基準に照らせば十分な正常体ではないか。


獲らぬ前の皮算用は出来るが、降圧剤を使わないで重度の高血圧と闘って勝目はあるのか?





いきなり200オーバーの高血圧に (4)降圧剤の副作用

2017年12月26日 06:57



夕食後、極度の怠さが襲って来た。
食べ疲れかと思ったが、1時間経っても治らない。
血圧を計ってみたら144まで下がっている。
胃に血液が集中して他の所に届かないのか。
2時間経っても変わらないので、布団に入って何も考えない絶対安静の体勢をとった。
30分程して少し回復してきた。
血圧はまだ151だった。

降圧剤を飲んでいると、本来身体が対処してくれるコントロールが出来なくなり、
高血圧なのに、冬の風呂場で低血圧で倒れるような事が起こる。

降圧剤を始めても、運動で薬の量を加減していけるのではと考えていたが、とても無理なようだ。



降圧剤は飲みたくない。




いきなり200オーバーの高血圧に (3)降圧剤カルブロック

2017年12月25日 07:58



どんな病気が出てくるにせよ、まず血圧を降圧剤でコントロールできてからにしたい。

降圧剤とはどんなものだろう。
ここから更に血圧を下げる最右翼の対策なので試してみた。

P1110091s.jpg

最もポピュラーな降圧剤であるカルシウム拮抗剤の中から、第一三共のカルブロックをチョイスした。
国内では処方箋がないと買えないので、個人輸入をした。
一旦シンガポールへ輸出された逆輸入品で、正真正銘の日本製だ。

注文して3週間程で届いた。


飲み出して途中で中断するとリバウンドが起こるので、1錠だけ試してストップする。

8mgを1錠飲んで1時間後に血圧を測定したら190から160に低下した。
その後も安定的に160をキープした。
血圧が下がって心臓の負担が減り、身体が軽くなるかと思ったが
良くも悪くも全く変化を感じない。

これなら毛嫌いする事もないと思ったが、
とんでもない落とし穴があった。






福知山城

2017年12月23日 19:46



先月初めに壬生川へ行って以来、2ヶ月ぶりに外出した。
文字通り家から一歩も外へ出なかった。
体調が悪いとはいえ、家に籠り続けるのも身体に良くない。

どうせ出かけるならと、車のメンテも兼ねてドライブする事にした。
2ヶ月乗っていない車の中は冷たいが、シートヒーターが予想以上に効いて快適だった。



福知山城は明智光秀が信長から丹波一国を与えられて築いた城で、本能寺の変にはここから出陣している。
福知山駅の手前で列車のスピードが落ちるあたりにあり、車内からよく見える。
JR全線完乗の時から、行ってみたいと思っていた。


P1110302s.jpg

城の目の前に50台は入れそうな無料観光駐車場がある。
観光シーズンではないのにほぼ満杯で、偶々丁度出る車があって駐車する事が出来た。


P1110303s.jpg

P1110306s.jpg

鉄筋コンクリート製ではあるが、当時の図面を元に造られた復元天守閣で、外壁は板張りで築城当時の面影が偲ばれる。



P1110309s.jpg

江戸時代は、朽木家3が万2千石で13代続いた。
朽木元綱は関ヶ原で小早川秀秋の裏切りに呼応して東軍に付いたのに、家康に疎まれて大名になれなかった。
その末子が家光の時代に小姓から大名になった。


P1110313s.jpg

天守閣の入口脇に大きな井戸があり、今でも水が枯れていない。
三木の干殺しや鳥取の兵糧攻め等、同僚秀吉の包囲戦を目の当たりにしてきた光秀ならでは備えだったのだろう。



P1110316s.jpg

天守閣の最上階からは福知山の街を一望に出来た。



[Panasonic GX7mk2 + H-FS14140]